2004年7月27日(水)
  「35頭目」

 今年4月以降,35頭目になる犬が今日保護された。
 クロスドッグの雌の子犬で,歯が全て乳歯であるとこや体型,顔の輪郭等から,多分3〜4ヶ月ではないかと思われる。
 いたって大人しい性格だ。吠えもせず,人が近づくと嬉しそうに尻尾を振る。触ると静かにしていて,甘噛みもしない。
 職場のみんなが,この子だったら飼い主が出て来なくても,里親になる人がいるだろうと言っているが,そうは甘くない。これまでの里親探しで,里親を捜すことの大変さが身に染みている。簡単には里親は見つからない。
 その前に,まずは飼い主が早く現れて引き取っていくことが先決だ。


              
   35頭目の保護犬。とても可愛らしい子犬だ。早くも職場の人気者になっている。でも,ここにいることは自然では無い。早く飼い主が引き取って欲しい。






2004年7月26日(月)
  「再会」

 24日にリリーとセーラが単身生活中の私に会いに来た。4週間振りの再会。
 わずか一泊二日という短い時間を惜しむかのように,私にキスをするリリーとセーラ。お〜,そうかそうか,会いたかったか,お父さんも会いたかったよ,というエンドレスの会話に妻は呆れ顔(笑)
 そして,あっという間に楽しい時間は過ぎて,昨日,リリー達は帰っていった。
 ううぅ,リリーとセーラがいない生活って淋しいな〜。

        
       いつまでも私を舐め続ける。苦しくなると途中で止めて,はぁはぁした後,再び再開する(笑)
       「やめろーーーっ」と叱らなければいつまでもキスを続ける。


        
        意外と淡泊なセーラのキス。3分もすれば落ち着いて,ドテッと横になって寝る。











2004年7月25日(日)
  「よしず」

 猛暑が続いている。
 この暑さは犬にもこたえる。
 で,我が職場の職員の発案で,保護している犬達のところにヨシズを置くことにした。
 これで少しは犬達も涼しくなるだろう。
 
このヨシズ,涼しくなったのは犬達だけでは無かった。人も涼しいようで,今日,この場所で2時間も話をした人がいたそうだ(笑)→ 「お気軽わんこ掲示板・275」 

        
                 ヨシズの横から顔を出している犬達。











2004年7月24日(土)
  「里親バンク」

 保護されて今日で17日目になる↓のわんこの里親さんが今日決まった。
 可愛くて愛嬌のある子だから,すんなりと引き取ってくださる方が見つかるのではないかと期待していたけど,そんなに世の中甘くは無かった。2週間過ぎても引き取り手がなくて,ちょっと焦ってきていた。
 そして,今日,やっと何とか救って下さる方が見つかった。
 
 今回は「里親バンク」が活躍した。
 実は、6月30日に、テレビ局にお願いして、私の職場で捨て犬の保護がとても多いことをニュースで放送してもらったが、そのときに多くの人から引き取りたいという問い合わせがあった。しかし、ほとんどは子犬であれば、というもので、その時は条件が合わずに引き取ってもらえなかった。
 しかし、さすがは私のところの担当者達である。問い合わせをした人の了解を得て、里親希望者のリストを作成していたのである。「里親バンク」だ。
 ↓の子は、その人たちに電話をして、里親になってくれる人を見つけたのだ。
 ここまでしてくれていたとは、とても嬉しい。
 仕事外のことなのに、忙しい中でみんなが小さな命を助けようとしている。

 残るは後1頭。
 

           
          今日里親に引き取られていった。本当に良かった。











2004年7月21日(水)
  「猛暑」

 暑い。とてつもなく暑い。
 保護中の犬達も昼間はぐったりして横になっている。
 クーラーの無い外だから大変な暑さだ。
 時々,冷たい水に入れ替えてあげて,暑さをしのいでもらっている。









2004年7月19日(月)
  「ご対面」

 今日,保護中の犬の里親になっていただく予定の方が犬を見に来られた。
 17日の日記にある一番上の写真の子の里親になっていただく予定の方だ。
 一旦見てもらってから里親になるかどうか決めてもらうため,ペペさんが連れてきたのだ。
 本当に里親になってもらえるのか少し不安はあったが,予定どおり里親になっていただくことになった。
 とても思いやりのある方に見えた。こういう方に引き取ってもらえば,犬も幸せになれるだろう。
 ただ,お母さんが入院中で,その都合で2週間から一ヶ月後に引き取っていただく予定。
 でも,取りあえず良かった。
 
 









2004年7月17日(土)
  「かわいい犬達」

 今年4月以降,33頭の捨て犬と迷い犬が私の職場に持ち込まれた。
 このうち,3頭が今も職場で保護されている。
 幸いに,1頭は里親さんが決まったが,残り2頭は未だ引き取り手が無い。
 この犬達,とてもかわいい。

 人が近づくと一斉に尻尾を振って喜ぶ。その光景だけでも心が和む。私は1日に,出勤時,昼休み時間,帰る時の最低3回は犬達のところに行っている(笑)
 下の写真は3頭の今日の様子。
 

          
 保護されて今日で21日目。3週間だ。本当は昨日で保健所行きになっていた運命だったが,ペペさんのお陰で里親さんが見つかった。2週間から一ヶ月位後に引き取りに来てもらうことになった。
 保護された最初は,立つのも出来ないぐらい弱り,しばらくは後ろ足を引きずっていた。今はご覧のように人が近づくと立ち上がって歓迎してくれる。足は今でも少しおかしいが以前よりはすっかり良くなっている。
 そう言えば,来たときは表情が虚ろだったのに,今は生き生きしている。


          
 保護されて今日で10日目になる。チャーミングな子だ。人に構って欲しくて仕方がない犬である。びゅんびゅん振っている尻尾に性格が現れている。里親募集中


          
 保護されて今日で5日目。おっかない目つきだけど,やさしい性格だ。この子の尻尾もご覧のとおりびゅんびゅん状態である。人が好きな子だ。里親募集中













2004年7月14日(水)
  「33頭目」

 今朝出勤したら,今年4月以降33頭目となる犬が保護されていた。
 小型犬で雄のクロスドッグ。ミニチュア・シュナイザーとシーズの子かな,と思わせる顔,毛並みをしている。
 見かけは気の強そうな顔をしているが,いたって人懐っこく,人が近づくと尻尾を振る。
 撫でてあげると静かにしているいい子だ。
 私が夜帰るまで飼い主は出て来なかった。

 飼い主さん,早く現れて下さい。お願いします。あなたの子が,あなたをひたすら待っています。

              


 この子を加えて,現在3頭を保護中。気が重くなる。


         








2004年7月13日(火)
  「32頭目」

 今朝,今年4月以降32頭目となる犬が保護された。
 今回保護されたのはボルゾイの雌。
 とても大人しい子で,私が「い〜子だね〜」と撫でたら,手をぺろっと舐めた。
 そして1時間後に飼い主がすっ飛んできて,「もう心配かけて!」と頭をぺたっと叩いて連れて帰った。叩いてもしようがないが,その気持ち,分かるな〜(笑)
 ま,何はともあれ,良かった,良かった。

 しかし,保護中の2頭の犬は,飼い主はもちろん,里親も見つからない。
 残念ながら,保護して今日で17日目になる7ヶ月ぐらいの仔犬は,今週の金曜日に保健所に引き渡すことにした。痛めていた足は良くなってきたが,もう限界である。

 保護して今日で六日目になる,ちょっとだけチワワ似の顔をした犬の方は,もう少し里親が見つかるのを待つことにしている。
 
 









2004年7月12日(月)
  「下痢のセーラ」

 セーラが下痢になった。
 おとといから○ンチがゆるくなって,今日は下痢になってしまったと電話で妻が教えた。
 風邪か?と聞いたら,おでこに手を当てても毛があってよく分からないとのこと(笑)
 咳は無いらしい。
 取りあえず,以前,リリーがもらった下痢止めを飲ませたとのこと。
 
 ノーテンキでアホなセーラだけど,ちょっと心配だ。



 






2004年7月10日(土)
  「元気になって良かった」

 今年6月1日の日記に,「もう少しで手遅れ」という題で,1ヶ月もの間,水のような下痢が続いている柴犬のことで相談を受け,病院を変えるようにアドバイスをしたことを書いた。
 それから一月余り過ぎた先日,その方から電話があった。
 水のような下痢は無くなり,今は普通のウンチになっているとのこと。健康になって普通のウンチをしてくれることを夫婦して喜んでいるらしい。
 病院を変えるのがもう少し遅れていたら間違いなく命は無かった。
 あ〜,元気になって良かった。


 我が家のセーラは耳掃除をしてもらうのが大好き。
 我が家の犬達の耳掃除の順番は,先住犬のリリーを先にして,その後セーラをしてあげる。
 リリーの耳掃除をしている間,セーラは自分の番をまだか,まだかと待っていて,リリーを終えた私が,「セーラ,耳掃除」と呼ぶと,一目さんに私のところに飛んできて,自分から膝の上にごろんと寝る↓
 
        
        私に耳掃除をしてもらっているセーラ。気持ち良さそうにする。実に甘ったれである。
        出来れば脳みそも掃除して,ノーテンキな性格を矯正したいものだ(笑)









 

2004年7月8日(木)
  「30頭目」

 保健所行き直前の犬が助かってホッとしていたら,今日,今年4月以降で30頭目になる犬が保護されてきた。
 この犬,見つけた人が1週間預かって,町内放送でも飼い主を捜したそうだ。
 それでも飼い主が分からずに私の職場に連れてきた。
 その選択は犬にとって極めてラッキーである。
 
 私の職場で保護されれば,今のところペペさん達のように,ボランティアで里親を捜してくれる人がいて,ほとんどは新しい飼い主に出会っている。ある意味,新しい飼い主に引き取られたそれらの犬達は,今までよりもずーと大切にされて幸せになっている。
 一方で,直接保健所に引き渡される犬も多い。
 保健所に引き渡されれば,私の地区で4日目に,他のところでも数日内に殺処分される。
 飼い主が五日目に保健所に行ったら,既に殺処分されている場合があるのだ。
 でも,今のところ私の職場では,先ず助けることを優先している。場合によっては3週間保護を続けることもある。
 捨てられ,あるいは迷っている犬を見つけた人がどこに届けるか,それによってその犬の運命は大きく変わる。
 ちょっとした違いなのに,その運命の差があまりにも大きくて,言葉がない。


            
 30頭目は小型犬の雌。物怖じしないで誰にでも尻尾を振って愛嬌を振りまく。あまり吠えない,噛まない,フレンドリーな性格だから,誰が飼っても大丈夫だと思う。誰かに是非とも里親になって欲しい。

 今日保護された犬と,今日で保護されて12日目の犬↓の計2頭を現在保護中。


                  
                今日で12日目。後ろ足も随分と良くなってきた。


         この子達の里親さん募集中








 

2004年7月6日(火)
  「これだから世の中楽しい」

 顔にキズがある犬は保護して今日で21日目。
 今日,保健所に引き渡すことにしていた。
 この犬,最初は私達を怖がり,近づくと尻尾を丸めて後ずさりしていた。きっと,悲惨な経験をしていたに違いない。
 それが,担当者やほかの職員達に声を掛けられ可愛がられるうちに,徐々に慣れてきて,最近では可愛がる人を見つけると尻尾を振るようになっていた。
 体を触られるのも怖がって嫌がっていたのに,昨日,私が,保健所に渡すことにしたことを謝りながら触ったら,初めて嫌がりもせず静かにしていた。とても空しく,申し訳なく,最後ぐらいはと思って缶詰のドッグフードを買って食べさせた。
 
 そして,保健所に引き渡す今日の午前中,担当者が嬉しそうに「あの犬を引き取って下さる人がいました。」と連絡してきた。さっそく私もその人にお礼の挨拶するために犬のところに行った。
 その人は50歳代ぐらいの男性で,保健所送りになるのが可哀相で引き取ることを決めたそうだ。その人は,犬の頬を両手でそっと包み込んで「そうか,お前か。」と静かに声を掛けた。犬の方は静かにし,尻尾をゆっくり振っていた。あ〜,この人なら,間違いなくこの犬をきっと大切にし,幸せにしてくれると感じた。
 犬もその人の温かさを感じたのだろう。初対面の人だったのに,何の違和感も無く静かに身を任せていた。
 第二の人(犬)生は,きっと素晴らしくハッピーになるだろう。
 もう顔にキズを負うようなことも無い。
 過去のことは忘れて,新しい飼い主にたくさん可愛がってもうらうのだぞ,と心の中で呟いて見送った。
 
 それにしても,まさに危機一髪,保健所送りの直前に助かった。
 今回もペペさんのご尽力のお陰である。ぺぺさんに感謝!!


          
 保健所に引き渡す予定だった今日の朝,この犬がこの世界に生きていたことの証とするために撮った最後の写真。
 それが,奇跡的に命が救われ,とってもハッピーな別れの写真になった。元気でな〜。
 それにしても保護された最初の頃とは別人(犬)のように生きた表情をしている。

 
 今日,今年4月以降29頭目となる犬が保護されたが,直ぐに飼い主が判明。犬は迷子にならないよう,しっかりと管理して欲しい。愛する犬の為に。












2004年7月4日(日)
  「リリーのベリーショート」

 先週の土,日にリリーとセーラが私の単身赴任先に面会に来たが,何しろ次から次に犬が保護されたため,リリー達のことを書く余裕が無かった。
 実は,1週間前,リリーと私にとって大変な出来事があった。
 この5年間,リリーの頭の毛は,人間で言えばロングヘアーにしていた。
 私はその方が気に入っている。でも,妻は「手入れが大変だからその毛を切って欲しい。」とこれまで何回も言っていた。この春からは私が単身赴任でいなくなったので,その声が最近は益々大きくなったのである。
 さすがに私もこれ以上は,お小遣い額決定権者でもある抵抗勢力の力には抗しきれず,1週間前のトリミングでばっさりとリリーのロングヘヤーを切ったのである。しかも,全身の毛も妻のご要望どおりにばっさりと切り落とした。あ〜,お小遣い額決定権者の前にはひざまずくしかない我が人生の悲哀である。 

 その様子が下の写真。まさに,スタンダード・プードルのベリーショートの出来上がりだ。


                 
 6歳5ヶ月のリリーは5年間をロングヘアーで過ごしてきた。慣れ親しんだ愛するロングヘアーである。それを突然切ってしまうというのだから,リリーには青天の霹靂である。目が「切るのはやめてー!!」と引きつっている。私も切りたく無いのだ,辛いのだ,あ〜,リリーちゃん許してぇ〜(笑)


                 
 抵抗空しくばっさりと切られたロングヘアー。再び美しく風になびくロングヘアーが見られるのは何時のことだろう。もう永久に見ることは出来ないのだろうか。そのキャスティングボートは妻にある(爆) 


                     
 ボディは全体的に1センチぐらいに切りそろえてベリーショートにした。コームを当てて切っているのは,リリーの体を切らないようにするため。


          
 そして出来上がりがこちら。トップのカットは失敗である(笑)。何しろ,素人+中年トリマーだから仕方がないが,さすがにトップを美しく見せるには,まだ相当な修行が必要のようである。
 










2004年7月3日(土)
  「テレビニュースの反響はあるものの・・・」

 今週水曜日のテレビニュースで捨て犬の問題を放送してもらった。
 その中で、私の職場で現在保護されている3頭の犬の映像も流れ、これを見た人たちから引き取りたいという電話が相次いだ。

 そういう中で、柴犬の飼い主が木曜日に現れた。
 保護されてから9日目である・・・。
 どうして早く届け出なかったのか担当者が聞いたら、「色々と忙しかったから」との返事。唖然、呆然、そして怒り。
 いなくなった届けは5分もかからないで済む。
 普通ならとっくに殺処分されている。
 賢い柴犬だっただけに、そのような飼い主に引き取られていくのが可哀相に思えた。

 そして、残りの2頭はまだ里親が決まらない。
 テレビを見た人からの問い合わせはあるものの、1頭は顔にキズがある成犬、もう1頭は7ヶ月ぐらいの仔犬だが足に怪我をしているため、なかなか里親になるという人がいない。無理にお願い出来る話でもないし仕方がない。
 
 今日で保護してから18日目になる顔にキズがある犬は、来週の火曜日で保護の期間が3週間になる。
 残念ながら火曜日で保健所に引き渡すことにした。

 仔犬の方は徐々に足が良くなってきている気がする。
 足さえ普通に歩けるようになれば、大人しい性格だから引き取る人がいるかもしれない。早く良くなれ。


 今朝、今年4月以降28頭目となるダックスフンドが保護されたが、この犬は、昨日、いなくなったことを飼い主が届け出ていたため、直ぐに飼い主の元に帰ることが出来た。






 
 


 
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