Doppelgänger Zwei 試用版



 思えば2003年の10月より開発を始めたDoppelgänger Zweiであるが、諸般の事情により途中に長い中断をはさんでしまったけれども、ようやく基本的機能は一応の水準に達したとの判断から、開発最終段階としてのデバッグのための試用版をリリースする運びとなった。

 さて、そのような流れにあって、試用版のダウンロード期間を4月18日から4月25日までと一応の期限を設けさせていただいた。この期間中寄せられた、テスター様からのご報告の内で最も重要であると思われるものは、どうやらSONAR 3では”正常に動作しない”という事であった(SONAR 2なら動作する)。これは私にとっても予期せぬ事態であった。何と、SONAR 3へのバージョン・アップに伴い、CAL関数の一部に新たなバグが発生したらしいのである。しかもそれはDoppelgänger Zweiにとって、決定的に重要な部分においてである(Doppelgänger ZweiはCALを仲介としてSONARにノートイベントを生成させるのだ)。正直言って私は天を仰ぐ思いであったのであるが、しかしながらこの度、そのバグを回避する機能を実装してみた(SONAR 3ではCALのinsert関数の不具合が解消されたらしいので、それを用いてみた)。そして、ダウン・ロード期間を日延べする中でのテスター様からのご報告によると、SONAR 3環境でも動作するようになったとの事で、私としては全く胸をなでおろす思いであった。それ以外にも、ご助言やご提案、ご要望等々いただく事が出来、今後の展開には有益であろうと思われる要素を多く得る事が出来た。今後は少しだけ時間をいただき、しかるべき調整を図りつつ、なるべく近い内に正式版をリリース出来るよう尽力したく思う次第である。

 以下、参考までに本試用版のヘルプ・ファイルからの主旨と、表記事項等は掲載しておきたい。また、最下段にある更新内容の記録については今後とも追加して行きたいと思う。

 もしもこのソフトウェアについて、あなたにとっての有用性というものを見出していただけたのなら、私としてもこの上なく喜ばしい限りである。

 2004.5.5


Eingang/Calmatrix Doppelgänger Zwei 試用版/主旨

(アインガング/カルマトリクス ドッペルゲンガー ツヴァイ)

序:テスター様各位

 この度はEingang/Calmatrix Doppelgänger Zwei 試用版(以下、本試用版)の動作試験にご協力いただき、まことに有難うございます。心より感謝申し上げます。

 本試用版は音楽製作ソフトであるSONAR(R)におけるノートイベント作成に際して、その作業を外部から数値入力により実現させるためのソフトウェアであり、正式版の公開に先立ってのデバッグ作業の一環としての意味を持つものです。

 本試用版はこの段階に至る間、すでに開発者による動作試験はほぼ完了していますが、しかしながら、それは当開発環境においての限りであり、異なる環境においては開発者の予期せぬ不具合等が検出される可能性も考えられます。したがって、テスター様の環境にてある一定期間実際にお使いいただき、その中にあっての開発者の予期せぬ不具合等が検出された場合、そのご報告にしたがって開発者は不具合の原因の究明、およびソースコード等の修正を図っていく事となります。

 テスター様各位におかれましては、なるべく多くの条件にて本試用版を実行され、一般における実用に耐え得るものであるかを実験・検証していただける事を希望いたします。

 尚、本試用版はMicroSoft Visual Basic 6.0 SP6により開発されたものです。したがって、本試用版を動作させるためにはVisual Basicランタイム・モジュール最新版が必要となります(本仕様版にはファイルサイズの都合上、含まれておりません)。もしお使いの動作環境にVBランタイムがインストールされていない場合は、以下のサイト等から最新版をダウンロードする事ができます。”VBランタイム”等のキーワードで検索すれば見つかるはずです。

 Vector/http://www.vector.co.jp/
 窓の杜/http://www.forest.impress.co.jp/


表記事項/その他

 本試用版・Eingang/Calmatrix Doppelgänger Zweiの著作権と一切の権限は開発者である尾崎栄二に帰属します。よって、開発者に無断で複製・逆コンパイル・改変・再配布等の行為を行う事は出来ません。

 また、本ソフトウェアの主要機能は”ttsmf0.DLL”によって実現しています。このダイナミックリンクライブラリーの著作権と一切の権限は開発者である”Teteさん”に帰属します。 ”テテのアトリエ” http://www1.plala.or.jp/tete009/

 本試用版はもとよりテスター様のコンピュータ環境に損害を与える事を目的としたものではありませんが、もし万が一、直接的・間接的にも本試用版に起因すると思われる損害が発生した場合にあっても、その責を開発者が負うことは無いものといたします。本試用版の導入に際しては、あくまでもテスター様の自己責任と判断とに基づくものである事を共通の了解事項といたします。

 本ソフトウェアの外観、仕様はテスター様に対しての事前の予告無しに変更される場合があります。

 Cakewalk(R)及びSONAR(R)は米国Twelve Tone Systems, Inc.の米国及び各国における登録商標または商標です。また本ヘルプファイルに記載のその他の社名、製品名などの固有名詞は、各社の自国及び各国における登録商標または商標です。


 以上、ヘルプ・ファイル/Version1.0より。




ダウンロードとセットアップ、及び試用報告等について

 本試用版のセットアップ・プログラムはCAB形式に圧縮されています。ファイルサイズは1.91MBほどです。インターネット環境によってはダウンロードに時間がかかる場合があります。

 以下の画像を左クリック、もしくは右クリックしてメニューを表示し、”対象をファイルに保存”を選択してください。ダウンロードが開始されます。

 適当な場所にダウンロードされた”Eingang11xxx.CAB”を解凍すると”Eingang”というフォルダが抽出・展開されます。このファイル名に含まれる一連の数字は現在のバージョンを略記したものです。また、本CABファイルを解凍する場合、圧縮・解凍ソフトを利用すると便利です。フォルダ内には以下のファイルが含まれます。

・Calmatrix_Doppelganger_Zwei.CAB
・SETUP.LST
・setup.exe

 上記の3種類のファイルがあることを確認して下さい。確認出来ましたらフォルダ内にある”setup.exe”を実行して下さい。セットアップが開始されます。尚、同一フォルダ内のファイルを移動したり、ファイル内容の変更、削除等の操作はしないで下さい。正常なセットアップが出来なくなります。

 本試用版は設定データの保存先として、独自のINIファイルを作成します。OSのレジストリに書き込みを行う事はありません。ただし、オプション機能として、SONARのツール・メニューに登録し、そこから起動出来るようにする機能を使用した場合、レジストリに新しいキーを作成します。これはSONARに本試用版を認識させるためのものです(削除する事も出来ます)。

 本試用版のショートカット・アイコンは、スタート・メニューのプログラム・グループの”Calmatrix_Doppelganger_Zwei”フォルダに作成されます。また、実行ファイルと同時に解説/ヘルプ・ファイルのショートカット・アイコンも作成されます。

 本試用版のアンインストールはコントロールパネルの”アプリケーションの追加と削除”から行って下さい。また、新しいバージョンをセットアップする場合も、同様に古いバージョンをアンインストールした後に改めてセットアップを行って下さい。


   
   *試用版のダウン・ロードは、5月4日を持ちまして終了しました。近日中に通常版をリリースする予定です。


 本試用版に関する不具合、使用感、ご要望等はこちらのeメールよりお願いいたします。尚、メールの件名は”試用報告”となっておりますが、メールの仕分けの都合上、なるべく変更なさらぬようお願いいたします。また、テスター様のメールに対する返信はなるべく速やかに対応したく思いますが、しかしながら、開発者の都合や状況によっては滞る場合も有り得ることをご了承願います。


 2004.5.5  開発者


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Eingang/Calmatrix Doppelgänger Zwei 試用版・更新履歴
日付 バージョン 更新内容
2044.5.23 1.1.239 ・今週は時間の都合上、ほとんど何も出来なかったが、ヘルプ用の画像を新たに用意する。同時にヘルプのチェック。さて、もうそろそろであろうか?
2004.5.15 1.1.238 ・Matrixの入力値表示について数値表示のみではなく、音高入力を”音名+oct”で入力した場合での文字列を含む値、および音長入力で”拍/Tick”の書式で入力された値を実際値に変換せずにそのまま表示するようにした。
・処理の(わずかかも知れないが)高速化のために一部のコードを書き改めてみたが、実際に効果があったかどうかは分からない。
・ついでながら、前身であるDoppelgänger”Eins”(作品1・第4改訂版 Ver2.3.182)のコードの書き換えも行ってみた。何分、かなりの期間にわたり更新していなかったので作業は大変である。ちなみにこちらは”Zwei”にはない機能(それは不必要なほどの・・・)が備わっており、またその他の面でもZwei以上にマニアック度が高いと思われるシロモノである。
2004.5.9 1.1.232 ・パラメータ入力を視線で追う際、”音長”入力欄から”Ch”入力欄への移動量が大きいと感じていたので、Doppelgänger ”Eins”と同じく”Ch”入力欄を”音長”入力欄の直下に移動した。
・通常版ヘルプ・ファイルVer1.0は内容的にほぼ仕上がるが、新しい説明用の画像をいくつか作り変えなければならない。
2004.5.8 1.1.230 ・各モードでの条件分岐に従って期待される、メニューやボタン等の有効・無効の設定をチェックする(これは以外にも面倒である。忍耐、そして頭痛・・・)。
・通常版に向けてのヘルプ・ファイル製作に取りかかる。これはベータ版と大きな違いはないものとなりそうである。
2004.5.7 1.1.228 ・”環境設定”で各入力欄の見出しラベルの背景色を変更出来るようにした。また、”規定値に戻す”での書体設定の初期化に難ありだったので修正。
・レイアウトを微妙に調整。
2004.5.5 1.1.227 ・昨日をもって、ひとたびダウン・ロードは終了(実際には本日の朝になってしまったが)。今後は正式版のリリースに向けて調整を進めたい。また、テスター様におかれての更なるご報告、ご意見等あれば幸いである。
2004.5.4 1.1.226 ・音長入力の入力値に関しては、通常のTick値での入力に加え、”拍/Tick値”の書式でも併用出来るようにしてみた(ただし、ここでの”拍”の意味は、SONARで設定されている4分音符1個分に割り当てられたTick値の事である)。ヘルプ・ファイルに追加(Ver1.4)。
 この件に関連して、パラメータ入力欄の位置レイアウトを若干ながら変更した(音長入力欄の横幅を拡大した事による)。
・最新修正版をアップ・ロード。
2004.4.30 1.1.219 ・メンテナンス性向上の一環として、コメント行の拡充を図る。
2004.4.29 1.1.218 ・”内部処理結果”の表示を見やすくしてみた。
・ご要望にお答えして、オプションとしてテン・キーの*キーからでも送信/実行が出来るようにした。
・いつのまにか音長の入力欄が3桁の値しか入力出来なくなっていたので修復した。
・ヘルプ・ファイルに項目追加。
・最新修正版をアップ・ロード。
1.1.212 ・2つのSONARモードに分割した際、SONAR1/2モードの拍子入力の処理を一部の条件分岐に含めていなかった事による不具合を修正。
・最新修正版をアップ・ロード。
2004.4.28 1.1.210 ・SONAR 3環境でも正常に入力できるようになった旨をテスター様よりご報告いただいた。
・環境設定の”SONARに登録する”に関して、SONARに登録されていない場合、チェックを外した状態で確定ボタンを押すと”登録解除に失敗しました”のメッセージボックスが表示され、メイン・フォームに戻れない不具合を修正。
・音高の入力形式を”音高MIDI”で入力している場合、入力の途中で”音名+oct”に切り換えた場合に、音高入力欄に入力出来なくなる不具合を修正した。
・入力形式が相対値入力で、数値表を自動表示に設定してある場合、”Step値”の入力欄にカーソルが移動した時にも”音長”の数値表が表示されるようにした。
・一部の仕様変更に伴い、ヘルプ・ファイルをアップ・デート(Ver1.3)。
・最新修正版をアップ・ロード。
2004.4.27 1.1.192 ・環境設定ダイアログ・ボックスにヘルプ・ボタンを設けた。
・ヘルプ・ファイル内容を一部修正。
2004.4.26 1.1.190 ・ノートイベント・パラメータ入力欄に半角数字以外の文字は入力出来ないようにした。ただし、音高入力が”音名+oct”の場合の音高入力欄は除く。
・SONARのツール・メニューにDoppelganger Zweiを登録・起動出来る機能を実装した。
・SONAR 3での一部のCAL関数の不具合により、テスター様よりSONAR 3環境での動作不良を報告していただいていたが、今回のバージョンではそれを回避するための機能を実装した。これによりSONAR 3での正常な動作が期待できるようになったが、しかし実際のところはテスター様に試していただかないと何ともいえない。
・使われないコンポーネントがあったので削除した。
・一部の仕様変更に伴い、ヘルプ・ファイルをアップ・デート(Ver1.2)。
・最新修正版をアップ・ロード。
2004.4.23 1.1.172 ・表示関連の処理を一部修正。
・各入力項目のフォントを変更できるようにした。
・不要なソースコードやコンポーネントの整理。配布CABパッケージは1.81MBにサイズ・ダウン。
2004.4.20 1.1.170 ・SONARが起動していない場合のエラー発生に関して、すでに入力されてあるデータがある場合、それを初期化せずにそのまま残すようにした。
・環境設定の配色設定では、Windowsの”色の設定”ダイアログより色を選択できるように変更。
・各種ダイアログのキャンセルについて、Escキーでも対応できるようにした。
・Matrixのチャンネル・パラメータの表示を実際値(0〜15)ではなく、入力値(1〜16)と統一した。
・一部の仕様変更に伴い、ヘルプ・ファイルをアップ・デート(Ver1.1)。
・Matrixの再描画に関する不具合について、最新版VBランタイムへのアップデートにつき解消したとのご報告をいただく。
・最新修正版をアップ・ロード。
2004.4.18 1.1.161 ・Matrixパネルに利用していたコンポーネント・モジュールを別のものに代えてみた。
・本日、公開初日には、例えば一部WinXP環境においてはMatrixが再描画されない不具合があり、また、どうやらSONAR 3では上手く動作しないらしい事が分かった。SONAR 2なら問題ないようである。

 さて、こちらのサイトhttp://www1.plala.or.jp/tete009/の”つぶやき”>”SONAR 1〜3の不具合について”ではCALの不具合について報告されておられるが、結論から言うと、SONAR 3になってもCALのバグは一向に改善されていないようである。むしろSONAR 3になって、新たなCALの不具合が見つかったとの事。しかも、本試用版に関わる”(GetCurrentTrack)”という隠し関数(これにより現在のカレント・トラックを取得できるのだ)が正常に機能しなくなっているという・・・。だとすればSONAR3の環境で本試用版を使用した場合、残念ながらノート・イベントの入力は難しいかもしれない。SONAR 3は確かに進化してはいるが、CALは停滞・退化しつつあるのか。あと、SONAR 3のヘルプからCALリファレンスが削除されたのどうのという話題もあるようである。今後、CALの改善はあるのだろうか?それを待たねば現状では本試用版はSONAR 3に対しては無力であろうと思われる。
1.1.156 ・SONARが起動していない場合の処理を一部手直し。
1.1.151 ・ベータテストのための試用版を公開。






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