体操競技
小・中学校の体育の授業で、「跳び箱」、「マット運動」、「鉄棒」があったが、この内、跳び箱は苦手だったが、マット運動と鉄棒は好きだった。中でも鉄棒は小学5年生の頃に「さかあがり」ができるようになってから好きになってしまい、小学校を卒業するまで、雨の日を除いてほとんどの休み時間を数人の友人と共に、いろいろな鉄棒の技にチャレンジしたり、技を競い合ったりして楽しくすごした。
鉄棒の技に「けあがり」というのがあるが、この頃の私は、この技を習得したくて何度も何度も何度も練習した。
そして小学6年生のある時、やっと一度だけ技が成功して喜んだのも束の間、次からはまた失敗を繰り返した。
それでもめげずに練習を続けている内にだんだん成功の確率が高まり、中学生になる頃にはほぼ100パーセントの確率で成功できるようになった。
しかし、中学校に入学して間もなく、鉄棒などほとんど興味がなかった友人の一人が、私のけあがりを見て、「そんなの俺にもできるよ。」と言って、僅か一日足らずの練習で本当にけあがりを習得してしまった。
私など、ほぼ一年がかりで掌が豆だらけになるまで練習してやっと習得できたのに！！
これ以来、私の鉄棒への情熱はすっかり冷めてしまった。
ただ、今でもテレビで体操の演技を見るのは好きだ。
特にやはり鉄棒の演技がいい。
前回のオリンピック（2012年・ロンドン）で何十年か振りにテレビでじっくりと鉄棒の演技を見たが、以前に見た時よりも格段に技が進化している事に驚かされた。
近年、日本の体操が再び強くなって来たので、次回のオリンピックで鉄棒の演技を見るのが更に楽しみだ。