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Inside Farming Vol.8 (Japanese)



Eメールは直売農家の活力源

相変らず年に何件かのアンケートがメールによって送られてくる。「農業とインターネットの関係」「インターネットをどのように利用していますか」の類だ。私も農業全体の役に立つことなら協力したいという気持ちはある。しかし、多くのアンケート・メールには、そのアンケートで得られた情報が協力者にどのように還元されるのか明示してない。景品はいらないから、情報の対価には情報を提供して欲しいものだ。
そういった意味では、アンケート・メールはSPAMメールよりも性質が悪い(SPAMメールとは広告メールのこと。Hormel Foods CorporationのSPAM缶詰はこの不名誉な称号を得てしまって可哀相)。もちろん広告を読まされる事もかなりの苦痛ではあるが、何かをする事を突然に要求されるなんて・・・街頭アンケートを思い出してほしい。確かにメールでアンケートする方は、こちらの嫌な顔も見えないからお気軽だけどね。さらに最近(1998年加筆)の傾向として学生の卒業研究のためのアンケートが大量に届くようになった。林檎の注文や収穫と発送など一番忙しい時に一方的な「ご協力のお願い」には辟易させられる(私にアンケートを出しても答えませんので出さないで下さいね。というか、お手軽に卒研を書こうという学生はきっとこのページを読まないでしょうが)。


SPAM、アンケート、失礼な言葉使い、一方的な内容、署名や名前さえないメール、など、ネチケットに反するメールもあるけれど、やっぱりメールはすばらしい魅力を持っている。そして多くの方がこの手軽で新しいコミュニケーション手段を楽しんでいるに違いない。

メール
私がメールを書くのは、素晴らしいソフトウエアや役に立つホームページに出会った時だ。
まず、ほんの数行の文章で「感謝」や「感動」を表現してみる。直ぐに送信したい気持ちをグッと抑えてもう一度推敲する。やっと、うやうやしくメールソフトの送信ボタンを押す。そうすると多くの場合、幸せなことに、ソフトやページの作者は1日・2日で返事を書いてくれる。もちろん返事を期待してメールを出しているのではないのだが、返事をもらうとますますそのソフトやページが好きになってしまう。
初めは突然メールを書くことに抵抗感があったり、ちょっと”おっくう”になるものだ。けれどもそのソフトやページから何か有益なものを得たときは「感謝」の気持ちを絶対に書いて出してみるべきだと思う。それが新しいコミュニケーションの始まりにもなる。それに自分からメールを出さないと誰からもメールは来ないものね。

逆に、私がもらって嬉しいメールもある。
ホームページの感想を書いて下さるメール(ホームページ創っていて良かった)。AG−PIMに関するメール(私のソフトを利用してくれてありがとう)。農業に一生懸命取り組んでいる人からのメール(お互い頑張ろう!)。ホームページ・リンクのお願いメール(どんどんリンクしてね)。友人、知人からの近況メール(元気でやっているかい?)などだ。つまりこれは、SPAM以外の全てのメールは嬉しい!!ということだ。もちろん注文メールは、違った意味でもうれしいですが・・・・・。

そして、やっぱり一番嬉しいのは、林檎の感想を書いて下さったメール。
8年前に農産物の直売を始めてから「林檎、美味しかったよ」という手紙を毎年何通かもらうようになった。感激して何度も繰り返して読んだものだった。そういうお手紙を頂くようになったから、作物を育てる段階から、買ってくれる人のことを考えて美味しい林檎作りを追求するようになったのだ。
そして今、電子メールで林檎を食べたお客様の感想が直ぐに届くようになった。手紙やハガキまではちょっと・・・と言う人でも気軽に感想を書いてくれる。家族が林檎をほおばる写真をJPEGで送って下さった方もいる。
とにかく、うれしい。

これこそが、こういった反応こそが、私が林檎を育てている最大の理由の一つです。
そしてEメールは、そんな私にぴったりの媒体の一つかもしれない。



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