もっと碁が強くなりたいという夢を抱き、3年間懸命に勉強してみた。しかし、結局
全然上達しなかった。上達の夢は果てたのである。上達しなかったという事は何によって
判断したのか。夢が果てたところには何があったのか。という事について書いてみた。
夢果つるところ
66才で無職となり、暇が出来たので、1998年7月であったか、学生時代で中断してし
まっていた碁の勉強を再開することにした。18才で碁を覚え、一所懸命勉強したが、
23才で給料取りになったら、仕事の関係から碁を中断せざるを得なくなってしまった。そ
の頃棋力は3段くらい(今の並みの6段くらいか)になっていて、・・・これは進歩のス
ピードとしては遅い部類のほうに属するが・・・当時はやれば進歩するものと思っていた
から、定年になったときも、年を取ると頭脳の働きは鈍ると聞いてはいたが、一方、学業
とか、仕事とか他への気兼ねもなくなるし、若い頃のように勉強すれば、まだまだ上達す
るだろう、県代表になるのは無理としても、そのレベルに一泡吹かせるくらいの棋力にな
ることを夢として、3年間だけ勉強することにしたのである。
3年というのは、ホラ「石の上にも三年」というではないか、3年やってみけば、その席
が暖まる所か、暖まらないところか見当がつくと思ったのである。まさに「男子志を立て
て郷関を出ず」の心境であった。
勉強の方法としては、受験勉強を思い出して「序盤」「中盤」「詰碁」「手筋」「ヨセ
」「実戦」の6科目に分けて、科目毎に棋書とか問題集によって勉強した。幸いなことに
、棋歴50年の間に買い集め、まだ散逸していない棋書が一ト山程もある。又、数年間日本
棋院の支部にはいっていたので、囲碁雑誌やその付録も貯まっているので、教材には不自
由しない。
選び出した教材とその活用方法は次のとおりである。
教材
序盤勉強用教材
序盤からの戦い 大竹英雄解説 堀田護編集 発行所 山海堂 平成6年
初版
中盤勉強用教材 中盤戦一問一答 山部俊郎著 発行所 金園社 昭和57年版
詰碁勉強用教材
呉清源詰碁集 「寿石不老」 発行所 誠文堂新光社
坂田栄男詰碁集 「坂田珠玉詰碁」 発行所 誠文堂新光社」
手筋勉強用教材
手筋大辞典 日本棋院発行 平成4年版
ヨセ勉強用教材
たのしいヨセ 牛窪義高著(別冊 月刊碁学)発行所
碁学社 昭和60 年版