大人にスキー!


 「子どもにスキー!」編はいかがでしたでしょうか?
 子どもが上手になるのは良いんだけど、トオサン、カアサンが上達しないんで、そのうち子どもから、「恥ずかしいから一緒に滑らない。」なんて言われないように、「私も密かに練習したいんですが、どうしたらよいでしょうか?」などと思っていませんか?
 子どもの場合は、「好きこそものの何とやら」で難しいことは後回しで良いんですけど、大人の場合はなかなかそうは行きません。
 何せ、大人は、理屈から入りたがって、体が言うことをきかなかったり、「転んだら恥ずかしい」と、格好ばかりが先行したりしますから・・・
 確実に上達したければ、スキースクールにでも通って、専門のコーチに手取り足取り教えてもらえば済むことですが、そんなお金のない人やスクールに通う時間がとれなくて、という人も多いはず(私もそうです。)
 それでも何とかスキーがうまくなりたいという向上心のある方は、このページを頭の隅の方にでもおいて、スキーに出かけてください。


総合滑降
総合滑降
 スキーがうまくなるためには、まず、子ども編にもあるとおり、「習うより慣れよ」です。
 いくら理論的にわかっていても滑り込んでいる人にはかないません。
 でも、ただ滑ってばかりいても、リフト代がかさむだけで、あまり上達は見込めません。
 効率的、効果的に滑り、ハイスピードで上達するためにはどうしたらよいのでしょうか?

イメトレ編
 まず、どのような滑りが良い滑りなのか?目標を持たなければなりませんので、とりあえず、自分のレベルにあった本やビデオでイメージトレーニングをしましょう。
 ただ、ここで気をつけなければならないことがあります。
 本やビデオは、デモンストレーター等の超上手な人をモデルにしていますので、とにかく格好の良い写真やシーンばかりが目に付きます。
 また、解説を読んだり聞いたりしていても、イメージがつかみにくいものです。
 大事なことは、同じ写真やシーンを繰り返し見て、スキーの動きと体の向きなどの運動の流れや力の入り具合やタイミングなど外観には現れていない部分を探りながら、じっくりと見てみましょう。
 特に大切なのが、スキーは絶えず滑っていると言うことを頭にたたき込んで、いつ運動が始まって、いつ完成形ができているか?といったような動きをつかんでください。
 何か一つの要素でもくみ取れたら、イメージトレーニングは成功です。

ロングターン
ロングターン

実 践 編
 イメージトレーニングで養った(頭にインプットした)上達の要素を今度はスキー場で五感を働かせながら試してみましょう。
 スキーを履いて滑るときは、頭で考えるだけでなく、雪面の状況や力を掛ける強さ、方向を体全体の感覚で覚えるように努力しましょう。
 それからストックを突くタイミングや力を入れたり抜いたりするタイミングも大切です。
 このとき、イメトレでも挙げた「スキーは絶えず滑っている」と言うことを思い出して、早め早めの運動をするように注意しましょう。
 例えば、力を入れるポイントの時に力を入れ始めたのでは遅いのです。(専門用語?では先行動作)
 最初はうまく行かなくても、「失敗は成功の基」少しずつ力加減やタイミングを調整してちょうど良い具合を見つけてください。

 「と言っても、なかなか、簡単には行かないんですが・・・」
 「何か良い方法はないんですか?」
 「はい、とても簡単に上達する良い方法があるのです。」
 「それは・・・、スクールにはいることです。」
 「でも、時間やお金がないので・・・」
 「じゃ、手っ取り早く、安く、巧くなる(牛丼?)方法を・・・」

 「技術を盗む」
 グループで出かけるときなら、必ず、自分より少し上手な人を誘って、その人の後ろをついて回りましょう。
 また、寂しく一人でお出かけの時や、人知れずこっそり上達して仲間をあっと言わせたいときには、知らない人でも良いから、自分より少し上手な人を見つけて、こっそり後ろを滑るのです。(この場合は、あまりしつこくつけ回すと変な人と思われるので、注意が必要ですが・・・)
 このとき、その人からは「付かず離れず」適当な距離を置いて滑り出し、その距離を維持しながら一生懸命追いかけましょう。
 そして、体の動きやライン取り、ストックを付くタイミングなど、しっかり見ながらまねをするようにします。
 ターゲットは、この自分より「少し上手な人」です。
 あまりに上手すぎる人をターゲットにすると、ついていくのが大変だし、逆に、間違って下手な人についちゃうと、自分も下手になるかもしれません。
 私は、この方法を「小判鮫作戦」と読んでいますが、一人であれこれと考えながら滑っていると、つい、視線が足元を見てしまいますが、この方法は、視線が遠くを見るようになり、バランスが安定してきますし、体が自然と動くようになってきます。
 うまく盗むことができたら、視線を遠くに保つことを忘れずに一人で滑ってみましょう。
 これで、うまくいけばしめたもの、もう少し上手な次のターゲットを探しましょう。
 この方法は、初級者から上級者まで、ターゲットがいる限り使える技ですから、是非、試してみてください。
 もし、もうターゲットが見つからないというようになったなら、あなたは、すでにエキスパート、他の人のターゲットにされているかもしれません。

ショートターン
ショートターン

ビデオ活用編
 小判鮫作戦は、いかがですか?
 この方法は、視線を遠くに保つことができるという利点と、目で見て、ダイレクトに体を動かすという効果がありますが、欠点もあります。
 それは、ターゲットにした人の悪い癖もダイレクトにもらってしまうという点です。
 また、上手くなったつもりになってしまう場合があるということです。
 自分だけが気持ちよければそれでよいという人は、好きにしてもらえばよいのですが、やはり客観的に見てどうなのか?ということが知りたいものです。
 スクールで見てもらえば、色々言われるでしょうが、どうも納得がいかないと言ったことも往々にしてあるものです。
 そこで、文明の利器?ビデオの登場です。
 これは、絶対一人ではできませんから、撮影の得意な友人が必要となりますが、自分の滑りを自分で見て分析できれば良いところや悪いところが一目瞭然!百聞は一見にしかず!効果覿面です。

ロング→ミドル→ショート
ロング→ミドル→ショート

スキースクール編
 ここまでやれば、かなり上達しているはずですが、やはり自己流で付いた癖はなかなかとれませんし、自己流の技術には限界があるものです。
 1シーズンに1〜2回程度で結構ですから、この癖をとることと新しい技術を会得するために、軽〜い気持ちで単発のスクールに入りましょう。
 スクールでは、色々なことを教えてくれるでしょうが、全部を聞いて、全部できるようになろうなどとは思わないようにしましょう。
 もし、そんなことを思ったら、体が拒否反応を起こすか、頭がパニック状態になってしまいますから・・・
 欲張らず、ワンポイントに的を絞った方が効率的でしょう。
 上手な、効率的なスクールの受け方ですが、普通、グループレッスンでは1人のコーチに数人の生徒がつくことが多いものです。
 スクールによっては、ローテーションをするところもありますが、とくに順番が決まっていない場合は、遠慮しないでできる限り先頭を狙いましょう。
 そうすると、コーチの見本のイメージが薄れる前に滑ることができ、また、他の生徒へのアドバイスも聞くことができるのです。
 スクールではトレーンというのをやるときがありますが、これは、先ほどの小判鮫作戦をやっているようなものです。
 このときも、できるだけコーチの後ろのポジションを狙いましょう。
 それから、ペアリフトやトリプルリフトでは、コーチと一緒になるように努力して、上につくまでの間、色々とアドバイスをもらいましょう。

FREE realplayer G2


BACKファミリースキー リフト料金ランキング
GOエキスパート編
HOMEホームページに戻る