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千倉発 |
酷酔夢譚 |
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1996.6.29- |
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それはさておき、人が大変に親切なことには感激した。西面にあるCICAGOというジャズスポットが見つからず、街角にいたポリスに道を尋ねた。ところが彼らは英語も日本語も分からない。ともかく持っていた地図と身振りと日本語や英語をごちゃ混ぜにして意志を伝えたが、彼らはCICAGOの場所が分からない。一時間ほど彼らは僕らと一緒になってあちこちと店を探しまわってくれた。無線を使ってCICAGOの場所を聞くは、パトカーはやって来るはで大変な騒ぎになってしまった。それでも店は見つからない。恐縮した僕らは、ジャズが聞ける他の店でも構わないという意味のことを言った。これを彼らが理解するのに更に30分を要したが、ようやく分かったらしく、一軒のJAZZのネオンのある店に連れていってくれた。そこは、最初に道を尋ねた場所だ。そして狭い階段を降りていくと、その店の入り口にはCICAGOと書いてあった。