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2005年2月26日(土)
「定位置」
冬はファンヒーターの前がセーラの定位置だ。
ファンヒーターが点くとその前から離れない。
例外は食餌のときだけ。それ以外はファンヒーターの前にへばり付いている。
そのうちに毛が茶色に焦げて,ブラック・タンのドーベルマンが茶髪ドーベルマンになりそうだ。
面白いのはファンヒーターを止めたとき。
どうして止まっちゃったの?という顔でファンヒーターの吹き出し口を見つめている。
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2005年2月24日(水)
「ポニーテール」
2月19日,単身先の私のところに来たリリーをトリミングをした。
前回のカットからリリーをポニーテールにしようとしている。
下の写真が今回のカット。
まだお団子である。ポニーテールになるにはもう少しかかりそうだ。
それにしてもトップのカタチは難しい。四苦八苦している。
この写真に使ったレンズはTAMRON90mmF/2.8D-MACRO。ベストセラーのマクロレンズである。しかし,マクロレンズではあるが,このようにスナップの描写性能も素晴らしい。開放付近で撮れば背景が見事にボケるのでポートレートにも使える。
NikonD70+TAMRON90mmF/2.8D-MACRO JPEG-NORMAL シャッター速度1/8000 F値3 ISO400 焦点距離90mm(デジタル換算135mm) 露出モード:絞り優先 測光モード:中央部重点測光 露出補正:+0.7EV WB:オート 手持ち撮影 シンクロなし レタッチなし トリミングあり カラー設定:モードIa(sRGB)
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2005年2月21日(月)
「レトリーブ」
土,日にリリーとセーラが単身先の私のところに来てくれた。
到着と同時に愛の接吻(ベロベロ攻撃)を受けた。
ただし,これには順番がある。先ずリリー,次にセーラの番である。
我が家の犬達は自分達で順位付けが出来ていない。順位付けの争い(ケンカ)をすることがあるが,何しろ大きい部類に入るスタンダードプードルとドーベルマンのケンカである。迫力満点だ。ほっておくととんでもない大怪我をするので,途中でケンカを止めさせてきた。
その代わりに,人間の方で順位を付けさせている。先住犬のリリーが上で,セーラが下という順位である。
食餌のときはリリーが先でセーラはその後,部屋の出入り,車の乗り降りなど全てリリーが先,という具合だ。
このようなことから私へのキス(飼い主へのごあいさつ)も常にリリーが先。
その間,セーラはお座りをさせて待たせている。待たせているはずだが,ピーピー鳴きながらお座りの姿勢のままでずるずると私の方ににじり寄ってくる技を覚えた(爆)
今回は,私が木曜日のウェイトトレーニングでぎっくり腰になってしまったため,いつものように散歩をすることは出来なかった。
そこで,広場でボールのレトリーブをさせた。犬達には歩くだけの散歩よりもこちらの方が楽しいのかも知れない。
レトリーブには軟式野球のボールを使っている。今まで,テニスボールや何やら色々試した中で,犬のレトリーブに一番合っている。
テニスボールは汚れが付きやすいし,ペットショップで売っているボールは強度が無く直ぐにボロボロになる。それに比べて軟式野球のボールは,犬の歯の負担にならない程度の適度の重さがあり,汚れにくく,長持ちするという利点がある。しかも,程良い弾力が犬達の好みにぴったりのようだ。
が,セーラのヤツ,このボールを思いっきり噛んで穴を空けてしまった。こんちくちょうめ,お父さんのお小遣いがまた飛んでいくだろう!
当のセーラは,穴が空いて弾力が無くなったボールには興味を示さなくなり,キャッチしても口からポイと離すようになった。 アンタのせいでしょう!と言いたかったが,ノーテンキなセーラに言っても仕方がないのでやめた。
だぁ〜れもいない芝生の広場で疾走するセーラ。ノーリードでレトリーブをさせられる場所があるなんて,鹿児島の,しかも鹿屋の特権だ。単身赴任にも良いところがある。
しっかし,喜び過ぎだっつーの,くわえたボールを噛み破るなんて!
NikonD70+NikonAF-S・VR70-200mm シャッター速度1/2000 F値3.2 ISO400 焦点距離150mm(デジタル換算225mm) 露出モード:絞り優先 測光モード:マルチパターン測光 露出補正:+0.3EV WB:オート AFモード:AF−C 手持ち撮影 シンクロなし レタッチなし トリミングあり
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2005年2月18日(金)
「優子と83番目」
23歳の優子は動物病院に勤めている。
小さい頃から動物が好きだった優子は,大人になったら動物にかかわる仕事をしたいと思っていた。
今はその夢がかなって楽しい日々を送っている。
その土曜日の夜,優子は久しぶりに友達と夕食を食べ,みんなとの会話の余韻に浸りながら一人で夜道を歩いて家に帰っていた。
もうすぐ家に着くというときに,歩道に小さな黒い物体を見つけた。
薄暗いために,最初はその物体が何なのか良く分からなかったが,近づいてみて優子は少し驚いた。
その物体は生き物で,しかも子犬だったのだ。
怯えた様子で優子を見上げていた子犬を,優子はためらうことなく抱き上げた。
子犬は雨に濡れ,泥で汚れ,そして小刻みに震えていた。
時計を見てみたら既に10時半である。この時間に周辺の家の人に子犬の飼い主を聞いて回るのは無理であると思った優子は,子犬を家に連れていくことにした。
このままだと子犬が凍えたり車に撥ねられたりするかもしれないという心配もあったが,何よりも独りぼっちにさせておくことが辛かったのだ。
服が汚れることも気にせず,優子は子犬を抱きしめつぶやくように語りかけた。
「もう大丈夫だよ。」
子犬の震えはいつの間にか消えていた。
優子の両親は呆れた。
優子がいくら動物好きだとは言っても,既に家では犬を飼っているので,これ以上家では犬を飼うことはできないことぐらいは分かっているはずだと。
「うちでは飼えないよ。」
「分かっている。明日,飼い主を探してみるから。」
そのあと優子は子犬をシャンプーした。
動物病院で働いている優子には慣れたものだ。子犬は優子の優しさが分かったのだろう,自分の命を優子に預けたかのように静かにしていた。
翌日の日曜日。
優子は朝から子犬を拾った付近の家を訪ねて回った。
「この子を知りませんか。」
「この子の飼い主を探しています。」
しかし,夕方になっても,飼い主はもちろんのこと,その手がかりさえ得ることが出来なかった。
「子犬だから行動範囲は限られているはず。でも,今までこの子犬を見た人すらいないということは,この子は捨てられたのだわ。」
そう思った優子は,子犬が可哀想でならなかった。子犬を捨てた人間に対する怒りもあったが,それ以上に,頼る者がいないこの子への哀れみの思いがこみ上げてきた。
「なんて不憫な子なんだろう。」
子犬の瞳を見ていた優子の頬を涙が伝って落ちた。
両親からは飼い主が見つからないのなら保健所に渡すように言われたものの,優子にはそんなことはとても出来ない。
どうしたらいいか考えていたときに,ふと思い出した。
「そうだ,迷い犬の届けを警察にする人がいる。もしかしたらこの子の飼い主が警察に迷い犬の届けしているかもしれない。」
優子は直ぐに子犬を車に乗せて警察署に向かった。
応対した職員が今までの迷い犬のリストを見たり,保健所からの連絡内容を確認したが,該当する迷い犬の届け出は無かった。
期待していた優子はがっかりした。
この子はどうなるのか優子は職員に聞いてみた。
職員が説明した「普通は警察で2〜3日預かって,飼い主が見つからないときは保健所に渡します。しかし,ここの警察署では飼い主が見つからなくても,里親を探して助けるようにしています。」という内容に安堵した優子は,子犬を警察署に預けることにした。
担当者が差し出した「拾得物処理票」に,いつ,どこで拾ったかを書いた。
これでこの子の命は,警察が助けてくれる,安心して帰れると思った。
書類を書いたあと,職員と一緒に子犬が繋がれる場所に行った。
そこは倉庫の入り口の庇の下である。
庇は大きく張り出しているので,少々の雨が降っても犬が濡れることはない。それに床には犬が寒くないように毛布が敷いてある。
優子は職員に聞いてみた。
「夜もここですか。」
「夜は寒くなるので倉庫の中に入れてあげています。」
そう聞いて少しホッとした。
職員が子犬に首輪をしてリードで繋いだ。
警察に預ける手続きは全部終わった。あとは警察がやってくれるだろう。明日からまた仕事が待っている。優しい里親さんに引き取ってもらえればいいね,と思いながら優子は車の方に歩いた。
警察署の建物の角に来たところで,優子はふと立ち止まった。その角を曲がると子犬は見えなくなる。
振り返って子犬の方を見たら,子犬はちょこんと座って優子を悲しげな目で見つめていた。
どうして自分を置いていくの?そんな目である。
その瞬間,優子は迷わず子犬ところに戻った。どうして戻ったのか自分でも分からなかった。そして「ごめんね,ごめんね,独りぼっちにさせようとしてごめんね。夜になったら独りぼっちだもんね。」と泣きながら子犬を抱きしめた。
優子は一人っ子である。いつも一人だった。一人ゆえの寂しい思いをたくさん味わった。
子どものとき,親にねだって犬を飼ってもらったのも寂しかったからだ。
子犬の悲しげな目を見て,その一人の寂しさが蘇ったのかも知れない。あるいは優子が生まれながらに持っている深い慈しみの心が,ほっておけない,という行動を取らせたのかも知れない。
優子は職員に言って子犬を自分で預かることにした。
こんなことは初めてだった職員は驚いた。同時に優子の優しさに心を打たれた。
優子は,自分で里親を探すことにした。
子犬だから引き取ってくれる人がいるかも知れないと思っていた優子は,厳しい現実に落胆した。
どこに電話をしても引き取ってくれる人が見つからない。
それでも優子は知っている限りの友達に連絡をして里親を探した。
明日からは仕事だから今夜中に何とかしなければならない。
優子は懸命だった。
その思いが通じたのだろうか,里親探しに友達も協力してくれた。そのお陰で,やっと里親になってくれる人が見つかった。
優子は子犬を連れて,里親になってくれるその人と一緒に再び警察署に行って,里親の手続きをした。
今度は何の心配もない。
やっと優子に笑顔が出た。
こうして83番目の保護犬は,道ばたに捨てられていたところを見つけた人によって里親が決まった。
一旦は捨てられ,寒さのために凍え死んだかもしれない天涯孤独の子犬が,心優しい一人の人間の力で助かった。
小さな,しかも捨て犬の命,助けたって何の見返りも無い。それでも助けようとした優子の願いは神様に通じた。
里親が見つかった次の日の月曜日。
HPハッピードッグの管理人は出勤した際に倉庫の前を見るのが日課である。
犬が保護されていないか確認するためだ。
この日もいつものように見た。
「お〜,良かった。今朝は保護されていないぞ。」
こういうときは朝から気分良く仕事が出来る。ハッピーなのだ。
管理人は担当者達のところに行って,「保護犬がいないと嬉しいね〜。」と言ったら,担当者が優子さん(もちろん仮名)の話をしてくれた。
そうか,そういうことがあったのか,う〜ん,嬉しいな〜,じゃぁ,今日もみんな頑張ろうなと言いながら,涙がこぼれそうになっているのがバレないように急いでそこを立ち去った。
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2005年2月16日(水)
「誰だぁ〜?」
ん〜?
何だ,この鼻?
ブタのようだけど,何だか見たことがあるような鼻だ。
と思ったらセーラじゃないか。
鼻だけ見ても,お目目を見ても,どこから見ても,セーラはやっぱりおとぼけ顔をしている。
そして頭の中は空っぽである。考えていることは食べ物のことだけで,他のことはなぁ〜んにも考えていない。
たまには仕事で疲れている飼い主をいたわってくれればいいものを,グ〜とイビキをたてて寝ているのが常である。
たまには悠然と歩いてドーベルマンの威厳を見せてくれればいいものを,猫を見つけては子どもみたいにピーピー鳴いてしまうのが常である。
たまには叱られたことをしっかり学習して同じ間違いをしなければいいものを,台所でお肉を見つけると本能が命ずるままに何回でも食べてしまうのが常である。
早い話,最強のガードドッグは最悪のノーテンキ犬である。
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2005年2月13日(日)
「ロベリア」
寒い日が続いているが、春の気配も感じる。
先週、結婚式に出席するために鹿児島市の自宅に帰ったとき、庭を見てみたら、妻が植えたロベリアが咲いていた。
春は遠からずやって来る。
NikonD70+TAMRON90mmF/2.8D-MACRO JPEG-NORMAL シャッター速度1/320 F値5 ISO400 焦点距離90mm(デジタル換算135mm) 露出モード:絞り優先 測光モード:中央部重点測光 露出補正:+0.7EV WB:オート 手持ち撮影 シンクロなし レタッチなし トリミングあり
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2005年2月10日(木)
「里親さん,ありがとう。」
保護中だった79番目と82番目の保護犬に,昨日,里親さんが見つかった。
79番目が19日目,82番目が11日目になる。
2匹とも里親さんに命を救われた。
きっと2匹とも可愛がってもらえるだろう。
里親さん,ありがとう。そして,どうかこの子達をいつまでも大切にして下さい。お願いします。
今回の里親さん達は,担当者が一生懸命に作った「里親募集」のポスターを見て里親を申し出てくれた。
ポスターの効果が早速出たのだ。
担当者に感謝!ありがとう!
今週はNHKの全国ニュースのトップニュースでも放送された事件が私の管内で発生したため,超,超多忙である。
記者さん達の取材だけでも1日延べ50件近くあった日もある。この応対をしていると食事も摂れないし,トイレにも行けないので困る。しまいには苛立って目がつり上がってくる(笑)
お陰様で風邪を引いてしまった。
明日から3連休だからゆっくり休んで静養したいが,三日間とも仕事だ。風邪なにの辛いな〜(涙)
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2005年2月7日(月)
「リリー達に再会」
結婚式があったので週末に鹿児島の自宅に帰ってきた。
というこはリリーとセーラに再会である。再会と言っても,その前の週に会っているから1週間空けただけの再会だ。
こんなに直ぐにリリー達に会えるなんて,ラッキーである。
私が鹿児島市の家に帰ると,リリーが私にまとわり付く。ストーカー犬だ。でも嬉しい。だはは。
庭で私と遊ぶリリー。
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2005年2月4日(金)
「81,82番目の保護犬」
81番目の保護犬は飼い主が判明して引き渡し済み。
1月30日に保護された82番目の犬は,未だ飼い主が分からない。
下の写真の犬が82番目の犬。
雄で,2歳ぐらいだろうか。
大人しくて綺麗な毛並みの柴犬だったので,飼い主は直ぐに分かるだろうと思っていた。
しかし,今日で6日目。保護されたままだ。
首輪をしているし,あまり吠えもせず,誰にでもなつき,それほ手が掛からない子だから捨て犬ではない。迷い犬には間違いないはずだ。
今日は,昼休み時間にこの82番目の子を散歩に連れて行った。最初は私よりも前に出ていたが,前に出てはいけない,引っ張ってはいけないことを教えたら,私が立ち止まるとこの子も立ち止まるようになった。とても賢い子だ。何回かトレーニングをすれば脚側歩行ができそうだ。
現在保護しているのは,この82番目の子と,79番目に保護された犬だ。
79番目の犬は1月22日に保護したから今日でちょうど2週間経つ。
この子は子犬だから直ぐに里親も見つかると思っていたけど,なかなか見つからない。
一旦は引き取ることを申し出た人がいたが,この人は実家で飼うつもりでいたら,その実家が最近3匹の犬を飼い始めたので,結局この話は白紙になった。
子犬だから何とかしてあげなければとみんなが思っている。
79番目の保護犬。やんちゃで元気いっぱいの子だ。
今日は担当者達が里親募集のポスターを作ってくれた。
この子達を助けるには,あの手この手で里親を捜していくしかない。
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2005年2月3日(木)
「節分」
犬には全く関係はないけど・・・
今日は節分。
単身赴任が一人で節分の夜を過ごすのは淋しい。
そこで,職場の仲間に呼び掛けて,仕事が終わってから「節分の日・単身赴任者の会」をすることにした。
もちろん飲み会である。約30人が集まった。
そして,今夜は,職場の独身者でつくる独身会が,鬼に扮して職場の各家庭を回ることにしていたので,その出陣式をしてやることにした。
その鬼達の出発前の風景が下の写真。
鬼に扮しているのは,最近配属された新人達。緊張した表情の鬼達である。
よく見れば鬼達の他に,クリスマスイブのときに子ども達を恐怖に陥れたまん丸目のトナカイさんや,月光仮面などもいる。
鬼が緊張してどうする,と言いながら先輩達がビールを飲ませている(笑)
この後,約20人の鬼達は,子ども達を恐怖に陥れるために,気勢を上げて元気良く各家庭に向かった。
この様子は新聞記者にも取材された。もちろん,この記者さんも私達単身赴任の会に吸収されてアルコール攻撃を受けた。
ということで,単身赴任の身ながら楽しい一夜になった。
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