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ジョンと呼ばれてワンダふぅ〜


我が家の犬の移り変わり


現在のジョンを飼う前の話。
元来の犬好きにあるのだが、実際に犬を飼っていた期間は数を含め
てかなり乏しい。何しろ三匹しかいないわけで、しかもこれらを合わせ
ても2年で事足りてしまう。
このように、私を取りまく犬の知識や経験はお寒い限りだが、せっかく
なのでその三匹の雑種犬を簡単に振り返ってみたい。

一匹目
私が3〜4才の頃だっただろうか。
思い起こせる記憶には一匹の成犬(初代ちび)がいる。雑種にしては
端整な顔立ちで精悍なイメージだ。後にある事件を経て、賢さも兼ね
備えていたことを認識する。思えば最初にして最高の犬との出会いだ
ったのかもしれない。
反省を込めて述べるが、その事件とは飼い主が手を下した辛く悲しい
ものだった。
(私が幼稚園へ通いやすいようにと)一戸建ての借家から町営住宅へ
の引越しで、どうしても犬を手放さなければならなかった。必要に迫ら
れてとった処分は、何と捨てること。対岸する隣町の河川林へ渡し舟
で向かったのは母と私と一匹の犬。樹木にロープで縛りつけ置き去り
にしたのだが、数日(数週?)後に自力で戻りつくのだった。
このエピソードで貰い手がついたのかは知らないが、結局は父の友人
に引き取ってもらったのである。

二匹目
それは小学三年生だった。
前年に父を亡くしていたが、何を思ったか座敷犬にチャレンジ。町営
住宅はペット規制に厳しくなかったようで、突然に母が自転車の前か
ごに子犬を入れてきた。当時は室内で犬を飼うことは珍しく、ましてや
それが雑種となればなおさら。
しかし、留守中に垂れ流された大小便に一日で音を上げ、あえなく挫
折する。
およそ一週間の生活だったので、二代目ちびの名は子犬に浸透する
筈もなく印象もそれなりだった。
「知人に譲った」とは母の弁であるが、その後の連絡が一切なかった
ことや前例を思い返してみればかなり怪しい。

三匹目
泣き叫んだ小学四年生の夏。
この年から土地付き一戸建てを構える。
気兼ねなく動物を飼育できる環境になったのを機に、親戚で生まれた
子犬を聞きつけて自ら行動にでる。真っ白い雑種に魅了されやっぱり
「ちび」と名づけてしまう。喜びもひととき、持ち帰った矢先に母に反対
された。理由は「メスはいけません」。何とか拝み倒して一夜の同伴を
許されるも、その口調は「たとえオスでも・・・」と読みとれた。
とはいえ、翌日の展開に期待したのだが、願い破れて親戚に返しに
行くはめに。一泊二日の無責任な行為だったが(自分から意思を示し
たこともあり)、子犬の甘くるしい香りと無邪気な振る舞いは今も強く
残っている。


長い空白をへて、いよいよ・・・



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