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2007年6月29日(金)
「ウミガメの産卵」
屋久島は、ウミガメを保護するために、ウミガメ観察会を開いている。
これは、ウミガメの産卵を見るために屋久島に来た人が、それぞれ勝手に明かりを灯したり、騒いだりすると、ウミガメが警戒して産卵のために上陸しないので、見学者を一カ所に集めて産卵を見学し、ウミガメの産卵に支障がないようにしようとするものだ。
そして、一匹の産卵を見たら、後はみんな帰る、そのようなシステムだから、その後(だいたい午後10時半)から浜に上陸して産卵しようとするウミガメは、安心して上陸、産卵が出来るという訳だ。
ウミガメに安心して上陸、産卵をしてもらうには、本当は夜の浜に一人も立ち入らないことが必要なのかも知れないが、
ウミガメの産卵を実際に見てもらうのも、ウミガメ保護の理解につながる。
そのウミガメ観察会に、昨夜行ってきた。
場所は屋久島の北北東の位置にある、ラムサール条約の指定地、永田のいなか浜。
夜8時から8時半までが受け付け。
その後、ウミガメが上陸するのを待つ間、係の人の説明がある。
これが興味深い話だらけ。700円の参加費が惜しくないと思える。
だいたい、屋久島で生まれたウミガメが、海流に乗ってカリフォルニアに行き、そこで20年暮らし、それから再び、太平洋を越えて屋久島に戻ってくるなんて、全く知らなかった。
ウミガメに付けるタグと、衛星受信の発信器を付けるようになって、そのことが解明されたらしい。
今年生まれたウミガメが、屋久島に戻ってくるまで、私は生きていないかも知れない(笑)
そして、屋久島に戻ってきたウミガメは、命が尽きるまで屋久島の海で過ごす。寿命は約80年。
ほう、ほう、なるほどと、感嘆しながら聞いていたら、無線機で「ウミガメ上陸。産卵をしそう。」との無線連絡が入り、その夜の見学者48人は夜の浜を一列になって移動。
すると、大きなウミガメが既に産卵を開始しているではないか。
ウミガメは、産卵を始めると警戒心が薄らぎ、そのまま目的を達成する。
だから、産卵を開始するまでは、一切の明かりや物音は厳禁なのだ。
屋久島に遊びに来ているダチ公も、間近に見る、ウミガメの産卵に大感激。
産卵をするウミガメを、係員の指示を守って静かに見守る見学者。ストロボは厳禁。
産卵の様子。次々に卵を産み落とす。平均120個を生む。
昨年の屋久島の永田浜でのウミガメの上陸回数は2,100回。
一匹のウミガメは、シーズン中、3回上陸するので、永田浜周辺の海にいるウミガメのメスは約700匹ということになる。
産み落とされた卵は、最初は雄雌の区別が無く、地中の温度でその後、雄雌が決まる。
温度が30度のときは雄雌が半々。32度あればメスが8割、28度以下だとほとんど雄。不思議だ。
しかし、ウミガメの産卵を自分の目で見る、これは感動もの。
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2007年6月27日(水)
「走る犬小屋」
写真は、先日見かけた犬小屋。
この犬小屋、タイヤが4本にハンドルが一つ付いていて、音を出して走る。
小屋の中には犬が3匹。
そのほかにも人間が一人。世話係さんだろうか。ご苦労様です。
この犬達には注意が必要である。油断して近づくとベロンベロンに舐められるのだ。
嬉しいけど、ぐっちょり付いたヨダレには参る。
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2007年6月26日(火)
「大株歩道入口」
屋久島の縄文杉に行くには、荒川登山口からトロッコ道を3時近くほど近く歩き、その後、大株歩道入口から本格的な登山道に入る。
その大株歩道入口には渓流がある。
今の季節、鮮やかな緑と渓流の組み合わせが美しい。
写真は、大株歩道入口の渓流とナナカマド。
ここで体力を回復させて再び出発。
縄文杉まで厳しい登りが続く。
行く人、頑張れ。
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2007年6月24日(日)
「雨の縄文杉」
昨日から9日間の予定で屋久島に来たダチ公。
今日は縄文杉に案内した。
朝のうちは何とか天気はもっていたが、途中から雨に変わった。
縄文杉に着く前あたりから大雨になり、縄文杉の展望デッキは土砂降り状態(笑)
そのため縄文杉をゆっくりと見ることは出来ずに、そそくさと下山するしか無かった。
しかし、まあ〜、こんな土砂降りなのに、縄文杉を見るために登山をしていた人が約40人もいたとは。
私たちも同じだが(笑)
所用時間は往復で7時間。
標準時間よりもかなり早い。元気な中年男達だ(爆)
いつものことだが・・・
ガイドを伴っている人達は、総じて装備がしっかりしている。事前にガイドがアドバイスをしているのだろう。
ところが、屋久島観光のついでに縄文杉も見ておこうか、そんな感覚の人達は、雨なのに雨着も帽子も無く、しかも運動靴。
今の時期であっても、雨で体温を奪われ、体力が低下してしまうことがある。運動靴ではスリップして転倒し、足首をくじいたり骨折することもある。安易な気持ちで入山するのは遭難の元。起きてからは遅いのだ。
下の2枚の写真は、縄文杉に行く途中にある小杉谷橋から見た荒川。
縄文杉に行くときは雨はまだ降っていなかったので川も穏やか。
ところが、途中から降り出した雨が大雨になり、帰りるときには、同じ川とは思えない激流になっていた。
縄文杉に行く時の荒川
縄文杉から帰る時の荒川。恐ろしいほどの激流に変わっていた。
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2007年6月23日(土)
「幻の竜神杉」
屋久島と言えば、樹齢7,200年とも数千年とも言われる縄文杉が有名だが、その縄文杉に勝るとも劣らぬ巨大な屋久杉がある。
その名は竜神杉。
一部の山岳ガイドや地元のマニアックな登山者ぐらいにしか知られていない。
それに、竜神杉に至る登山道とて、3年前にやっと地図で紹介されたという程度であるし、登山口まで行く林道は許可がないと入れない。
また、そもそも、その登山道は、登山道としての指定がなされていないから整備が全くされておらず、道標さえ一つもない。
したがって、危険な登山道の一つであり、初心者が入ってはいけない登山道と言われている。
その竜神杉に行って来た。
一歩登山道に入いると、明らかに他の登山道と違うことに気付く。
人が通った気配がないのだ。ほとんど人が入ることはない登山道とは聞いていたが、これほどとは思わなかった。
それが下の1枚目の写真。
一応登山道のはずなのに、苔がびっしりと生えている。
その苔を踏みながらの登山だ。
他の登山道を登る時は保護のために触ることさえしない苔を、ここでは踏みながらの登山になる。それほど人が入っていないということだ。
だから自然がそのまま残っており、至る所で素晴らしい「苔むした森」が見られる。
一緒に行った一人が「白谷雲水峡の苔の森よりも美しい」と言ったが、まさにそのとおりだ。
登山口から登ること3時間半、突然、原生林の中に、ひときわ巨大な屋久杉が目前に姿を現す。竜神杉だ。
縄文杉よりも大きく見えるのは気のせいだろうか。あるいは、ほとんど変わらないのではないか。
とすれば、一体、この屋久杉の樹齢は何年なんだろう。
そのようなことは兎も角・・・
その巨大な姿に誰もが息を飲み、そして気の遠くなるような年月を経て生きてきた生命の強さと重みに圧倒される。
神々が見守ってきた竜神杉の前では、人間はただひれ伏すしかない。
竜神杉の大きさを分かってもらうために、敢えて人が入った写真をアップしてみた。
しかし、この竜神杉に至る林道を一般に開放し、登山道を整備する計画が進められている。
それが実現すれば、竜神杉に多数の人が訪れることは明らか。
そうなれば、縄文杉と同じように、杉を保護するための柵が設けられるのだろう。
竜神杉の近くで撮った上の写真が、そのうちお宝写真になるかもしれない。
下山を始めた頃から小雨になったが、レインジャケットは着なかった。
この時期はゴアテックスのレインジャケットであっても、雨に濡れたのと同じように内側が汗で濡れてくるので。着るのは豪雨の時だけ。
ちなみに、竜神杉の近くには、雷神杉、風神杉と名付けられた大きな屋久杉がある。
また、山ヒルが多いので、ヒル避けスプレーは必携。今回も半分がヒルの餌食になった(笑)
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2007年6月21日(木)
「やっぱり寝ましょう」
梅雨の合間ののどかな午後のひととき。
庭猫のシロが住まいである「庭」でゴロゴロしている。
時折頭をもたげるので、起きるのか思えばさにあらず。
大あくびをして・・・
そして、再び、ゴロンと寝る。
シロ母さん、「やっぱり寝ましょう」ですか(笑)
平和でよろしいです。
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2007年6月20日(水)
「親は子のためなら」
一昨日のこと、外で鳥の鳴き声が聞こえたので、仕事の手を休めて窓の外を見てみたら、駐車場に小鳥がいるではないか。
前日に同僚が見た、巣から落ちた小鳥だ。
よくもまぁ、野良猫に襲われずに無事に生き延びていたものである。
近くでは、親鳥と思われる2羽の鳥が飛び回り、小鳥の鳴き声に応えてけたたましい鳴き声をあげている。
みんなで見ていたら、駐車場に入ってきた車に驚いて、近くのフェンスに飛び乗った。
鳥らしく飛ぶことは出来ず、走る、ジャンプする、そんなことをしながらフェンスに飛び乗った。
昼休み時間になるのを待って、カメラを持ってフェンスの所へ。
まだ無事でいるかどうか心配したが、先ほどのフェンスにしがみついていた。
昼になって運良く晴れてきたので、濡れていた体が乾いている。そのせいだろうか、いくぶん元気に見える。
しかし、この小鳥、いつまでフェンスにしがみついていることが出来るのだろうか。
いつかは力尽きるだろうし、例えしがみついていることが出来たとしても、この程度のフェンスだったら猫なら容易によじ登れる。
それを考えれば、この小鳥の運命は風前の灯火かも知れない。
そのように思いながら、小鳥の写真を撮ったその時、親鳥がけたたましく鳴きながら飛んで来て、近くの木にとまった。
明らかに私を警戒している。
そして、小鳥がしがみついているフェンスの上から、私に向かってけたたましく鳴き続け、必死に威嚇を繰り返した。
その距離2メートルほど。
小さな野鳥がこんな近くで人を威嚇するなんて信じられない。
親鳥は頭の毛まで逆立てて、益々けたたましい鳴き声を上げ、何とか我が子を守ろうする。
親鳥の愛に静かな感動を覚えつつ、フェンスを離れた。
この鳥、何の鳥かと思って調べたらヒヨドリのようだ。
一晩過ぎて昨日の朝、フェンスに小鳥の姿が無く心配したが、近くの木の枝の茂みから小鳥が鳴く声が聞こえたので一安心。
そして、近くでは小鳥を励ますようにあの親鳥が鳴いていた。
しかし、その後、雷を伴った激しい雨に。
雨は夕方になってやんだものの、小鳥の鳴き声は聞こえなくなっていた。
大雨で力尽きたのだろうか。
いや、きっとどこかで無事でいるハズだ。
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2007年6月18日(月)
「お願いです・・・」
私はセーラ。
今は何を話し掛けられても聞こえません。
さっきから、あることをするために待っているのです。
そのことに集中しているから何も聞こえないのです。
それをするためのコマンドはママが出します。
だから今、ママをひたすら見つめているのです。
だけどママはなかなか言ってくれません。
こんな真剣な顔でママを見つめるのが、ママにはたまらなく嬉しいらしいのです。
だからなかなかコマンドを出してくれません。
ずるいです。
早く出して欲しいのに。
お願い、ママ。早く出して下さい。
あっ、やっとコマンドが出ました。
ママのコマンドは「OK」です。
やったぁー!!
これを待っていたのです。
では、さっそく
ママぁ〜、好き好き
大好きー!!
ブチュ〜〜
ママにチューをするとごはんを食べていいのです。
だから早くママにチューをしたいのです。
次からはもっと早くOKを言って欲しくて、思いっ切りチューします。
お父さんは土日も仕事だったらしく、電話の声に元気がありません。
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2007年6月14日(木)
「スモークフリー決起集会」
昨夜は、私の家で飲めや歌えやの大宴会。
職場の同僚が15人ほど集まって、スモークフリーの団結式をしたのだ。
だから、集まったのはほとんど喫煙者。
禁煙に挑戦するぞ!という団結式だ。
さてさて、実際に禁煙が出来るかどうか、どうも怪しげな面々ではあったが、喫煙者の多くが禁煙をしたいと思っていることは意外なことだった。
ちなみに私の職場では、喫煙者が中心になって敷地内禁煙を推進している。
分煙ではなく、施設内禁煙でもなく、敷地内禁煙だ。
当然、毎日多くの人が訪れる私の職場だから、その人達の理解と協力がないと実現できないことである。
ところが、今のところ、全くトラブルは無い。来庁者全員の理解を得て敷地内禁煙を実施している。
時代は変わった、そのように感じる。
世の犬達にとってもスモークフリーが願いだろう。
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2007年6月13日(水)
「リリーが老いるとき」
9歳と4ヶ月余りになったリリー。
このサイズの犬の年齢であれば、人間に換算したら60歳近いのだろうか。
2,3ヶ月前に、リリーのシャンプーをした妻が「この頃、リリーの毛が少なくなった気がする」と言っていたが、
それは、やはり老化の一つかも知れないと漠然と思っていた。
先日帰省したとき、庭で遊んでいるリリーをウッドデッキから呼んだら、階段で後ろ足を踏み外して下に落ちそうになった。
今までそんなことは無かったので、驚いた私が「リリー、どうした!?」と呼びかけたら、妻が
「この前は2階に上がるときに足を踏み外して、下に落ちてしまったのよ」と教えてくれた。
自分では以前のように脚を上げているつもりでも、筋力が低下してしまい脚が思ったよりも上がらずに、それで脚を踏み外しているようだ。
リリーに老化が始まったこの事実を、どのように受け止めればいいのか、まだよく分からない。
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2007年6月12日(火)
「ガードドッグは今日も任務遂行中」
やはりガードドックの血を引いているのだろう。
庭に出たセーラは直ぐさま敷地内のパトロールを開始する。
異常がないかを念入りに確認しつつ、庭の隅々まで歩いて回る。
やや緊張した面持ちで、自らに課せられた任務を遂行しようとするその姿は、使命感の塊のようでもある。
ルイス・ドーベルマンもあの世で嬉し涙を流しているハズだ。
が、やっぱりセーラはセーラであった。
パトロールは自分の遊び相手の虫を探しているだけだった。
だから下を向いて歩き回っている。
たまには顔を上げて、反対の道路側も警戒してね。
「お〜い、虫さんや〜い、私と遊んでくれる虫さんや〜い。どこかにいないかな〜。いたら出てきてちょうだ〜い。」
虫「誰が出て行くもんかい!」
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2007年6月11日(月)
「スウェーデンからのプレゼント」
週末、2ヶ月半振りに帰省したら、丁度そこに、
スウェーデン在住のかなさんからクイズ正解のプレゼントがタイミング良く届いた。
ありがたいことだ。
さっそく家族みんなで美味しくいただいた。チョコは二日で完食(笑)
「う〜ん、私はチョコレートね。トナカイの形がお洒落だわ。」
「う〜ん、迷っちゃうな〜。チョコもサラミも美味しそうだもん。でもお父さんが犬は食べてはダメだって(涙)」
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2007年6月7日(木)
「シカさんとバッタリ遭遇」
先日、屋久島の花山歩道に行ったとき、座り込んでまったりしているヤクシカと遭遇。
これまで沢山のヤクシカを見てきたが、座ってのんびり休んでいるのは初めて。
こっちもビックリしたけど、ヤクシカも突然現れた私に仰天して、丸い目を更に丸くして私を凝視。
驚きのあまり、「私、どうしたら良いのかしら」という表情がありありだ。
このシーンを逃すものかと、私の方はすかさずカメラを向けてバシャバシャバシャと連射。
とそのとき、我に返ったのか、シカさんは脱兎の如く茂みの中に消えた。
つぶらな瞳が可愛いヤクシカ
拡大写真→屋久島の写真(No28)
つぶらな瞳のアップ。ぱっちりしたお目目だ〜。
今日は午後から出張のために帰省。
むふふ、二ヶ月半振りにリリーとセーラに会える!!!!!
待っててね〜。
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2007年6月6日(水)
「幻想の世界、花山歩道」
前日に引き続き花山歩道。
写真は花山平の北側50mほどのところにある小さな渓流。
登山客の水場になっているこの場所に行って息を飲んだ。
何だ、この景色は!風景は!雰囲気は!空気は!
幻想的?
そう、幻想的とは、きっとこのような場所を言うのだ。
拡大写真→屋久島の写真(No27)
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2007年6月5日(火)
「屋久島の原生林、花山歩道」
丸い島、屋久島の南南西側にある小楊子川流域に「花山」と呼ばれる一帯がある。
その中を通るのが花山歩道。
歩道と言っても、その辺の歩道とは全く違う。立派な登山道である。
不思議なことに、この花山歩道に限らず、屋久島の登山道は「○○歩道」と名付けられている。
この歩道という名前が誤解を生み、安易な計画と装備で登山にやってくる人が多いため遭難が跡を絶たない。
話は横道に逸れたが、6月3日、花山歩道に行った。
この花山は、屋久島の中でも特に原生自然の状態を維持しているので「花山自然環境保全林」として特別保護区に指定され、学術的にも重要な区域である。
35年間屋久島の山を研究してきた、日本山岳ガイド協会公認山岳ガイドで著書も多数ある太田五雄さんは、花山を「悠久の原生林は屋久島の中で最も見るべき価値のある地域である。」としている。
そのような花山歩道であるので、一度は行ってみたいと思っていた。
ただ、登山道までのアクセスが大変悪い場所であり、しかも、登山ルートとしては急峻な坂が続く厳しいコースなので、そこを訪れる人はほどんどいない。
逆に言えば、だからこそ原生林がそのまま維持されている訳だ。
屋久島に来て1年、この間、色々な山に登ったけど、これほど人が入った気配の無い山は初めて。
通る人が少ないから、登山道にある石は人にあまり踏まれておらずコケが生えているし、落ち葉で登山道が消されルートを見失いそうになるほどだ。
だから登山経験の少ない人は単独での登山は無理な山である。ガイドの同行をお勧めしたい。
もちろんコンパスと地図と高度計は必携だが、原生林で迷えば、それとて何の役にも立たない。
そんなことで、いつにも増して慎重な登山に心掛けた。私が遭難したのではシャレにもならない(笑)
結局、この日、花山歩道の登山をしたのは私が一人だけ。
原生林を独り占めに出来た(笑)
多分、月に数えるほどしか人が入らないのではないだろうか。
当日は、花山歩道入口から花山平(はなやまだいら)を往復。
所用時間は往復で6時間余り。
花山平から更に行けば永田岳に登れるが、往復で13時間掛かるので、それはまたいつかの機会にとっておくことにした。
この花山歩道の見所は、もちろん手つかずの原生林そのものだが、下の写真にある苔むした森も素晴らしい。
そして、何よりも感動したのはヤクスギの密生!
花山平付近まで行くと立派なヤクスギの林に目を奪われる。
これほどまでにヤクスギが多数残っているところは他には無い。
花山歩道のコケの森。少し靄が立ちこめて、何とも言えない雰囲気を醸し出していた。
拡大写真→屋久島の写真(No26)
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2007年6月4日(月)
「ヤクシマシャクナゲ開花」
自生のものとしては、地球上で屋久島にしか咲かないヤクシマシャクナゲ。
しかも標高1,600m以上の山岳地帯に咲く。
今年は花芽が少ないと言われていたが、少ないながらもそれなりに咲いた。
満開になるのは今週末ごろと言われている。
写真のヤクシマシャクナゲは、宮之浦岳に行く途中にある投石平(なげいしだいら)で6月1日に撮影。
当日は、ヤクシマシャクナゲを見るために、先ず黒味岳に登ったが、残念ながら花の数はとても少なかった。
そこで、もう少し足を延ばすことにし、投石平まで行ったという流れ。
結局、9時間半の登山。疲れた〜。
最初はピンク色だが徐々に白に変わっていく。
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2007年6月2日(土)
「屋久島の太鼓岩は絶景ポイント」
写真は、屋久島の白谷雲水峡から2時間ほど登ったところにある太鼓岩。
登山道に危険な場所は無いので、登山スタイルでなくても運動靴程度で気軽に行ける。
地元のガイドさん達の話だと、ここ数年急激に人気が出てきたらしい。
例の映画の影響であることは間違いない。
例の映画?
あれです、あれ、「もののけ姫」です。
あのアニメ映画の中で、アシタカと山犬が、眼下に広がる深い森を見下ろしていた巨岩の場所。そのモデルとなったのが太鼓岩。
太鼓岩の上に立つと、映画のシーンそのものの雰囲気に、まるでアシタカになった気分になる。
絶景のポイントとして元々知られていた場所であったことに加え、映画の影響で訪れる人が増え、人気に拍車が掛かっている、そんな状態だが、ま、きっかけはどうであれ、この素晴らしい展望は、是非一度は行ってみたいお勧めの場所だ。
写真は今年5月19日のもの。
爽やかな五月晴れの素晴らしい天気だった。
この日は数人ずつが入れ替わり立ち替わりやって来る程度で、ゆっくると眺望を楽しむことが出来たが、ゴールデンウイークや夏休みはそうはいかない。
この狭い岩の上に立つために順番待ちの列が出来るほど混む。ゆっくり景色を楽しみたい人はそのシーズンを避けた方が良い。
そのシーズンを避けていつでも気が向いた時に行けるのは、地元に住んでいる者の特権かな。
この日は時の過ぎるのを忘れて1時間ほどいたが、感激のあまり泣きじゃくりながら「すごい!すごい!来て良かった!」と喜んでいる若い女性もいた。
それはそうだろう、うっそうとした森の中から、屋久島山系の大パノラマが望める場所に突然出るのだから、その切り替わりは劇的でもある。
写真でも分かるように、岩の先端には手すりは無い。今まで落ちた人もいないので柵はないのだろう。
しかし、落ちれば命は無いと思った方が良い。
写真の左側は南、右側が北。
拡大写真→屋久島の写真(No25)
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