2003年12月31日水)
  「今年はお世話になりました」 

 2003年も今日で終わる。
 今年も色んなことがあった。楽しいこと、嬉しいこと、悲しいこと、嫌なこと・・・
 そのときにいつも一緒にいてくれるのがわんこ達だった。自分の出来事をわんこ達も共有してくれた。
 たかが犬であるが、でも、なくてはならない存在でもある。
 ありがとう、リリーとセーラ。
 私の願いは一つ。お前達がいつまでも元気で長生きして欲しいということ。
 
 それから、8月9日に立ち上げたこのホームページに来て頂いた皆さん、本当にありがとうございました。
 多くの方からの懇切丁寧なアドバイス、励ましは、趣味の範囲とは言え、初めてホームページを運営する者にとって大きな心の支えになりました。
 また、同じく犬を愛する者同士であれば、顔は知らないのに、旧知の間柄のような気持ちで掲示板でお話ができた、ということも素晴らしい経験でした。
 今年1年の皆様から頂いたご厚情に心から感謝を申し上げ、そして、来年が皆様にとりましてより良き年になりますことをお祈りします。
 それでは、来年もどうぞよろしくお願い致します。




2003年12月29日(月)
  「わんこもお正月の準備」 

 今年もあと三日。 もうすぐお正月だ。
 世の中は忙しいが、我が家も大掃除やら何やらで慌ただしい。
 てな訳で、今日はリリーとセーラもお正月を迎える準備をした。
 でも、同じ準備でもリリーとセーラとでは、それに費やす時間と労力が全く違う。
 リリーは、年末と言うことで幾分手抜きのトリミングであったが、結局、バリカン、シャンプー、カット、ドライヤーで6時間を要した。終わると、する方もされる方も、あ〜〜〜〜終わった!!!である(笑)

 方やノーテンキなセーラの方は、一緒に風呂に入って、シャンプーして、タオルで拭いて、はい、おしまい。15分かからない。実に手間いらずの親孝行なドーベルマンだ。

 さあ、これでわんこ達もすがすがしくお正月を迎えるだけだ。


         
 我が師匠の羽生さんのアドバイスを踏まえて臨んだ今回のトリミング。でも、あれっ、前脚のブレスがまだやや高いぞ
 それと、前脚の肘のところまでコート来るべきだが、これは、これまで短くし過ぎていたためまだコートが伸びて来ないため。 
 それにしても、シャンプーの後にカットすると、カットが美しく仕上がる。
 あと、これまでしなかったリンス。コートに少し光沢が出た上に、ふんわか度が違う。もちろん、コームが結構滑らかなった。


         
 我が家のノーテンキでひょうきん者、セーラもシャンプーでゴシゴシ。今年の垢を落として、さあ、新年を迎えようね。ちょっと嫌がっているようだけど。まぁ、来年も笑わしてちょうだい、期待しているよ。




2003年12月25日(木)
  「馬面」 

 我が家のドーベルマンは馬だった。
 携帯のカメラで顔のアップを撮ってみたら,馬と同じ顔である。
 それに,アップで撮るとノーテンキなところまでがクローズアップされたおとぼけ顔で写っている。
 やはり,セーラはセーラと言うことか・・・


        
       もしかして,よそ行きの顔をしているつもりじゃないの?




2003年12月20日(土)
  「定位置」 

 寒くなってきた。
 昨夜は鹿児島も雪がちらつき,高台の住宅街は僅かではあるが積雪したらしい。
 寒くなってくると,セーラは家の中を徘徊して,その時々で最も暖かい場所を探す。
 我が家のリビングの南側は,ちょうどいい具合に,晴れた日の日中はガラス越しに日差しが差し込む。こんないい場所をセーラが見逃すはずはない。その場所で,写真のように日向ぼっこと相成る。

 いつの間に覚えたのか,カーテンが引いてあると,それを鼻で押して開けることもある。物事を一切考えないで,本能のおもむくままに生きているセーラにしては上出来である(笑)
 
        
    このドテ〜ンと横たわっている黒い物体は,アザラシでもトドでもなく,ドーベルマンです。




2003年12月14日(日)
  「スタンド・ドライヤー活躍」 

 リリーの足がちょっと汚れたので,昨日,足だけシャンプーした。
 シャンプーで洗った後,リビングのテーブルにバスタオルを敷いて,その上にリリーを寝かせ,あとはスタドラでぶおぉーん。両手が使えて,その上にドライヤー掛けながら少しぐらいだったら他のことも出来るから,楽チン,楽チン。
 スタドラも今回で2回目の使用だから,使い方も少しずつ慣れてきた。

            
                  ドライヤー中のリリー。


 

2003年12月10日(水)
  「交通事故に遭ったコロ」 

 下の写真のわんこの名前はコロである。
 コロは捨てられていたところを,職場の人の子どもに拾われた。
 ホントはのたれ死にするか保健所で殺処分されるか,いずれにせよ死ぬ運命にあったところを,心優しい子どもに拾われたお陰でそこの飼い犬になったのである。しかも室内飼いである。
 みんなに大切にされて,コロは幸せだった。数年前のことである。

 拾われてから2年過ぎたある日・・・
 大好きなお父さんが帰ってきたのが分かったので,コロは大喜びで玄関から外に飛び出した。
 運悪くそこに車が走ってきて,コロは轢かれてしまった。
 車に轢かれたコロは最初はもがいていたが,そのうちに動かなくなった。
 飼い主はコロを大急ぎで動物病院に運んだ。
 なんとか一命はとりとめたものの,左後ろ足は切断。右前足も複雑骨折のため切断しなければならない危険な状態にあった。
 でも,前足,後ろ足とも1本ずつ切断すれば,犬は歩けない。
 犬には致命傷である。ここで安楽死を選ぶという選択肢もあった。
 しかし,飼い主は獣医に頼んだ。コロがなんとか再び歩けるようして欲しいと。

 それから6ヶ月間。コロは動物病院に入院し,手術とリハビリに耐えた。
 そして今は,飼い主の家で再び幸せに暮らしている。
 今でも右前足には金属プレートが入ったままだが,三本足で散歩にも行ける。ちょっと不自由ながらも自分で歩けるのだ。すれ違う人に感動と勇気を与えることもある。 

 この治療費には100万円以上かかった。
 それでもこの飼い主は,コロに再び歩いて欲しかったのだ。
 飼い主の溢れんばかりの愛情を受けて,コロはとても幸せである。


         
    酔っ払いのお客にも丁寧に応対するポチ。       酔っ払いに抱かれてちょっと迷惑そう。






2003年12月7日(日)
  「城山の猫」 

 鹿児島市街地を見下ろすように立つ城山は、かつて西南戦争で最後の戦いの場となった山であるが、今では、我がハッピードッグ一家の鍛錬の場である。 
 今日もわん子達と城山観光ホテルの下に至る階段をひ〜こら言いながら登った。天気も良く、展望台では、多くの観光客が青い錦江湾の上に浮かぶ雄大な桜島の景観を堪能していた。

 ところで、城山には野良猫が多い。
 特に黎明館側から登る遊歩道でよく見かける。
 自然繁殖をしているのだろうし、捨て猫もいるのかも知れない。
 

           
            セーラを見て警戒態勢に入った猫ちゃん。

                
              セーラを恐れて避難するクロ猫ちゃん。

          
           このあと,猫だけど脱兎のごとく茂みの中に飛び込んだ。

                 
                 こちらもセーラを恐れて避難。
              ごめんよ,通るだけだから許してちょうだい。

 上の写真は,撮り貯めたものではない。城山の展望台から黎明館側に降りた最近の日曜日に撮った写真。しかも,これはある程度近づけた猫ちゃんだけだから,このほかにも,セーラを見て忍者のように消えた猫ちゃん達がたくさんいる=野良猫がいっぱい。 
 可哀想な猫たちであるが,写真を撮った猫たちは健康そうなのが救いだ。




2003年12月3日(水)
  「捕り物失敗(セーラ編)」 

 12月1日の深夜,家の道路向かいにある駐車場で,18歳前後の暴走族風の少年3人組が盗んできたオートバイを分解しているのを見つけ,その少年らを走って追跡したことを,昨日のSCCトレーニング・ダイアリーに書いた。
 そのとき,セーラも一緒に行ったのでそのことを少し。

 不審な物音が駐車場からして目が覚めたのが午前3時40分頃。しかも,そこには複数の人影が見えた。
 そのあと,こんな時間に何をしているのか確認に行ったのだが,状況からして万が一のこともあり得ること考え,セーラも一緒に連れて行くことにした。ガードドッグが本領を発揮するときが遂に来たのだ。
 「深夜」+「相手は複数。もしかして凶悪な人間」+「飼い主の身に危険が起きる恐れが大」という,ドーベルマンにとってはこれ以上ない舞台設定ではないか。 
 セーラに「行くぞ」と言ったら,耳を凛々しく立てて私の左サイドに付いた。いざ,ドーベルマンの出動だ。
 いつもはノーテンキなヤツだがこうゆうときは頼りになる。こちらも勇気百倍だ。頼むぞセーラ。

 玄関をそ〜と出て駐車場の不審な人影の方に近づいた。セーラも相手に気付かれないように静かに歩いている。お利口さん,お利口さん。
 暗闇の中で盗んだバイクを分解している人影は3人。 
 3人に近づいたところで,持っていたライトを点けた。ライトに照らされた3人は,どう見てもバリバリの暴走族だ。
 3人組は,暗闇から突然現れた中年男とドーベルマンに「ギョッ」と驚いた。それも無理はない。何しろ,犯行の現場にいきなりドーベルマンが現れたのだから。
 
 その場は深夜だから他に人はいない。相手は3人。こちらは一人。3対1だ。どう見てもこちらが不利。3人が攻撃してきてもおかしくない状況である。
 しかし,3人はやや及び腰である。ああ〜,そうか,セーラを見て怖がっているのだ。さすがはドーベルマンだ。連れてきて良かった。頼りになる。
 でも,周りは薄暗いし,セーラ自体黒いから,もしかするとハッキリとは見えていなかったかも知れない(爆)

 3人組は,突如現れたイノキ風の中年男と犬に少し混乱したが,手に持ったスパナを振りかざして私を威嚇しながら一斉に逃げ出した。逃がすものか!私は「こらー,待てー!」と大声で怒鳴って追跡を開始した。「待てー」と言っても待つはずはないけど(笑)

 追跡を始めた瞬間に,セーラのリードを手から離した。リードを手に持っていたのでは私が走りにくいし,セーラも追いかけにくいからだ。
 リードを離してもセーラは私とともに犯人を追跡する,飼い主と犬との阿吽の呼吸だ。人と犬との信頼関係がなければ出来ないこと。
  
 相手は逃げ足が結構早く,こちらも全速力で追いかけた。
 走っている途中,なかなかセーラが前に出てこないが,これも普段の散歩の時に,私の前に出てはいけないと教えられているからだと思った。
 でも,飼い主が必死になって追っかけているときぐらいは前に出ても構わないのに,それでも前に出てこないとは,教えられたことにとても忠実なヤツだ。セーラはやっぱり忠犬なんだ。あ〜,なんて立派な犬なんだ。 
 
 150メートルぐらいのところで相手に追いついて,相手の服を掴んだ瞬間,お互いバランスを崩し激しく転倒してしまった。
 起きあがって再び捕まえようとしたが,相手は脱兎の如く暗がりの方へ逃げ去った。しかし,私は転倒したときに膝を強打してしまったので,追いかけることができなかった。
 さあ,ここでドーベルマンの活躍のときが来たぞ!
 よし行け,セーラ!,と言おうとしたその時,そこにセーラがいないことに気付いた。あれれ,一緒に追跡して来たのじゃなかったのか?どうしたんだ?どこへ行った?どこにいるセーラ?

 セーラのことを心配しながら,途中の暗がりに逃げた相手が隠れていないか調べながら元の場所に戻った。
 すると,なんとなんと,そこにはお座りして固まっているセーラがいるではないか!
 「何やってたんだ。何で一緒に追いかけなかったんだ。逃げられたじゃないか。」と話しかけたが,もちろん言葉を話せる訳ではない。
 耳を後ろに倒してヒジョーに神妙にしている。私に怒られたときの反省ポーズと同じだ。
 ああ〜,そうか,私が追いかけるときに大声で「こらー,待てー!」と怒鳴ったことを,セーラは自分が怒られたと勘違いしてしまったのかも知れない。そう言えば,セーラに怒るとき時々「こら!」と言っているもんね。
 あるいは「待てー」と言ったことを自分に対する指示と思ったのかも知れない。でも,いつもは「Stay」のコマンドなのに。この時は日本語を理解したのだろうか。 
 しかし,いずれにせよ,この緊急時の状況判断ができなかったとは,我が家のセーラはやはりただのノーテンキなわんこだった(涙)

 しかも,話はこれで終わらない。
 その後,私の通報で何台ものパトカーや捜査員が駆けつけて来たが,こともあろうにセーラは警察官に向かって「ウォン!」と吠えた。 
 あなたが吠えるべき相手は逃げた方なの!! 
  



【後日補足】
 ちなみに、この時の3人組は警察の捜査によって全員逮捕された。
 この事件では、共犯者がほかにも二人いて、結局5人が逮捕され解決した。
 犯人グループはやはり暴走族だったが、暴走族の名前を聞いて涙が出るほど笑い転げた。
 ドーベルマンを見て逃げた暴走族の名前、それは

 狂犬病 

 だった。









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