■「hotto(ほっと)する会」の抱えている課題って何ですか。


八鍬 現在やっている以上の活動は無理だということですかね。代表の私がこんなことを言うのもなんですが、今の私たちでは、現状維持が精一杯で、お母さんたちに来てもらって、ほっとして帰ってもらうというところでよしとせざるを得ないですね。
菖蒲 それは、私の場合も同じです。事務局を担当してはいますが、最低限の仕事を回すだけで手一杯で、とてもそれ以上のことをやる余裕がない。他のメンバーの人たちも定例会に参加するのがやっとという感じ。そういうわけで、これ以上の何かを求められてもできません、ということですね。


■「どこまでやるか、その範囲設定も含めての活動ですから、それは全然問題ではないんじゃないですか。


菖蒲 その範囲をどこに設定するかという部分で、「hotto(ほっと)する会」の中には、考えかたや方向性に多少の違いがあるわけです。活動の内容をどうするかとか、どの範囲まで広報するかとかですね。そうした多様な声を調整したり、合意をつくったりする難しさはありますね。


■「まさに、多様性を増した現代社会の市民活動が抱える困難、組織運営の難しさそのものですね。最後に何かありますか。


菖蒲 活動を始めて二年が経って、ようやく落ち着いてきた感があります。運営している私たちの側に、余裕やゆとりが少しずつ生まれてきた。今回取材を受けることができたのも、それが一因かもしれません。一年前だったら、私たちも余裕がなかったので「無理です」とお断りしていたであろう気がします。そんな状況ですので、温かく見守ってくださるとありがたいです。  【了】





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