AP射撃のスタンスについて てっぺい 2007年10月30日(火) 21:29 |
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AP歴2年と数ヶ月で、550−570点辺りをうろついています。
首と腰に変形性関節炎があり、それと関係があるのか分かりませんが、腰と首のねじりに痛みを感じています。
色々と試しているのですが、以下のスタンスのうち、どのスタンスが一番適切なのでしょうか(あるいは一般論として絶対に勧められないスタンスなどありますでしょうか)。
@的に対して90度を向き、体はそのままで首のみを的に向ける。これが一番腕の安定がいいように思うのですが、首への負担が非常に大きいので避けたく考えています。
A的に対して90度を向き、腰を思いっきり的のほうに向ける。首の負担がほとんどないのですが、腰の負担が大きいと感じます。また腕が左に引っ張られるように感じることもあります(結果、左に着弾しやすいように思います)。
B的に対して90度を向き、上半身を的の方に向ける。腰も若干ですが的の方に動きます。腰の負担は減りますが、首も@ほどではないですが負担があります。
C的に対して45度を向き、首のみを的に向ける。首への負担は少ないですが腕の固定がしにくいと思います。また世界的な選手はこのスタンスは取らないと聞いており、やはりよくないのでは?とも感じてます。
教本などでは@が基本となっているように理解しておりますが、同時に「銃口が自然と的の方向に向くようにする」旨が必要とも書かれています。そうすると私の場合Cになってしまい、相反してしまいます。それに加え腰と首の痛みがあるため、質問させていただいた次第です。
細かい質問で申し訳ございませんが、アドバイスいただければと思います。
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専門外で申し訳ありませんが、トレーニングを重ねた上でのバイオメカニクスと現状で物事を考えることとは若干相違があると思われます。また故障のある方はそれとの付き合いがありますので教条的に考える必要もないかと思われます。
銃を持たないで体を標的と90度の方向に向けて、目を閉じて右腕を自分の感覚でまっすぐに上げたときの体幹と右腕のなす角度を中心に考えてはどうでしょうか。その位置がベストということではなく、そこから若干の角度を変更し、首への負担と腕の固定感の最も優れた位置・角度を模索してみてください。腰椎への負担はスタンスの幅やその変化から来る脊椎の後傾角度、骨盤の前後位置にもよりますので、銃を持たないで研究する方が容易かもしれません。
個人的にはAとCの優先順位は低いような気がしますが、自分の体ではありませんので明言できません。 |
短筒撃ち 2007年10月31日(水) 23:28 |
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↑ウェブマスターのように、専門的には答えられませんが、参考になると思いますので、私の経験を少しお話させてください。
APを初めて、最初は我流で撃っていましたが、腕の安定を求めた結果、自然に@に近い姿勢を取るようになりました。
その姿勢で続けていたところ、腰が痛くなり、整形外科で見てもらったり、針を打ってもらったりしたのですが、Dr.は、「今やっていることを止めれば痛くなくなります。」でした。
そのことがあって、Aの姿勢で痛さをカバーしようと練習に励みましたが、銃の横揺れがひどくなり、成績は落ち込むばかりでした。
そこで、私の場合は、腰の強化のために、腹筋・背筋を鍛え、腰の負担を軽減させることに重点を置き、姿勢を元の@のように戻したところ、成績も上昇し、楽しく射撃が出来るようになりました。
体が固い人は、@の姿勢は止めたほうが良いと思います。
若い時のような高得点は出ませんが、@のような、拒銃の楽な姿勢で撃っているので、年齢を重ねても楽しんでいます。
長々と理解しにくかったと思いますが、一人でも多く射撃を楽しむ人が増えることを祈って・・・
「射場長、15的終了しました。」 |
やはり海外のレベルは高いですね 2007年11月2日(金) 1:43 |
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ちょっと長文ですが失礼致します。
>>AP歴2年と数ヶ月で、550−570点辺りをうろついています。
素晴らしい成績じゃないですか。先般行われた朝霞の全国夏期ピスならNSの中重選手と1点違い(571点で11位だった)のスコアですよ、そんな「うろつく」なんて謙遜は不要でしょう・・・
実は勤めが医療関係なもので、この件に関しては少し情報を提供出来るかもしれません。
A,まず何でもいいですから任意の建築物の壁面に寄りかかり、背中と壁との接面積が最大になるような(背中全体を『べったり』壁に押しつけるような感覚)状況を作ります。
B,次にその状態を保持したまま(絶対に崩してはいけない)頭部を90度回転(右射手は右手方向・左射手は反対側)させ、耳の穴が『ぴったり』壁面に遮断されるような状況を作ります。
古代エジプトのミイラ製造以来、連綿と積み重ねられてきた解剖学的な経験則によると、(何某かの不幸な事故や運命の悪戯による先天的な疾患を除いて)人間の眼球及び単眼視基線はほぼ九割九分サジタル面と平行であり、また外耳道開口部はほぼ九割九分サジタル面と垂直であるそうです。
従ってA-Bの「背中べったり耳の穴ぴったり」という状態が「てっぺい」さんの仰る「的に対して90度を向き、体はそのままで首のみを的に向ける」射形のFigとしてあてはまるわけです。しかし各位が実際にやってみてすぐ分かると思いますが、特別躯が柔らかい等でないかぎり「背中べったり耳の穴ぴったり」の実現は難しいでしょう(個人的には20人に1人レベルだと感じています)。
この「的に対して90度を向き、体はそのままで首のみを的に向ける」モデルは「スクェアスタンス」等と名付けられ、数多のピストル射手が最初に思い描き、また最終的な理想型と捉えるられています。ですがこのモデルは人体の骨格構造と照らし合わせた合理的判断とは明らかに別儀のもので、正直これの形而上学的追求はドンキホーテ型蛮勇と同義である、旨思われます。
三野卓也氏が著書「オリンピックシューティング」のなかで提唱しているモデルはこのスクエアスタンスを現実的に咀嚼したもので、てっぺいさん曰く「的に対して45度を向き、首のみを的に向ける」モデルの45度を、バイオメカニクス的に可能な範囲で90度に近づける、このようなアプローチから生まれたものと考えられるでしょう。
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ぐ様、
ご回答ありがとうございます。
やはり、「これが1番」というスタンスはないのでしょうね。
体のこともありますので、試行錯誤してみます。
短筒撃ちさま、
アドバイスありがとうございます。
単に実射のみでは上達しないと思い筋力もつけるように努力しておりますが、上半身に重点を置いていました。腹筋及び背筋にも注意し、射撃に長く付き合えるようしたいと思います。
やはり海外のレベルは高いですねさま、
詳しいご説明ありがとうございます。
三野卓也氏の著書をじっくり眺め、「必ずしも顔面が的に対して真っ直ぐ向いていなくてもいい」ということを自分なりに解釈しました(首のねじりを最小限に止めることも可能?)。
ただしその場合若干横から照準を合わせることになると思うのでグリッピングの角度が微妙にずれるような気がしたりするのですが。
コーチに一から十まで細かいことを教えてもらわないと間違った癖がつくのでは、という超日本人的(?)な性格なもので色々と不安ばかりなのですが、まずこの性格改善をして射撃に臨む必要があるのかもしれません。
皆さん本当にありがとうございました。 |
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