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Inside Farming Vol.141


投資手法の変化


 そういえば最近、ネットでの株売買が窓口や電話での売買を超えたと報道されていた(やはり、投資家の皆さんはネットを上手に利用されているのですね)。そう考えると、今更、インターネット収集できる株情報に驚いている園主は、かなりの浦島太郎状態。市場に参戦する予定はないのだけれど、このギャップを埋めておく必要はあるだろう。

 前回書いたように、園主がびっくりしたのは、大量の情報が簡単に手に入ること、市場の情報を素早く収集できること。このように情報収集の環境が変化した結果、例えば、先のバブル以前は、土地資産などを基準とした銘柄選択により購入した株式を長期的に保有してゲインを狙うなどの手法が個人投資家には主流だったように(園主は勝手に)思うのだが、現在は、テクニカル指標を重視しながら、短期の売買を繰り返す手法が個人投資家の間にも浸透してきているのではないか、と思う。バブル崩壊で体験した長期保有のリスク(ある意味バブル・トラウマ)を、超短期売買で避けるのである。実際に、最近はデイトレード関連の情報や書籍が多く出版されているようだ。また、デイトレードならずとも、スイングトレードを視野に入れた株指南の本も多いように感じる。

 投資手法が変化した結果、各種の指標の見方も先のバブル期とは変わっているようだ。例えば、売買期間を超短期とするならば、自己資本比率などは売買が完了するまで倒産しなければいい程度にあれば良いと考えられる。そして、財務指標を一切せずにテクニカル指標のみでプログラム売買するとか、個人投資家でさえ、そういったことを実際に行なっているのだろう。
 
 通信環境の変化と共に、時代は変わったのだ(園主が知らない間に変わっていたのだ)。そして、個人投資家が、短時間に大量の情報を得ることができる環境が整ったということは、資本主義にとって健全なことで、素晴らしいことだ。
 しかし一方で、ここまで情報を収集できるとなると、個人がそれぞれ各自基準となる指標を持ってないと、その大量の情報から必要となる情報を選別できない。情報が多ければ多いほど、選別するのに知識と時間を要するのである。そして、個人投資家が戦うのは、知識もツールも豊富で、かつ、リアルタイムの情報を扱っている機関投資家なのである。
 だから、市場が回復の兆しを見せはじめており、通信環境が十分に整ってきたとしても、市場に参戦する場合には、相当のリスクを覚悟しなくてはいけない、と自分に言い聞かせる園主なのである(参戦の予定はないのだけれど(笑))。

 p.s.
 そんな園主がノーリスク(笑)で参戦したのは楽天アフォリエイト。株情報やリンク情報などの、河合果樹園HPの中で農業情報とは関係ないページに楽天市場のショップで販売している商品の広告の掲載を開始します。園主や家人が購入してよかったものやそれに関連する商品のみをお勧めするスタンスで掲載します。皆様がリンクから購入された場合、園主には1%の手数料が入るそうです(が、リンクを介さず直接ショップから購入した頂いた方が精神衛生上良いという方は、そのようにして下さいませ。特にリンクからの購入をお願いするものではありません)。また、以前から行なっていたオンライン書店bk1の書籍リンクも充実させる予定。園主が読んだものの中から、良いものを掲載していきます(2004/3/19)。


投資情報収集のためのリンク スクリーニングの指標

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