Living2-02 【建物】

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建物の設計及び監理は建築設計事務所(建築士),実際の施工は工務店に依頼しました.
パートナーとなる建築士はWEBで探した中から数名の方とお会いしてお二方に絞り,最終的にはラフプランを頂いて決定しました.
工務店は合い見積もりの結果決定しましたが,実際の施工を見学させて頂いた上で契約しました.

工法や仕上げ等については(自分たちとしては)そんなに強いこだわりがあったわけではありません.
予算も限られていましたので,なるべくコストパフォーマンスが良くなるよう工夫してもらいました.
しかし基礎や土台・柱等,家の根幹を支える部分についてはコストだけにこだわらず,それなりの材を使って施工されていると思っています.
実際生活してみた場合,隠れてしまった部分についてコメントするのは非常に難しいです.
特にたかだか1年程度では,その真価が分からない部分が多いと思います.
この項では,建物の全般的な部分について,生活しながら実感したことを列記していこうと思います.
外壁 (ジョリパット 吹きつけ)
まばゆいばかりのホワイトを選択したのでしょうがないのですが,雨垂れした部分や換気扇周りの汚れが多少気になってきました.
今のところカビたり,クラックが入ったりはしていないようです.
何年かして外壁を塗り直す必要が出てきたら,コテ塗りにするも良し,色を変えるも良し,その時の財力と感性で色々楽しめることでしょう.

内壁 (タナクリーム コテ塗り)
調湿作用があるといわれますが,実生活に於いて体感できるレベルではないと思います.
冬場乾燥した時には,入隅部にひびが入りました.(補修は比較的簡単です.)
出隅部はちょっと物を当てると欠けてしまいます.
Ha-chanが手で触る部分や水回りなどは汚れも気になります.(軽い汚れならサンドペーパーで削れます.)
床から1[m]位までを木などの腰壁とし,その上部をタナクリームで仕上げれば良かったと思います.

内壁 (ケナフ紙壁紙&MDF)
調湿作用があるといわれますが,実生活に於いて体感できるレベルではないと思います.
ケナフ紙は養生テープを貼って剥がず時に破ってしまったことがありますので,シールの類は御法度でしょう.
今のところ汚れは気になりませんが,どちらも材質上洗剤等でこするのはよろしくないと思われます.

フローリング (SPF 2"×6"材)
SPFは構造材に使われる安価な輸入材ですが,これでも厚さ約35[mm]の無垢のフローリングになります.
材は結構暴れまし,ずいぶん痩せてきて隙間も目立つようになってしまいました.
このあたりは設計段階で説明を受けていましたが,「予想以上だな…」というのが本音です.
足触りが良く,寝っ転がっても硬すぎる事はないので触感は気に入っていますが,柔らかい材なので傷は付きやすいです.
冬場は素足で歩いても冷たいと感じることはありませんでした.

直床張り (1Fのフローリングの下に床材がありません)
部材も手間も省けるのでコストダウンには効果的とのことでした.
我が家では基礎断熱をしているおかげか,フローリングが冷たいと感じたことはありません.
冬場は床下に設置した石油ファンヒーターを弱で連続運転していたのでほんのり暖かく,まるで床暖房を入れたようでした.
床の下地板が省略されているわけですが,今のところ床鳴り等が気になることもありません.

踏み天井 (2Fのフローリングが1Fの天井です)
部材も手間も省けるのでコストダウンには効果的とのことでした.
2Fで歩いているのが1Fで良く分かります.
要は防音性がよろしくないと言うことなのですが,HydeもKumadonも家族の出す生活音なので余り気になりません.
ただ,Ha-chanが1Fで寝ている時に2Fで食洗機をまわしたら起きちゃったことがありました.(最近は大丈夫ですが….)
2Fでお茶の入ったポットをひっくり返した時1Fまで水滴が落ちてきたことがありましたが,これはかなり大量にこぼしちゃった場合で,少量なら漏れてくることはありません.

引き戸 (トイレ・浴室・デッキ通路の扉以外は玄関も含めて引き戸です)
扉(ドア)と比べて引き戸は場所を取りませんし,一旦開け放てば勝手に閉まってしまうこともありません.
扉もストッパーがついていれば勝手に閉まってしまうことは無いように思われますが,強い風が吹いたり体や荷物が当たったりしてしまうとパタンと閉まってしまいます.
逆に,オートクローザーの設置が困難なので,いちいち最後まで手で閉めてやらなければなりません.
既製品なら問題ないのかもしれませんが,建具として作ってもらった引き戸では気密性を取ることが難しいので,屋外に接する部分(我が家では玄関)で採用する際には注意(覚悟かな?)が必要でしょう.

アルミサッシとペアガラス
全ての引き違い窓とデッキの両開き扉,寝室と書斎のはめ殺し窓はこの組み合わせです.
最近サッシ枠の結露対策に樹脂製や木製のものが人気ですが,アルミ製はやはり安いです.
冬場寝る時に寝室では加湿器を入れますので,さすがに北側の高窓では結露しますが,南側の掃き出し窓やはめ殺し窓ではほとんど結露しませんし,他の部屋でも結露は確認されていません.
結露する寝室北側の高窓でも,木枠までビッショリになることはないので,躯体に悪影響は出ていないと思います.
ペアガラスには防音効果はないと聞いていましたが,HydeもKumadonも単板ガラスに比べれば効果があると実感しています.

窓の庇 (我が家にはありません)
庇の効果は夏の日よけ程度と思っていたので,減額案が提示された時,北側の窓には不要だろうとか,隣家が近い離れの南側には不要だろうと考え無くしてしまいました.
しかし,小雨程度でも窓ガラスが濡れてしまいます.
窓ガラスが濡れるということは,窓を開けていれば雨が入ってくると言うことで,何度か失敗しちゃいました.
今では付けておけば良かったと思っています.
後付けできる庇もあるようですが,今すぐ付ける経済的な余裕はないので,もうしばらく辛抱します.

ハイサイドライト
2Fの勾配天井から続くハイサイドライトからは空が見渡せ,開放感いっぱいです.
母屋では南向きにハイサイドライトがついていますので,冬場の日中には太陽光がリビング・ダイニングに射し込み,予想以上に暖かくなります.
夏場は太陽の南中高度が高いので,日中日射しが直接室内に射し込んでくることはありませんが,室内はお世辞にも涼しいとは言えません.
夏も冬も夕日はハイサイドライト越しに射し込んで,内壁のタナクリームに反射して室内を紅く染めます.
HydeもKumadonもこの景色は大変好きなのですが,TVを見ている時だけはうっとうしく感じられます.
夜は室内にいながらにして月見ができることもあります.

熱反射フィルム (レフテル ZH05G)
ハイサイドライトは単板ガラスで,飛散防止を兼ねて熱反射フィルムを貼ってあります.
熱反射フィルムは夏場の室温上昇を少しでも防止する目的で採用しました.
Hydeは比較しようがないのですが,N建築士によると真夏の太陽がサンサンと照りつける中,熱反射フィルムの効果が実感できたそうです.
またこのフィルムには,冬場の結露防止の効果もあるそうです.
結露防止といっても表面で結露した水が滴となって垂れてくるのを防止するといった効果なのですが,冬場ダイニングで鍋をした時,フィルム表面が白っぽく曇りはしても水滴として垂れてくることはありませんでしたので,その効果は実感できました.
掃除の際,大量の水・洗剤・高温の蒸気等で汚れを落とそうとするととフィルムがめくれてしまうような気がします.


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