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2005年3月28日(月)
「緋寒桜」
桜を代表するソメイヨシノの開花は遅れているが、鹿屋の緋寒桜は3月中旬に満開になっていた。
もともと緋寒桜はソメイヨシノよりも早く咲く種類で、鹿児島ではだいたい3月中旬に咲くようである。
下の写真は今年3月13日、約2週間前まだ鹿屋にいるときに撮影したもの。
家の近くの「ひまわり公園」に2本の緋寒桜があって、その1本の花である。まさに満開だ。
とても美しく、しばし見入ってしまった。
NikonD70+TAMRON90mmF/2.8D-MACRO JPEG-NORMAL シャッター速度1/50 F値6.3 ISO400 焦点距離90mm(デジタル換算135mm) 露出モード:絞り優先 測光モード:スポット測光 露出補正:±0EV WB:オート 手持ち撮影 シンクロなし レタッチなし トリミングなし カラー設定:モードIa(sRGB) 天気:曇り
今朝は雨上がりで道路がまだ濡れていたので,犬達の散歩は中止。
その代わりに,仕事から帰ってきて30分ほど連れて行った。
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2005年3月27日(日)
「桜はまだつぼみ」
昨日の午前,リリーとセーラを連れて散歩に出かけた。
自宅の近くに鹿児島大学病院があり,ここには大きな桜の木がある。
例年ならその桜の花が少し咲き始めているころだ。
今年は開花がどこも遅れているそうだが,散歩を兼ねて,大学病院の桜の様子を見に行くことにした。
風の無い晴天の穏やかな暖かい中を歩いていたら,5分もしないうちにリリーもセーラもベロを出してハァハァし始めた。
人間には丁度良いぐらいの天気でも,犬達には暑いようだ。
10分余りで大学病院に到着。
しかし,桜はまだ固いつぼみだった。この状態だったらまだしばらくは咲きそうに無い。
咲いたら花見に来よ〜っと。ビール持って(笑)
大学病院の桜のつぼみ。開花する気配が無い。早く咲かないかな〜。ビールを飲みたいよ〜。
我が家の庭のユキヤナギは今が満開。これが散る頃に桜が咲く。
同じく庭の梅もどき。とても綺麗なピンクの花を咲かせている。こちらは明日あたりが満開かな。
今日はリリーのトリミング。
5時間半で終了。
トップを切り過ぎて大失敗(涙)
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2005年3月24日(木)
「二日酔いの散歩」
犬の散歩は,雨と二日酔いの日以外は行くことにしている。
今朝は二日酔いだったので,普通であれば散歩には行かないが,何しろ単身赴任から戻ってきて今朝が2回目の朝である。二日酔いであるにもかかわらず,犬達の顔を見たら,どうしても散歩に行きたくなった。
不思議なことに,犬達と散歩に出かけたらガンガンしていた頭がいつの間にか治っていた。
犬との散歩は二日酔いの薬にもなるようだ。
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2005年3月22日(火)
「ただいま,リリーとセーラ」
今日の早朝,鹿屋を発って鹿児島に戻ってきた。
今日からはリリー達と一緒に生活できる。
大喜びで出迎えてくれたリリーとセーラを連れて,さっそく夕方に散歩に行った。
これからは毎日リリー達と散歩が出来る。嬉しいな〜。
それと今日はグッドニュースがあった。
死ぬ寸前の状態で保護されたシーズーに里親さんが見つかったのだ。
今回もペペさんが探してくれた。心からお礼を言いたい。
ペペさんは里親探しを当たり前のようにしてくれているが,そんなに簡単に出来るものではない。1年間,犬の保護に携わって,そのことを身をもって知った。
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2005年3月21日(月)
「さようなら鹿屋」
鹿屋での生活も今日までになった。
最後の仕事を終え,先ほど帰宅。
残念ながら保護中の3匹の犬うち,里親が決まっているのは88番目のポメラニアンだけ。
シーズーとビーグルはまだ決まっていない。
そのことが心残りだが,週明けになれば担当者達が頑張ってくれるはずだ。
鹿屋に来て1年。
まさか迷い犬,捨て犬がこんなに多いとは思わなかった。
昨年の4月から数えて,この1年弱で結局88匹もの犬達が保護された。
88匹の半分は飼い主が見つかり,無事に飼い主の元に帰ることが出来た。中にはこちらから引き取りの督促をしてもなかなか取りに来ない飼い主がいたが・・・・
後の半分の40匹余りは飼い主が現れずに,ペペさんからも協力をもらいながら,捨て犬を引き取ってくれる里親をみんなで探した。町内会での放送,ポスターの張り出し,犬を連れての聞き込み,口コミ,マスコミの利用などなどあの手この手を使って,大部分の犬は里親に引き取られていった。
しかし,少しとは言え,力及ばずに保健所に送らざるを得なかった子もいた。
保健所に送った子達のことを思うと,今でも胸が痛む。
命あるものを捨てる身勝手な飼い主に対する怒りと,その命を救ってやることが出来なかったことの悔しさ。その思いが去来する。
今から送別会。
今夜の12時をもって今の職場の勤務が終了し,明日からは鹿児島市の職場で勤務することになる。
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2005年3月20日(日)
「88番目の保護犬@現在3匹保護中」
今週3匹目になる犬が昨日保護された。
昨年4月以降で88番目になる。
昨日保護されたのはポメラニアン。
毛が綺麗だから迷い子の可能性がある。
この子は昨日のうちに里親希望の方が現れた。でも,三日間待っていただくことにしている。
迷子なら普通であれば3日以内に迷い犬の届けが出される。これまでの担当者の経験で,3日を過ぎれば飼い主からの届け出はほとんどない。見捨てられた犬か,捨て犬の可能性が高くなる。
この子↓は飼い主が現れなくても里親希望の方が早くも現れているので安心だ。
下の写真は86番目に保護さたシーズー(♂)。
3月15日の日記に貼った写真と同じ犬とはとても思えない。
ペペさんのお陰でこんなに愛らしくて可愛くなった。さすがはペペさん,慈しみの心を持ったプロである。
昨日,引越の手伝いに来ている妻が職場に行って,この子を撫でて驚き,あまりにもやせ細った体に言葉を失った。
ペペさんが長時間かけて全身の毛玉を解きほぐし,ふわふわの毛にしてガリガリの体を隠しているから外見では分からないが,まさに骨と皮だけだ。ペペさんが言ったように,恐竜の背中である。骨に沿ってそのまま体の線がある。こんな状態になって,よくまぁ〜生きていたもんだ。保護があと少し遅れていたら間違いなく死んでいただろう。
想像を超えたひどさに妻は涙ぐんでいた。
この子にも早く里親さんが現れないかな〜。
それと87番目に保護されたビーグル(♂)。
早く飼い主が届け出るか,里親を希望する人が現れて欲しい。
私の今の職場での勤務もあと1日になった。
それまでにシーズーとビーグルも解決してくれたらいいのだけど。
引越のために昨日から妻が来ている。
いつもならリリー達も連れてくるのだが,今回は連れて来ていない。
先日,妻が車をぶつけてしまった。幸いに物損事故で済んだ。しかし,車を修理に出したため,代車で鹿屋に来ることになった。その代車が新車であったため,犬が車に爪で傷を付けたり,毛で汚したりしてはいけないので,犬達は家に置いてきたのだ(笑)
お陰で今回はリリー達は来なかった。ちょっと残念だけど,あさってからは毎日一緒に暮らせるから我慢しようっと。
鹿屋での生活もあと1日。
段々寂しくなってきた。
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2005年3月19日(土)
「87番目の保護犬」
16日水曜日にビーグルが保護された。
昨年4月以降87番目になる保護犬だ。
ペペさんがトリミングしてくれたシーズーの里親の目処さえたっていないのに,困ったことだ。
このビーグルも良い子である。
吠えないし,人懐っこい。
人が近づくと喜んで尻尾をびゅんびゅん振る可愛いビーグル。
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2005年3月15日(火)
「86番目の保護犬」
昨年4月以降86番目になる犬が昨日保護された。
この犬はあまりにも哀れな姿になっていた。
下の写真がそうだが,毛が伸び放題の上に,汚れていて毛玉だらけである。顔なんて見えなくなっている。
犬種はシーズーであることは間違いないようだ。
歯を見るために口を開けようとしたら,大人しく開けてくれた。そんなに嫌がりもしないし,それに吠えない。
歯の状態からして2〜3歳ぐらいだろうか。
顔の毛をかき分けてみたら,可愛いお目目が見えた。人懐っこい性格の子だ。
ただ,相当疲れていて,人がいなくなると直ぐに横になる。体をチェックしてみたら皮下脂肪が全くなく,あばらのゴツゴツした感触が直接伝わってきた。
ここに来たらもう大丈夫。早く元気になってもらおう。
薄汚れて全身モップ状態になっている可哀想なシーズー。
先週金曜日の一次異動の内示で私が転勤することは決まっていたが・・・・
昨日,二次異動の内示があって,犬の保護を扱う係員4人のうち,二人が異動になってしまった。
4人とも多忙な合間を縫って,保護犬の世話,里親探しを一生懸命にやってくれていたが,そのうちのMさんとNさんの二人がまさか同時に異動になるとは。
Mさんは,暑い日に,犬の飼い主を探すために汗だくになって犬を引いて街の中を歩き回ってくれた。里親募集のポスター作成を依頼したところ,快く引き受けて直ぐに作ってくれたのもMさんだ。
Nさんは犬のために休みの日も出勤して,本当に献身的に犬の世話をしてくれた。ドーベルマンだろうが,どんな大型犬だろうが,Nさんは平気で犬に触れて,犬達の心を和ませ安心させてくれていた。ペペさんといつも連絡をとってくれていた。
頭が下がるぐらいに犬の保護に尽くしてくれた二人である。
この二人がいなくなった後のことが気になるが,残った二人もとても良くやってくれるので,その点は少しは安心出来る。
出来れば,新しく転勤して来る人達が,今までと同じように小さな命を助ける活動をしてくれればいいのだが。
最近,私の職場で犬の保護活動をしていることが,地域の噂になっているそうだ。
「保健所に言えば殺されるが,○○警○署に連絡すれば助けてくれる。」という噂らしい。
さらに,この噂には尾ひれが付いて「○○警○署の○○(私のこと)は職場で犬を飼っているそうだ。」とも言われているそうだ(爆)。
この噂は,保護犬の躾のために職場で犬を訓練している私の姿を地元の人達が見て,私が犬を飼っている,と思ったようだ。だはは。
それは兎も角として,私の職場が捨て犬,迷い犬を何とか助けようとしている,それが噂になっているということは,今までの活動が少しずつ地域に認知されてきたと言うことである。このことは,ひいては「犬を捨ててはいけない。」ということを色々な人に考えてもらうきっかけになるかも知れない。
その意味でも,人と犬が仲良く暮らせる世の中を夢見るハッピードッグとしては,今の職場にこれからも犬の保護活動を続けてくれるよう願いたい。
転勤になる3月22日午前0時までもう少し。それまでにこのシーズーにハッピーなスタートがあればいいのだが。
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2005年3月12日(土)
「転勤」
昨日,春の定期異動の内示があり,私も異動することになった。
単身赴任にも少しずつ慣れてきて,メダカまで飼い始めた矢先の突然の異動である。
住めば都で,鹿屋にも愛着を感じていたが,異動だから仕方がない。
今度は鹿児島の自宅から通勤できるところだ。
ということは再びリリーやセーラと一緒に生活することができる。
毎晩のように緊急の電話が来て,休みもほとんど無し,という生活は,今の職場より少しは減るようだ。
春からはリリー達とまた毎朝のように散歩が出来る。楽しみだ♪
しかし,気がかかりなことがある。保護犬の里親探しの活動だ。
担当者のNさんが言っているように,これからの異動シーズンの後は捨て犬が沢山出るそうだし,何よりも保護される犬の数が年々増加している。きっとこれからも増えるだろう。
あとの人達がペペさん達と協力して,引き続き犬を助ける活動をやってくれることを願いたい。
3月22日には新しい職場で勤務していなければならないので,これから残務整理やら引越の準備やらでバタバタする。
ちなみに今日は,引越のお手伝いにリリーとセーラが来た。
なんにも手伝いはしてくれず寝ているだけだが(笑)
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2005年3月8日(火)
「言ってはいけないこと」
大きな声では言えない。
小さな声でも口に出してはいけない。
あ〜,言ってはならないことだと余計に言いたくなってしまう。ううう,辛い。
ストレスが溜まるぅ〜。
あうぅ,言ってしまおう。
そうなんです,
最近,犬の保護が少ないんです〜
職場の担当者達から,そのことを言うのは御法度だと釘を刺されていたが,言ってしまった〜(笑)
これを言うと,その途端に保護犬が出るのだそうだ。
でも,嬉しくてどうしても言いたくて仕方が無かった。
ふ〜,これで今夜はゆっくり寝られる。
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2005年3月5日(土)
「新家族」
我が家に新しい家族が加わった。
水中でないと生きていけないヤツらだが,可愛いの何のって(喜)
新しく家族になったのは,メダカが23匹,タニシが4匹,川エビが4匹。
単身赴任は家の中が殺風景になりがちだし,何と言っても一人だけの生活は寂しい。
何か生き物でも飼おうかな〜と思っていたが,まず問題になったのは餌だ。
仕事が仕事だけに,朝出勤したらいつ帰ってくるか分からない。何もなければ毎日帰ってこられるけど,大きな事件事故でも起きようものなら,泊まり込みになって一晩,二晩帰ってこないときもある。
だから毎日餌をあげなければならない動物は最初から飼えない。
それに,単身赴任だから世話が大変な動物も困る。
となれば,魚なんて良いのかな〜と思っているときに,職場の水槽のメダカと目が合った。
お〜,メダカも可愛いじゃないか,何だか和ませてくれる目をしているな〜,よし,メダカだ,ということでメダカを飼うことにした。
メダカは2〜3日に1回の餌で良いし,水だって1ヶ月に1回程度の交換で良い。
ということで,単身の私が一人で住んでいた部屋は,住人が一気に31匹も増えて賑やかになった。と言っても小さな水槽に入っているが(笑)
ぱっちりとした目が可愛くて,朝起きたら「おはよう」,仕事から帰ってきたら「ただいま」,寝るときは「おやすみ」と話しかけている。
一人暮らしで寂しかったが,話し相手が出来て嬉しい♪
でも,メダカと話をしているおじさんはやっぱり変だ(笑)
くりくり目が可愛い我が家のメダカ達。単身生活の寂しさを癒してくれる。
メダカは、平成11年に環境省の汽水・淡水魚類レッドデーターリストに絶滅の危険が増大している種として「絶滅危惧U類」に指定された。小川でメダカをとって遊んでいた子どもの頃に比べたらとても考えられないことだ。あんなにいたのに、今では絶滅の危機にあるなんて。
今回飼ったのは、黒メダカとヒメダカが2匹。
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2005年3月3日(木)
「ひな祭りの日の感動」
今朝出勤したときに,犬が保護されていないかどうか倉庫の前をいつものように見たら,いた〜,85番目の保護犬だ(涙)
長いこと保護犬がいない状態が続いていたので,いいぞ,いいぞ,と思っている矢先の保護だ。
保護されていたのは雄のイングリッシュ・ポインター。
私が近づいたら尻尾を振って喜んで,手を舐めてくれた。なかなか人懐っこい性格の子だ。
口を開いて歯を見てみたら歯垢や色素の付着もなく真っ白な綺麗な歯だった。多分1歳前後の子だと思われた。
短毛のせいか,寒そうに時折ガタガタ震えており,まるでセーラのようだ。しかし,そんなに寒くもないのに寒がるなんて,室内で飼われているのだろうと思った。
撫でてやると安心したかのように静かにしていた。
イングリッシュ・ポインターは大型犬である上に,顔と頭が真っ黒のため非常に精悍な顔つきに見える。このため,犬に慣れていない職員は怖がっていたが,我が家のセーラと違って攻撃的なところはまるで無いお利口さんな子だ。ひっくり返ってお腹まで見せてくれた。
昨夜の当直責任者に保護の状況を聞いてみたら,昨夜,街をさまよっているところを保護されたということだった。
朝一番で担当者が保健所に照会したところ,一発で飼い主が分かった。たった今保健所に飼い主が探しに来たとのことだった。
その飼い主に担当者が連絡をしたら,直ちに引き取りに来た。
私はちょうど多忙だったため,引き取るところを見ることはできなかったが,飼い主の車が職場に来た途端に今までとは明らかに違う声で吠え始めたらしく,担当者はその鳴き声で飼い主が来たことが分かったそうだ。
その子は,昨日の夕方,飼い主が庭で遊ばせていたら外に飛び出してしまったそうだ。
その50歳代の飼い主の男性は,昨日の夕方から寝ないで一晩中探し回ったらしい。そして,役所が開く時間と同時に保健所にも探しに行ったのだ。
犬を引き取るための書類を書いているときに「交通事故に遭わなくて良かったです。心配でした。」と言いながら,沢山の人がいる中で周りの目もはばからず号泣したそうだ。・・・その気持ち,分かり過ぎるぐらい分かる。
そして,無事だった犬を涙を流して抱きしめたとのこと。
犬の方も鳴き声にならない声で鳴いていたそうで,飼い主と再会して本当に嬉しかったのだろう。
犬がいなくなった場所から保護された場所までは3キロほどある。途中には交通量の多い国道やバイパス道路もあった。交通事故に遭わずに無事に飼い主と再会できて,本当に良かった。
担当者達が「今回の飼い主さんは,犬をとても大切に可愛がっている人でした。犬も飼い主さんが迎えに来て狂ったように喜んでいました。」と嬉しそうに話してくれた。色々な飼い主がいるなかで,こんなに愛情をもって犬を育て,しっかりと信頼関係を築いている人もいる。保護犬の引き渡しに慣れている担当者も貰い泣きしたそうだ。
しかし,そこにいなくて良かったな〜,いたら一緒に泣いたに違いない。仕事に厳しい私が泣いていたらみんなに笑われるもんな〜。
無事に飼い主が迎えに来たイングリッシュ・ポインター。なるほど,顔だけ見ればちょっと怖そうだ。
寒い日が続く中,とても心温まる飼い主さんとその犬だった。
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2005年3月1日(火)
「本能」
鹿児島の自宅に帰っていた一昨日の日曜日,銀行の人が自宅に来た。
普段は,初めての人が来るときはセーラをゲージに入れておき,雰囲気に慣らしてから外に出している。
この日はゲージには入れないで最初から外に出していた。ただし,不審者と間違えて噛みついたらいけないので,口輪をはめておいた。
銀行の人がリビングのテーブルの所に来たところで,ひょこひょこ近づいて来たセーラが銀行の人の嗅いで観察を始めようとしたら,銀行の人が「よしよし」と言いながらいきなりセーラの頭に手を出した。
このとき,セーラが突然その人に唸って噛みつこうとしたのだ。
口輪をはめていたので銀行員は噛みつかれることは無かったが,この直後,セーラは私から烈火の如く叱られ,すごすごとゲージの中に逃げて行った。
知り合いの人には撫で撫でして欲しくて甘えるが,初対面の人にはやはり相当警戒をする。
それに,このように,ちょっとしたことで攻撃的になることがある。
ドーベルマンはドーベルマンということである。お茶目で家族には絶対服従する反面,他人には簡単にはなつかないし,気性が激しい。訓練をしなければとんでもない犬になる。
だからドーベルマンを飼おうと考えている人は,このような性格を理解した上で、かつ、自分の訓練能力のレベルに照らし、どうするか決める必要がある。
ドーベルマンは決して簡単な犬ではない。
もちろん良い点も多いが,元々はガードドッグとして作られた犬である。今から171年前にドイツのフリードリヒ・ルイス・ドーベルマンが生み出したこの犬には,攻撃的なDNAが今も脈々と受け継がれており,その本能が目覚めたとき,コントロールが難しい犬になる。
それにしても,よりによって銀行の人を噛もうとするなんて,なぁ〜にを考えてんだ!
ご機嫌を損ねてお金を貸してくれなくなったら,どうすんだつーの。
その時は最初にセーラを質草に出すゾ。でも,どこも断るだろうな〜。
この写真は銀行の人が帰った後のもの。私に叱られたことはすっかり忘れて,妻にペロペロ攻撃中のセーラ。やっぱりノーテンキ犬である。
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