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Inside Farming Vol.141


インターネットで収集する株情報


 さて、株である。日本経済の動向を示す多くの指標が好転に転じている昨今、弥が上にも株価の動向が気になるというものである。現時点(2004年3月中旬)ではいくつかの不安材料はあるものの(テロ不安、円高不安、米雇用不安)、株価は底堅く堅調に推移し始めている。良くも悪くも先のバブルを経験した現在30代の後半以降世代には、失われた10年を取り返すチャンスが来ているのだろうか?。なんだか腰のあたりがムズムズするのは園主だけではあるまい。
 一義的には、企業の業績が上昇に転じていることが株価が上昇し始めたことの要因であろう。しかし、リストラ人員削減・不採算部門清算が一巡したことによる要因もある。そのため、株価は景気回復を先取りしつつあるのに対して、実生活ではなかなか景気の回復を実感できないという状態が続いている。

 ところで、久々に株に興味を持ち、株価情報や各種のチャートなどをインターネットで見てみると、びっくりしてしまった。凄い!。園主はかつて、バブルの崩壊とともに逝ってしまった某証券会社で通信トレードというものをした事がある。そのシステムは、パソコン通信で専用サーバに接続して株価やチャートを見て、売買を入れるというものであった。現在のネットトレードの先駆け的なシステムではあったが、通信環境やPC性能のせいもあって、情報量、分析内容とも、今とは随分違ったと思う。10年以上の前のシステムと比較してはいけないが、正直、Yahoo! ファイナンスがフリーで提供している情報の方が数段上だ(笑)。

 市場に参戦する予定はないのだけれど、経費をかけないでネットからどのような情報が収集できるかやってみると、さらに本当に驚く。まず、3年分の主な市場の全ての銘柄の株価データを収集するのには3時間もかからない。それらのデータはCSV形式で収集できるので各種のソフトに取り込んで処理も容易である。その結果、表計算ソフトを使って、前日のデータから翌日の銘柄を各種の指標でスクリーニングしたり、フリーのソフトでチャートを作成して各種のテクニカル指標を独自に導き出すことができる。例えば平均移動曲線やRCIなどの指標を算出する期間を自由に変更して検討することもできる。
 しかもここまでやって、僅か半日(なおかつ無料)だ。もちろん、経済情報は逐一配信されており、チェックできる。N.Y.もシカゴもOK。平日の昼間(園主は見たことがないけれど)市場が空いていれば、気配などのザラ場情報は20分程度のディレイで確認できるらしい。

 フリーでここまで出来ると、ネット証券各社が有料で提供する情報や分析ソフトは一体どんなレベルのものか、気になる。各社が保有するより大量でより価値のあるデータに、よりリアルタイムに近い状態で簡単にアクセスできるものに違いない。すなわち、労なくして分析・売買が始められるに違いない。
 
 ひょっとして、インターネットって、常時接続って、個人投資家のためにあるの?。とにかく驚く園主であった。

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