Web小説カップルに30の質問 真澄&樹編(終章少し前あたり)
1.お二人のお名前と小説の題名、カテゴリをどうぞ。 真澄 「……めんどくさい。帰って仕事をした方がよっぽど建設的じゃないか」 樹 「ま、真澄! そんな趣旨を真っ向から否定するようなこと言うなって。一応答えないと……な?」 真澄 (大きくため息をつき)「……樹が言うなら」 樹 「うん、よし。題名は『万華鏡と詐欺師』、カテゴリは……(少し小声で)一応『現代恋愛もの』らしい」 真澄 「で、俺たちの名前?」 樹 「そうそう」 真澄 「……二つ名前がある場合はどうすればいいんだろうな」 樹 「親しい仲の奴らには通称ほとんど『真澄』だし、私にとってもやっぱりお前は真澄だし。だから、真澄でいいんじゃないかな」 真澄 (嬉しそうに微笑んで)「そうか。……というわけで、俺の名は東城真澄(とうじょう・ますみ)」 樹 「私は瀬川樹(せがわ・いつき)という」 真澄 「まぁ、その名字もあと少しだけどね?」 樹 「…………」(少し頬を染め、ためらいつつもうなずく) 2.お二人の知り合った経緯、元々の関係は? 樹 「元々、真澄は転校生だったよな?」 真澄 「ああ、そうだ。転校して初めて会ったのが樹だった」 樹 「それからは……なぜか気がついたら一緒にいた気がする」 3.お二人の年の差、身長の差はどのくらいですか? 真澄 (隣へ目を移し)「目線を落としたら樹のつむじが見えるぐらい、かな」 樹 (少し憮然としながら)「目線をあわせるのが難しい……」 4.それぞれ第一印象を教えてください。 樹 「穏やかで完璧な雰囲気の中に、なぜか違和感があったな」 真澄 「……一発で俺の本性を見抜いたのは樹だけだよ」 樹 「不快、だったか?」 真澄 「まさか。そんなお前だから、俺は好きになったんだから」 樹 「……ありがとう」 真澄 「ちなみに樹の第一印象は……あー」 樹 「……?」 真澄 「印象がどうとかいう以前に、ひどく心惹かれたのが一番にきてて。そんなもの感じてる余裕がなかった、というのが正直なところだね」 5.告白したのはどちらですか? どんなセリフでしたか? 樹 「……した?」 真澄 「そういえば、明確にはしてない気が」 樹 「私にとって嬉しかったのは「迎えに来たよ」っていう一言だった」 真澄 「じゃあ俺は「おかえりなさい」かな」 樹 「それぐらい、いつでも言ってやる」 真澄 「それは楽しみだな」 6.それを言った時のお気持ち、聞いた時のお気持ちは? 樹 「目の前に真澄がいることが信じられなくて、でも嬉しくて嬉しくてなんて言えばいいのかわからなかった」 真澄 「信じられないってのはなかったけれど、ようやく帰ってこれたんだと感慨深く思ったな。ようやく取り戻したんだと。陳腐な例えだが、世界が色を取り戻したような気分だった」 7.ぶっちゃけ、他に一番好きな人がいたりしませんか? 樹 「いない」 真澄 「いるはずがない」 8.彼、彼女の性格で好きなところはどこですか? 真澄 「自分を持っているところ、他人を大切に思うところ、意外と頑固なところ、照れ屋なところ、えーっとあとは……」 樹 「……まだあるの」 真澄 「強いて言えば全部だし」 樹 「そうか」(真っ赤) 真澄 「樹は? 俺のどこが好き?」 樹 「う……自分を持ってるとこ、かな。あと優しいとこ」 真澄 「あいにくと誰にでも優しいわけじゃないけど、樹がそういってくれるのは嬉しいことだね」 9.彼、彼女の性格で嫌いなところはどこですか? 真澄 「他人を大切に思いすぎて自分をないがしろにするところ」 樹 「最近は、そうでもないと思うけど」 真澄 「それは俺のせい?」 樹 「……言わないとわからないか、馬鹿」 真澄 「そうだな、口に出してくれた方がわかりやすいのは確かだ」 樹 「……お前のそういう意地悪なところが嫌いだ」 10.彼、彼女の外見(仕草や癖を含め)で好き嫌いはありますか? 真澄 「嫌いなとこは思いつかないな。全部ひっくるめて樹だから」 樹 「同じく」 真澄 「ああ、癖ならあれだな。寝てるときに無意識か俺にぴったりくっついてくるのが可愛いと思う」 樹 「――っ!? なっ、何を言い出すんだお前は!」 11.お互いの理想には近いですか、遠いですか? 真澄 「近いとか遠いとかじゃない。樹だから好きになった。樹の後ろから理想がついてくるが正しい」 樹 「またそういう恥ずかしいことを。……私はあんまり考えたことがなかったな。好きだから一緒にいる、それで十分だと思うし」 12.お付き合いはどのくらい続いていますか? 樹 「初めて会ったのが高校一年の時だろう?」 真澄 「ああ。なんだかんだで八年は経過してるのか。恋人としては……カウントが難しい」 13.初デートはどこでしたか? どうでした? 真澄 「二人きりで初めて出かけたのは高校時代」 樹 「ああ、あの遊園地?」 真澄 「そう。他だとどうしても邪魔者がいたから……あれが、最初」 14.初キスはどこでですか? どうでした? 真澄 「(寝てる間に奪ったのはカウントしていいのか……?)」 樹 「どこ……どうって……」(しどろもどろ) 15.ぶっちゃけどこまで行ってますか? 真澄 「それはみなさんのお心一つ、かな?」(思わせぶりな笑み) 樹 「……黙秘権を行使します」(泣きそう) 16.一番心に残っているプレゼントは何ですか? 真澄 「おかえりって言ってくれたこと。なんで今更帰ってきたとか言われたら、さすがの俺でも立ち直れなかっただろうし」 樹 「真澄が、戻ってきてくれたこと」 17.恋愛と結婚は同じ線の上にありますか? 真澄 「本来ならあってはならないことなんだろうけどね、俺は。無視した」 樹 「あると思う」 18.お二人の結婚はいつ頃がベストだと思いますか? 真澄 「もう少し、だよ」 樹 「うん、一応婚約中なので……」 19.子供は男女何人欲しいですか? 樹 「神様にお任せします」 真澄 「一応一人は欲しいけれど、あんまり作って樹を独占されるのはおもしろくないし……ほどほどに、かな」 20.お互いのプライベートは守られていますか? 真澄 「本当はずっと側にいたいがそうもいかないだろう? 一応自制はしてるさ」 樹 「真澄はお仕事もあるしね」 21.どんな喧嘩をしますか? 喧嘩をしたらどうしますか? 樹 「けんか……」 真澄 「これと言ってしたことはないな」 樹 「うん、しない」 22.彼、彼女はモテますか? 樹 「すっごく。昔からすごかった」 真澄 「その他大勢に興味はない。俺は樹がいればいい」 樹 「……またそういうことを言う」 真澄 「本心だからな。樹もなんだかんだともてるから、俺としては心配だよ」 樹 「そんな風に言うのは真澄だけだよ?」 真澄 「知らぬは本人ばかりなり、か」(苦笑) 23.どこからが浮気だと思いますか? 樹 「気持ちが移ったらその時点から」 真澄 「同じく」 24.浮気をされたらどうしますか? 真澄 「殺す――ああ、浮気相手をね」 樹 「!?」 真澄 「樹は殺さない、というか殺せない。でも、もう二度とそんなことが出来なくなるようにするね。まぁ方法は色々あるし。家に牢でも作ってずっとそこに閉じこめるとか。もしくは体に教え込むとか」 樹 「…………」 真澄 「冗談だよ」 樹 「……(絶対本気だ)」 真澄 「樹は? 俺が浮気したらどうする?」 樹 「帰ってきてくれるよう努力する。でも本気だってわかったら、身をひく」 真澄 「大丈夫、そんなことにはならないから」 25.別れを考えたことはありますか? 樹 「というか、一度は死んだと思ってたし」(目を潤ませながら) 真澄 「……ごめん、悪かった。でも、生き延びた後は絶対もう一度会うんだってそう誓ってた」 26.死に別れてしまったらどうしますか? 樹 「あの時は、それでも生きなきゃと思ったけど……今はどうかな。もう一度あの痛みを味わうのは嫌だ」 真澄 「理想は二人で一緒に……だけど、それは難しいだろうし。前回のことがあるから、樹より先には死にたくない。その後は後を追うとかも考えるかもしれないけどね」 27.生まれ変わっても一緒になりたいですか? 真澄 「そうだな……生まれ変わりがあるなら、そうしたい」 樹 「でも、今一緒にいられるのが一番」 真澄 「その通りだ」 28.何か一つ思い出を語ってください。 樹 「高校の時に、一緒にダンスをしたね」 真澄 「ああ、後夜祭か」 樹 「そう。……楽しかった」 29.お互いに、愛をささやいてください。 真澄 「愛してる。もう離れたりしないから、心配しないでいいよ」 樹 「その言葉、信じてるから。私もその……愛してる」 30.最後まで読んでくださった方にひとことどうぞ。 樹 「長いのに読んでくださってありがとうございます」 真澄 「本編は終了してるけど、こうやってなにか違うものはアップするかもしれないから、その時はよろしく頼むよ」 質問は「Web小説カップルに30の質問」からお借りしました 戻る |