2004年9月29日(水)
 「48頭目の保護」

 昨夜、48頭目の犬が保護された。
 26日からは一匹もいなくなって喜んでいたのに、それもわずか二日間だけだった。
 今度保護された犬は、大きさが柴犬ぐらい、雄で年齢は3歳前後だろうか。あまり自信はない。
 黄色の首輪を付けていた。それに毛もきれいで痩せてもいないから、つい最近迷子になった犬かも知れない。
 数日の間、飼い主が現れるのを待つことにしよう。
 もちろん町内放送やポスターでの手配もしなくっちゃ。
 
            
 私が近づいたら尻尾を振って歓迎してくれたが、まだ緊張と不安の目をしている。
 お〜、良い子だね、お座りできるかな?、やってみようか、「お座り」と言ったら、写真のようにぺたんと座った。お利口さんだ。お手も出来た。



















2004年9月26日(日)
 「リリー&セーラご訪問」
 
 来た来た、この週末、リリーとセーラが単身赴任先の私の所に来た!
 一月に1回来てくれるこの日を励みに単身赴任に耐えているから、リリーとセーラがやって来る日は朝からそわそわ、ウキウキである(笑)
 昨日の昼前に到着したリリー&セーラと感激の再会をした後は、さっそくリリーのトリミング。
 今年の春に私が単身赴任になってからは、妻の要望で手入れが楽なようにリリーは兎に角短くカットしている。頭の毛も断髪してしまったぐらいだ。今回も短くカット。お腹回りは5mmのクリッパーでジョリジョリ。5時間弱で終了。ふぅ〜。
 
 夕方は、5時間近くも頑張ったリリーに、ご褒美の散歩。もちろんセーラも一緒。
 9月末の、しかも夕方というのに、まだまだ暑くて、リリー達はハァハァゼェゼェだった。今年の鹿児島の気候は亜熱帯地帯と同じらしいが、早く涼しくなってくれぇ〜。
 そのリリー達は今日の昼過ぎに帰っていった(悲)


         
               お散歩が大好きなリリー。楽しくって仕方がないという顔で歩く。
















2004年9月24日(金)
 「46頭目,47頭目,そして,さようならユリア」
 
 ユリアは,今年4月以降,私の職場に保護された45頭目の犬であるが,ユリアが保護された後も次々と犬が保護されてきた。

 ユリアが保護されたのは9月12日。
 そのあとの9月17日に46頭目の犬が保護された。
 この犬はビーグルで、発見した人がそのまま里親になってくれた。可哀想な犬を見捨てることが出来ない人だった。

 47頭目は9月20日の月曜日に保護された。保護されたのはシーズーである。
 このシーズを見てびっくりした。
 毛は汚れて薄汚く、臭いも強く、体のあちこちの毛が抜け落ちて薄い。目やにが沢山出て、歯は歯垢だらけ。足元もおぼつかなくてヨロヨロである。どう見てもかなりの高齢だ。相当長い期間、野良犬状態だったのでは・・・・
 抱っこするのも躊躇するほど汚さだ。
 この状態を見た途端に、この子の運命を覚悟した。このような子を引き取ってくれる人は、まずいない。保健所に渡さざるを得ないのかと。
 しかし、一応シャンプーだけは23日にしてあげよう、そうすれば少しはきれいになるかもしれないと思った。

 ところが、奇跡とも言うべき素晴らしいことが起きた。
 翌火曜日の朝、この子を引き取りたいという人が現れたのだ。
 引き取りたいという申し出をされたのは老夫婦の方だった。そのご夫婦は、飼っていた10歳になるシーズーが行方不明になったままで、その子がいまごろどうしているのかとても心配されている。
 そんなことから、自分のシーズーとこの子がダブって、この子を引き取ることを申し出て来られた。
 それは、行方不明になっている自分のシーズーも誰かに拾われて大切に飼われていて欲しい、無事でいて欲しい、という願いからである。
 私でさえ触るのを躊躇するほど汚れたシーズーを静かに抱き上げて引き取っていかれた。
 まずシャンプーに連れて行くとのこと。
 この子は間違いなく幸せになる。
 今回もペペさんのご尽力だった。ありがとう、ペペさん。
 でも、あまりにも速攻里親だったため、47頭目は写真も撮れなかった。嬉しいことである(笑)

 後から保護された犬は先に里親が決まったというのに,保護されて13日目のユリアはまだいる(笑)
 しかし,そのユリアにもやっと里親が決まった。
 今回はペペさんのご主人様に探していただいた。本当に有り難い。
 里親さんは,明日,引き取りに来られるとのこと。
 で,今日はユリアにお別れの挨拶をした。
 数十メートル先の建物から出てきた私を見つけた途端,尻尾をいっぱい振って嬉しそうにしてくれた。
 「お前も明日から家族の一員になるんだよ。良かったな〜。お前は良い子だから可愛がってもらえるよ。元気でな。」と小さな声でで呟いた。何しろ近くに同僚達がいて,聞こえたら恥ずかしいので・・・(笑)
 さようならユリア。里親が見つかって良かったけど,別れはちょっと辛いね。
 
















2004年9月23日(木)
 「ユリアのトレーニング2」
 
 45頭目の保護犬、ユリアは保護されてから今日で12日目。
 今日は祝日だが、いつものように仕事があって職場へ。
 そして、仕事が終わった後にユリアのトレーニングを5分ほど実施。
 横になって寝ていたユリアは私の足音に気が付いて起きあがり、尻尾を千切れんばかりに振って出迎えてくれた。
 先ず体の状態をチェック。耳や足などのダニが付いていた所がカサブタになっているが、これは自然治癒するだろう。そのほかは痩せている以外は異常なし。
 
 そして、さっそく脚側歩行、ストップ、シッツ、ステイ、カムを練習。
 散歩の時に引っ張らない、名前を呼んだらすっ飛んで来る、そんな基本的なことをしっかりと覚えさせたい。そうすれば、引き取ってもらえる可能性が高くなる。
 今日のカムは、シッツでステイさせて、私がリードを離し、3メートルぐらい離れてユリアを呼ぶ練習。3回のうち2回は待てずに途中で私の方に来て失敗。1回だけ成功。
 そして脚側歩行は、歩いている途中でリードを離す練習。これは周囲に誰もいなければ成功。途中で同僚が近寄ってきたら、ユリアがそちらに気を取られて失敗。
 ま、少しずつ覚えていこうね、ユリア。

 トレーニングが終わって、私が帰るとき、最初は尻尾をいっぱい振っているが、離れるにしたがって徐々にゆっくりとなり、最後は下に垂れ下がっている。とても可哀想である。早く家族の一員になれればいいのに。

               
  「シッツ」でのコマンドで座ったユリア。ユリアと呼ぶと嬉しそうに尻尾を振る。この名前,気に入ってくれたようだ。結構,賢い顔をしている。



 













2004年9月20日(月)
 「トレーニング@名前決定」
 
 この暑さ,いつまで続くんだろう。
 9月も中旬を過ぎようとしているのに,日中は30度を超している。ええ加減にしてくれ〜。
 人間でさえこうだから,夏でも毛皮を着ている犬達はもっと大変だ。

 今日は午前中仕事に行って,それが終わってから45頭目の保護犬の初トレーニングをちょっとだけ実施。脚側歩行は何回か練習していたが,色々と教えるのは初めて。
 今日のトレーニングは,おやつを使って,ヒール,ストップ,シッツ,ステイ,カムを一連の動作として1回×4セット。
 その流れの中でアイコンタクトも一緒にやってみることにした。
 で,いざトレーニングをやろうとして,ハタと困った。そうだったんだ,コイツには名前が無いんだった。保護されて9日目だけど,名前が無いのだ。
 あまりにも次から次に保護されてくるので,名前を考える暇がないし考えるのも面倒だったため,コイツにも名前はまだ付けていなかった。でも,名前がないとトレーニングに不都合が生じるから,45頭目のこの保護犬には名前を付けることにした。
 あ〜でもない,こ〜でもない,ええい何でもいいや,ということで付けた名前が「ユリア」
 アテネ五輪陸上女子100メートルで優勝したユリア・ネステレンコ(ベラルーシ)にちなんだもの。
 ユリアが10秒93の速さで優勝したように、お前にも早く(速く)里親さんが出てこ〜い、という意味だが、ちょっとこじつけ過ぎた。ま、いいか。
 
 今日は第1回目のトレーニングだったのでほとんど進歩なし。まぁ,こんなもんかな(爆)
 そんな中でアイコンタクトは結構出来ていた。おやつには目が無いようだ。こいう子はしつけ易い。
 

                 
  sit-downの練習なのにstand-highしてしまう。
  普通ならおやつを頭の上にすーと持っていけば自然に座るのに,この子はパッと立ち上がる。シッツの練習でこの子の得意技が立っちであることが分かった。4回の練習中2回もこれだった(笑)












2004年9月18日(土)
 「お利口さん」
 
 45頭目の犬はお利口さんである。
 昼休み時間を利用して,3回ほど脚側歩行の訓練をしたら,完全とは言えないが,8割程度で一緒に歩くことが出来るようになった。1回の練習が5分程度だから,とても覚えの良いお利口さんな犬である。
 最初は私の回りをぐるぐる走り回っていたが,それが目に見えて私の横を歩くようになり,私が止まると犬も止まる,私が歩き出すと犬も歩き出す,私が方向を変えると犬も一緒に変える,それを見ていた同僚が驚いていた。

 このようにしつければ,里親が見つかり易くなるかも知れない,という思惑でやっているが,実は,犬とともにこのような練習をするのが楽しい私である(笑)

 歯をもう一度良く見てみたら,抜け替わっていない歯が2本ほどあった。と言うことは,この子は生後半年から7ヶ月ぐらいではないだろうか。














2004年9月15日(水)
 「回復中」
 
 45頭目の犬が保護されて4日になった。
 ガリガリに痩せているのは今も変わらないが,段々元気が出てきている。
 最初は起きあがるのも辛そうにしていたのに,今では私が行くと前足を出して頭を低くしお尻を高くする「遊ぼうよ」ポーズを取るようになった。
 歯を見てみたら色素の沈着が余り無い。まだ若い犬だ。

           
    「遊ぼうよ」ポーズで私を迎える45頭目の犬。とても愛嬌のある可愛い子だ。















2004年9月14日(火)
 「大変だ,ダニだぁ〜」
 
 45頭目の犬がしきりに頭を振るので,よく見てみたら,うげぇ〜,耳にダニが群れをなしてへばり付いているではないか!
 こ,これはイカンと思って,ダニを取りを始めた。血を吸いすぎて動けないでっかいのやら,見つけにくい小さいのまでいろいろだ。しかし,取っても取ってもいくらでもいる。それに犬が嫌がって動き回ろうとするので取りにくい。それを押さえつけて取ってあげた。取っても取ってもきりがないので,担当者にお願いしてダニ取りの薬を付けてもらった。毎日この薬を付ければ,数日もしたらダニはいなくなるはずだ。


         
      大きく育った耳のダニ。これよりも二回りほど大きいダニが2匹もいた。
      目の回りに黒い小さな点が3〜4カ所見えるが,これもダニ。押さえつけて全部取った。













 

2004年9月12日(日)
 「45頭目」

 今日,44頭目の犬が飼い主に引き取られていった。
 飼い主の元に帰ることが出来て,本当に良かった。でも,保護してから4日目である。出来ればもう少し早く現れて欲しかったなぁ〜。犬は保護されていた4日間,飼い主のことばかり考えていたハズだ。まぁ〜,帰ることが出来たんだから,良しとするか(笑)

 と,喜んだのもつかの間,その1時間後には別の犬が保護されて連れてこられた。
 45頭目の保護犬である。
 この保護された犬,雌で,まだ若い成犬で,とても大人しい。
 しかし,驚くほど痩せている。下の写真でもはっきりと分かる。きっと何日もさまよっていたのだろう。直ぐに寝そべるのは体力が低下しているからかも知れない。取りあえず沢山食べて,元気を付けてもらおう。

              
  驚くほどガリガリに痩せている。頭は痩せようがないから,その頭と体を比べると,いかに痩せているか分かる。ここまで痩せるなんて,可哀想過ぎる。















2004年9月8日(水)
 「44頭目」

 今朝出勤したら一昨日保護された2頭の犬がいなかった。
 おお,いない!と喜びながら,当直に犬のことを聞いたら「今朝早く飼い主が出てきて引き取っていきました。」とのこと。
 飼い主が来たとき,2頭ともそれはもう,もの凄い喜びようだったそうだ。二晩も飼い主と離れていて,迎えに来てくれた飼い主を見て嬉しくない犬はいない。その話を聞いて,本当に良かったと思った。
 飼い主の話では,2頭とも鎖を付けたままいなくなったそうだ。
 きっと,、道端を歩いていたところを「車に撥ねられたらいけない。」と思った人に工事現場に繋れたのかも知れない。
 それにしても良かった,ペペさんが言うように飼い主の元に帰るのが一番の幸せだ。

 あ〜,良かったと思ったのもつかの間,その後,直ぐに次の犬が保護されて来た。44頭目の保護である。
 この子も実に良い子だ。吠えもせず,誰にでも愛嬌を振りまき,私が体を撫でてやると安心したかのように静かにしている。
 雄で,若い犬だ。毛並みも綺麗にしていて元気が良い。
 是非とも早く飼い主に引き取って欲しい。


             















2004年9月7日(火)
 「41,42,43頭目」

 数日前,今年4月以降,我が職場で41頭目になる犬が保護された。
 この子は,見つけた人と同じ職場の人が直ぐに里親になってくれた。

 そして昨日,台風が近づく中,工事現場に繋がれて放置されていた2頭の犬が保護された。
 42頭目と43頭目の保護である。
 どちらもビーグルのようで,母娘の親子ではないかと思われる。
 2頭とも人懐っこくて,愛想が良い。まるで警戒心が無く近づく人みんなに尻尾を振って手をペロペロなめる。
 それにしても,台風が来るのに,どうして工事現場に繋がれて放置されていたのだろう?
 捨てられたのだろうか,それとも他に何か事情があるのだろうか。
 保健所に問い合わせても該当する迷い犬の届けはないとのこと。もちろん私の職場にも無い。

               
 左の方が母犬,右の方が娘と思われる。携帯カメラで夕方の薄暗い時間に撮ったので写りが余り良く無い。
 右側の方は女子職員にヨシヨシされて喜んでいるところ。














2004年9月5日(日)
 「スイムタオル」

 リリーのトリミングのときに大変なのがドライヤーである。
 なので、出来るだけドライヤーの時間を短くするために、シャンプーの後の濡れた毛をバスタオルで一生懸命に拭いている。しかし、毛が密集したスタンダード・プードルの濡れた毛を拭き取るのは毎回骨が折れる。
 エア・フォースのドライヤーがあればいいのだが、高くて簡単には買えないし、ん〜、何とかならないもんかな〜と思っていたら掲示板の方でペペさんから耳寄りな情報があった。
 水泳用の水取タオルが良いというのだ。
 よしっ、これだ!ということで、今日さっそく「Speedo」のスイムタオルを買ってきた。むふふ、この秘密兵器で次回のリリーのトリミングはパッパッパといこう。

 でも、帰ってから広げてみたらちょっとおかしい。
 ペペさんが言っていた「Speedo」のものを買ったのだが、少し小さい。そう言えば、確かペペさんの話では2千円位の値段だった。私が買ってきたのは1,260円。このサイズしか置いてなかったが、こりゃぁ、間違って小さいのを買ってきたようだ(笑)











2004年9月3日(金)
 「リリーの視線の先」

 8月28日に,単身赴任先の私のところに来たリリーとセーラで,近くの公園に散歩に行った。
 もちろん,リリーはお散歩が大好きである。
 すっごく嬉しそうに歩きながら私の方を見る。楽しくて仕方がないって言っているようだ。
 その嬉しそうなリリーの視線の向こうには,だはは,私がいる。リリーの視線を独り占めだ。うっれしいなぁ〜。

     















2004年9月1日(水)
 「セーラの視線の先」

 8月28日に単身赴任先の私のところにリリーとセーラが来た。下の写真は,そのときに近くの公園に散歩に行ったときのもの。
 セーラが遙か向こうをじーと見ている。その視線の先には,散歩中のワンちゃんがいる。きっと,そのワンちゃんと遊びたいと思っているのだろうが,それは禁断の恋と同じで,許されることのない思いである。
 セーラが近づくと大抵の人はワンちゃんを抱き上げるか,避けていく。決して我が子をセーラと遊ばそうという人はいない。これがセーラの運命だ。仕方がない。何しろこの犬に対する誇張された世間のイメージがあるし,しかも,そのイメージ通りの悪い人(犬)相をしている(笑)
 「お前も可哀相な犬だな〜。他のワンちゃんと仲良く遊ぶという夢はもう諦めな。その代わり,お父さんがたぁ〜くさん可愛がってあげるから。」と言ってあげても,当の本人はあまり何も考えていないようだ。やっぱりセーラはノーテンキな犬だ。


        
















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