鶴田接骨院から緊急時のヒント

当院へすぐに来れる環境にある方は問題ありませんが、出先等での緊急時にはどのような対処をすべきか、いくつか書き出してみます。そういう場面に出会わないに越した事は無いのですが・・・。

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スポ−ツ等をやっている人にとって怪我はつきものですが、不慮の事故によるケガなどは何とも避けられないものです。そんな時、医療従事者に治療してもらうまで、出来るだけ良い状態に保つ為に応急処置が必要になります。応急処置を適切に行う事は、ケガを短時間に治す事に大変役立ちます。一方、応急処置が遅かったり、適切でなかったりした時には、症状の悪化、さらには取り返しの付かない事態も生じます。

近くに治療院や診療所があれば、すぐに連絡し、指示された応急措置を行い、往診して貰えばいいのですが、出先でしかも近くに医療機関が無いなど、緊急を要する場面もありますよね?そんな時、皆さんはいかがなさいますか?救急車を呼ぶだけですか?

ほんの少しでも、緊急時の対処法を知っていれば、重傷者の痛みを和らげたり、現状より悪化させる事はなくなるはずです。

今は、自動車教習所でも救急救護措置の講習が行なわれ、徐々に対処法が浸透して来ましたが、普段から心に留めて置く事も大切です。






ここで、ちょっとした怪我の時の応急方法を挙げてみましょう。頭の中で想像しながら、ゆっくり読んでみて下さいね。いつか役に立つかもしれません。


軽いケガにはRICE(ライス)

RICE(ライス)とは?

est(レスト)・・・安静、動かさない」
ce(アイス)・・・冷却、氷、アイスパック等で冷やす」
ompression(コンプレッション)・・・圧迫、包帯等で固定圧迫」
levation(挙上、受傷部位のエベレ−ション)・・・受傷部位を心臓より高い位置にする」

上記「RICE」は、打撲、捻挫等、スポ−ツ中ばかりでは無く、よく起こり得る怪我に対応出来る方法で、痛みや腫れを最小限に抑える事により、治りも早くなります。ただし、気を付けなければならないのは、冷やし過ぎや圧迫のし過ぎです。痛みを軽くし、内出血や炎症を抑える為、氷で患部を冷やすのですが、冷やし過ぎると凍傷を起こす恐れがありますので、タオル等を患部に当てて、その上からビニールに入れた氷をあ当てて冷やして下さい。タオルを濡らしてやるとさらに効果的です。冷やす目安として、10分から15分位ですが、ピリピリした痛みが出て来て、やがて無感覚になって皮膚が赤くなってきます。それを過ぎると白くなってきます。白くなって長時間経過すると凍傷が起きますので、冷やすのを一旦やめること。つまり、赤い状態でやめて、再び痛みが出て来たらまた冷やす事を繰り返します。圧迫が強過ぎると、血流が悪くなったり、神経を圧迫する事があるので、腫れが多い時には特に注意する事。それと同時に、患部の先が青くなったり、しびれが出たら一旦圧迫をしている包帯等を緩めて下さい。

上記の応急処置を行なう機会が最も多いのは、「突き指」です。


突き指 当院を訪れる患者さんで多いのが突き指ですが、受傷して数日経過している場合があります。この突き指をきっかけとして、骨折、脱臼、捻挫、さらには靭帯損傷をも引き起こす事もあります。症状が酷い場合は、指が変形して来ますので、早めの処置が必要になります。また、親指は重大な損傷を受けている事が多く、素人判断、治療は禁物です。親指は他の指と違い、支えている靭帯も太く、ケガもし難い箇所なのですが、一旦受傷すると治り難いのが特徴です。

むちうち 首を強くねじった、強打した等の首の怪我は、頭と同様に緊急の処置や診察が必要な事もあります。首を強打したり、強いむち打ち状態の時などに起きる症状の中に、手足が動かせない、手の握る力が弱い、手がしびれている、しびれてはいないが首が痛くて動かせない、触った感じが鈍いなどの状態であれば、救急車を呼ぶ事を薦めます。運動中であればすぐ中止させ、仰向けに寝かせます。その場合、頭、首を無理に動かさない事。倒れているのであれば、そのままの状態にします。心臓停止や呼吸停止の場合には、人工呼吸や心臓マッサ−ジを行います。スポ−ツをやっている方なら、上記のような技術や知識は覚えていたほうが良いかと思います。万が一、船釣り中や釣行中等、近い場所に病院等がない場合等、こういった応急処置法は非常に有益です。

熱中症 夏の暑い日、梅雨時の体育館等は、高温多湿になり易く、脱水症状、けいれん、体温の異常な上昇、意識を喪失などの症状を起こすのが熱中症です。あまり暑いと感じられない日でも、湿度が高いと熱中症を起こす事もあります。このような症状が現れたら、一刻も早く専門治療を受診させる事。応急処置としては、@患者を日陰など涼しい場所に移す。A寝かせて衣服を緩める。B体温を下げる為、身体全体に多量の液体を掛ける。もしくは、氷で首、わきの下、股の付け根等大きい血管がある所を冷やす。

予防の意味で、暑さに慣れていない、体重が減少している、食欲の減退、睡眠不足等の時には注意する事。水分補給と休息を定期的に取るようにしましょう。特にスポ−ツ中やお年寄りの場合、喉の渇きを覚えてから飲ませても遅い場合があります。夏の船釣り中に起こり易いので、もしそのように見受けられる方がいましたら、無理をさせないで、寝かせて、水分補給をさせて下さい。今はスポ−ツドリンクの普及で様々なドリンクが発売されていますが、このような時には、より体液に近い飲料水が最適であるので、アルカリイオン飲料がお勧めです。もし、無ければ塩分を少し入れて飲ませるもいいでしょう。水分が極端に不足した場合、意識不明になってしまう事もありますので、注意が必要です。



普段から起こり得る代表的な例を挙げてみましたが、いかがでしたか?

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