クリィミーマミ聖地巡礼ツアーレポ
第1回 2004年9月5日(日)

2004年9月5日午前8時。
「クリィミーマミ」放送開始から、22年目にして初の聖地巡礼に、友達の車に乗せてもらって出発した。
今日の目的は、くりみヶ丘駅のモデルであるJR国立駅と、セントラル競馬場のモデルである東京競馬場を訪れること。
天気はあいにくの雨であったが、ファイナルステージは大雨の中での開催であったので、
東京競馬場に雨の日に訪れるのも、悪くはないかなと思っていた。

藤岡を発った私達は、R254で東松山まで向かい、そこからR407、R16、新奥多摩街道、R20と乗り継いで、
立川市まで順調にたどり着いた。ここで甲州街道が混んできたので、立川通りに入って国立駅南口を目指すことに。
ところが国立市に入ると一方通行の嵐で、細い路地を走る羽目に。
それでもやっとのことで大通りにでると、そこはもう国立駅の目の前であった。

ホントにくりみヶ丘駅にそっくりだ〜!
さすがに横で友達が運転していたので、声には出さなかったが内心はかなりの感動がこみ上げていた。
さて車を停めて巡礼だ、と思ったが車を駐車する場所がない。
大学通りにはかなりの路駐があったが、駐車違反の検挙をしている警官の姿も見られたので、
やむなく周辺のパーキングを探してまわることにし、車を降りたのは10分後であった。
幸いにも国立では雨はほとんど降っておらず、撮影に難儀することはなさそうであった。

午前10時50分頃、歩いて国立駅に到着。
間近に観る国立駅は、実際にはアニメのくりみヶ丘駅とは少々違うところがあるのだが、
なにより三角屋根がアニメそっくりであり、くりみヶ丘駅のモデルに間違いなかった。
また向かって右より左の屋根のほうが屋根が長い点も、アニメと一致していて嬉しかった。
大きく違う点は、国立駅は改札入り口付近に雨よけの屋根があるところであろうか。
改札入り口の形も、アニメと完全な一致はしていなかったが、
半円形の窓がくりみヶ丘駅の入り口に似ており、このへんも国立駅をモデルにして脚色が入っていると思われた。

撮影は、まず国立駅斜め左から行った。しかしさすがに国立駅、乗降客が多く人の流れが絶えず、
なかなか撮影が出来なかったが、一瞬の静寂を逃さず撮影に成功。続いて右斜め後ろから撮影した。


くりみヶ丘駅のモデルである、JR国立駅

国立駅南口からロータリーを望む

しかし一番撮影したかったのは、駅前ロータリーを含めた国立駅正面の構図。
第48話でこの構図によるくりみヶ丘駅が描かれているので、ぜひ撮りたかった。
しかし、アニメと違って現実のロータリーは大変大きく、
ロータリー全体でのアニメそっくりの構図は出来なかった。
しかしロータリーの中心にある時計は、形こそ違えど確かに実在しており、
出来るだけアニメの構図に似せて、そこそこ納得のいく撮影をすることができた。


ロータリー越しに観るJR国立駅

撮影を終了したため、今日ひとつめの目標を達成。
まだお昼ではないが、小腹がすいてきたので、国立駅巡礼記念を吉野家で祝杯(豚丼だけど)。
11時半頃、次の目的地である東京競馬場に向けて出発した。

国立市と、東京競馬場のある府中市は隣町であるため、車で15分くらいで到着した。
府中市に入ると雨がいよいよ降り出し、なんとどしゃぶりになってしまった。
今日は東京競馬場の開催日ではないが、JRAでも札幌、新潟、小倉などは開催しているため、
場外馬券を購入する人たちのために、中に入ることができた。しかも無料で。

アニメの「マミ」では、東京競馬場は第1話と第51話、第52話にセントラル競馬場として登場しているが、
優がピノピノにコンパクトを授かった場所というより、やっぱりマミのファイナルステージの会場としてのほうが、
印象が高いし思い入れが深い。
そのファイナルステージと同じどしゃぶりの雨の中で、初めてその舞台となった東京競馬場を訪れるというのも、
何かの縁であろうか。

初めて入る東京競馬場は、レース開催日でもないのに結構客がいて驚いた。
まずは正門から入り、メインスタンドをくぐってコースに向かった。
さすがに雨が降っているため、客は中で馬券を買っているか、スタンドに座っているかで、
レースをしていないコースの近くまで行く人はほとんどいなかった。
振り返ってスタンドを見てみると、左に新スタンドがあり、その右横に建設中のスタンドがあった。
さらにその右にメインスタンドがあり、最も左にメモリアルスタンドが建っていた。
しかし22年の歳月は、東京競馬場の建物も一変させており、
オッズの電光掲示板やスタンドの屋根の特徴的な形など、アニメと一致する点を見つけることは出来なかった。

その後新スタンドをくぐってパドックのほうに行ってみると、そこにはオッズの電光掲示板があった。
しかし「マミ」のアニメのとは、比べ物にならないほど綺麗な電光掲示板であり、22年の歳月を感じさせるのであった。


東京競馬場のコース

新スタンドと、工事中のスタンド

パドックにあった、電光掲示板

その後スタンド内をひととおり見てまわった後、馬場内に向かってみた。
馬場内にも投票所があるなど、知らないことは多かったが、
馬場内からはスタンドが一望でき、先ほどよりもスタンド撮影がしやすかった。
なお、この頃になると雨も止んできて、ファイナルステージの雰囲気は少し薄らいでしまった(苦笑)。
しかしこの広さはさすが東京競馬場であり、マミのコンサートを見に来た10万1647人も、
充分収容できるキャパシティがあることを、改めて感じたのだった。


馬場内から見た、左が新スタンド、右がメインスタンドとメモリアルスタンド

結局今日は馬券を買わず、競馬場内を見てまわるだけで、約1時間ほどで巡礼は終了した。
帰るときに、競馬場正門からメインスタンド裏を望む構図も撮影しておいた。


東京競馬場正門からスタンドを望む

こうして、「クリィミーマミ」の聖地初巡礼は無事に終わった。
帰りは「道のページ」の取材で稲城大橋有料道路を走行したのち、
日の出I.Cから圏央道に乗り、関越道東松山I.Cまで高速を使って時間短縮し、
午後6時過ぎに家に戻ったのでした。

次回の「マミ」の巡礼は、電車を使って都内の聖地を周ってみようと思っている。
「おねてぃ」のように毎週とはいかないが、せめて月に一度は「マミ」の巡礼をしていきたいと思っている。
それまでに新たな聖地が発見されるであろうか。

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