Inside Farming Vol.27
(Japanese)
メールはうれしい。でもエチケットも考えて!
インターネットで過去から今まで一番利用されてきたサービスはメールだろう。ビジネスやプライベートの通信手段としてだけでなく、メールの仕組みを利用したメーリングリストやニュースサービスなどを情報収集の手段として活用されている人も多いに違いない。特に海外や遠く離れた友人とのコミュニケーション手段としては、電話やFAX、手紙よりも安価で便利なメールの利用率が一番高くなっているのではないだろうか。
私も2年以上前にInside Farming 8で「Eメールは直売農家の活力源」だと書いたとおり、メールの便利さと楽しさの恩恵にあずかっている。しかしながら、最近頂くメールのなかにエチケットに反するものが増えてきた事に気がつく。嬉しいはずのメールが悲しいものになってしまう。
「エチケットを守れ!」などと声高に叫ぶと、メールを下さる方が減ってしまいそうだし、なんだか説教くさくて自分が年寄りになった気もする。でも、せっかくのメールで不快にならないためのエチケットを思いつくまま箇条書きにしてみようと思う(自戒の意味も含めて)。すべては円滑なコミュニケーションの為に。
- インターネットでは相手の年齢も性別も分からない。文章は丁寧に書く
他人に手紙を出すときの常識ですね。
- 設定確認。まず自分にメールを出してみる
とにかく、まず自分にメールを出してみましょう。そしてその自分のメールに対して返信してみてください。そうすれば自分のメーラーの設定が正しいかどうか分かります。相手に届く自分の名前やメールアドレスが正確でないと、当然ながら相手からのお返事は返ってきません。かならずチェックしておいてくださいね。また同時にメールがHTLM形式かどうかをチェックしてください。仲良しのお友達にメールするならHTMLでも結構ですが、それ意外はテキストメールに設定するのは常識です。
- 文章の中に、差出人が誰か分かるようなサインまたは簡単なプロフィールを入れる
何処の誰からのメールか分からないものが激増していてやりきれません。メールのヘッダやプロパティや差出人の情報だけではメールアドレスが分かるだけで、差出人が何者か全然分からないのです。唖然とします。せめて「何県に住む○○です」とか「法律を勉強する○○です」とか最低限のプロフィールを入れましょうね。当然ながら名前のないメールに返事を書いてくれる人はほとんどいないと考えるべきです。
- 教えてクンにならない
私の経験では上記3のような名前のないメールの内容には、ただ一言「OXについておしえてくれ」といったような一方的な質問だけが書いてあるだけのものが多いように感じます(ほんとにこういうメールが時々来るんです。質問以外何も書いてないんですよ(泣き)。勘弁して下さい)。もし掲示板にこのような書きこみをするとマナーが悪いと参加者から袋叩きに会ってしまうでしょう。一部の掲示板では”教えてクン”と言われ敬遠されている行為です。質問の前に「どのような経緯で疑問を感じたのか」「質問の解答をどう利用したいのか」「相手の都合を考えて質問する」などは日常生活では常識でしょう。いくらメールでは要件を簡潔に書くことが望まれるといっても、このようなメールではマナーもなにもありませんから、当然ながらその質問に対するお返事が返ってくることは決してないでしょう。
- ソフトウエアの使い方、一般的なコンピュータ用語などの質問をしない
ソフトウエアの質問は販売元にしてください。販売元はそれに答えるのを仕事としています。またはそのソフトを専門に特集しているHPなどを検索して情報を得てください。コンピュータ関連の用語や解説はいろいろな検索エンジンを使えばネット上で探すことができるはずです。人に聞く前に自分で調べてみるというのが基本ですし、本来インターネットはそのような情報収集の為に使って下さい。ここはサポートセンターではありませんよ。
- cc:の宛先に気をつける
かつてメールマガジンの勧誘をメールで受けたとき、CC:で配信されてきました。CC:を見ると、私のアドレスの他にも勧誘を受けた方のすべてのアドレスが分かりました。なんてデリカシーのない業者かとたいへん憤慨した覚えがあります。仲間内で同報通信するならOKですが、それ以外でCC:には気をつけて!
- チェーン・メール、アンケート・メール、広告メールを積極的に発信しない
これはモラルの問題でしょうか。私は2年前に宣言してあるとおり、アンケートにはお答えしません。また特に林檎の注文や収穫が忙しい時期に集中する学生さんの「卒論のためのアンケート」には本当に辟易しています。ご遠慮下さい。
- 添付ファイルに注意する
最近の話題になっているウイルスはすべてメールに添付されてくるものです。メールの受け手としては添付ファイルを不用意に開けない事が大切です。添付ファイルがあるメールを頂いたら、開ける前に送り主にメールで確認を取るくらいの注意が必要です。
- メールを出したら必ず返事が来るものだと勘違いしない
世の中には一日に100通のメールをもらう人もいます。そのような人がすべての人にお返事を書けるでしょうか?旅行中の人もいますし、体調を崩している方もいるかもしれません。週に一度しかメールを見ない人も沢山います。中にはあなたのメールがあまりに失礼なため、直ちにごみ箱に捨ててしまっている場合だってあるのです(そのくらい文章表現は難しいものですね)。ですからメールを出したらかならず返事が来ると思ってはいけません。返事がくればラッキー!来なくても当たり前だと思えば腹も立ちません。もっとも、あなたの出したメールが相手方に有益で価値のあるものであるならば、返事は必ず返ってくると思いますが。
- 感情に任せたメールは出さない
以上のような失礼なメールを頂くと、怒りの感情に任せて文句をいっぱい書いて相手に返信したくなるものです。けれどもそこはぐっとこらえて、出さない事が賢者の選択です(私はホームページで書きまくってストレス発散です。みなさんゴメンナサイね)。とにかくいやなメールはごみ箱に入れてサヨナラで終わり!!(さらに、いやなメールを頂いたら、直ぐにそのアドレスからのメール全てをごみ箱に直行させる設定にしたりします。そうすれば以降その方からのメールは見なくてすみますからね)
もう、すべてお願いモードです。
とにかくメールは気分良く、楽しいものにしましょう(ここでも自戒。とにかく自戒)。
参考リンク ネチケット・ホームページ
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