「布あそび・土あそび」を終えて



 今日は、中秋の名月。天高く、見事な望月が雲間から現れました。
千年前にも、同じ月を紫式部が眺めていたかと思うと、胸が熱くなります。
2004年の春に、春光庵のお仲間と教室展という形で、開催して以来五年ぶりでした。

今回は、春のゴールデンウイークに対して、秋のシルバーウイークなる五連休に始まりました。
連日、夏に逆戻りしたような暑い日が続き、冷房は終始つけっぱなしでした。
連休というだけでなく、お彼岸のお中日にもかかりましたが、本当に思いもかけぬお客様で、賑わいまして、嬉しい悲鳴を上げました。
前回と違いましたのは、二年半前頃からはじめました陶芸の作品も、展示させて頂きました。
小学館さらい・美術部の陶芸部門の講師、吉河弘子先生の献身的なご指導の賜物です。

お値段を付けさせて頂きましたのは、先生が賛助出品下さいました青磁の小皿のみで、 あとは、布あそび・土あそびと看板を掲げて、遊ばせて頂きました。
この場を借りまして、ご来場頂きました皆様に、厚く御礼申し上げます。
私自身は、毎日会場で客観的に、自分の作品を見ながら、大変勉強不足を痛感致しました。
今後は、途中で頓挫しております「佐竹本三十六歌仙絵巻」の完成に向けて、制作の環境自体を整えて、真摯に取り組んで参りたいと思います。

ご高覧頂きまして、まことに有難うございました。  アトリエ春光庵 船田春光


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