あとがき

こんにちは。作者の刃流輝(はる・あきら)です。
この度、とうとう『万華鏡と詐欺師』本編を完結させることが出来ました。
いやあ、なんだかんだで長かったです(笑)
なんたってこのシリーズの一話にあたる作品は、私が現役のセンター試験直前に書いたもの。
その頃はこんなに話が長くなるとは思ってもいなかったです。むしろ、あれで話は完結していたんですから。
そう、この話は『シリーズ』になる予定はなかったんですね。
それがなぜか身内で評判が良く、心友の「続きあるよね?(問答無用の笑み)」という鶴の一声からシリーズ化の一途をたどったという。
だから、元の原稿を見ると一話一話に後書きが書かれていてなかなかに生々しいです。
ちなみに。当時の私が一話をどういう気持ちで書いたかというのは次の文から察せられます。

『書きたかったのは、樹が言っている『人生論』(『自殺論』??)例え何も言わないせいで友が死を選ぶとしても、中途半端な自分には止める権利はない……というやつですね』

……恋愛ものにする気、さらさらなかったみたいです。
しかも、どうやらシリーズ化するのに本気になったのは三話あたりから。
もちろん心友魁氏と、相方ほーきと、真澄のエゴイストぶり(樹だいすきっぷりでも可)が原因でした。
しかし行き当たりばったりとはいえ、かなり愛着のある作品です。
これからも外伝なんかが続くかもしれません。もちろん、本編はこれで終わりですけどね。

とにかく、終わりまでこの作品を応援して下さった方、読んでくださった方。
全ての方に感謝を捧げます。
少しでも、楽しんでいただけたことを祈って――。

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