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マラソン

私は元来持久走も苦手で、特に中学生の頃はものすごい低速で最後尾を独走!という惨めな体験を何度も繰り返したために、持久走が大きらいになってしまった。
その後、40代になってから、視覚障害者のマラソン大会に何度か出場した事があったが、練習不足の上に最初から飛ばしすぎて後半すごく苦しくなってしまい、ちっとも楽しくなかったので、数年で走るのをやめてしまった。
やはり自分は持久走など向いていないのだと、しばらくの間走るのをあきらめていたが、2006年の春、友人が毎週走っていると聞いて刺激を受け、息子が希望の大学に進学できたという喜びも重なって、それを弾みに再び今度はゆっくりと走るように心がけて再び走り始めた。
週に一度程の間隔で半年程続けている内に何とか4〜5kmくらいは走れるようになって来たので、翌年の1月に自治会主催のマラソン大会に思い切ってエントリーしてみた。
視覚障害者という事で敬遠されるかと思ったが、意外に歓迎され、伴走者も付けてくれたので、無事に4kmを完走する事ができた。
この時は4kmを27分以上かかってやっと完走できる程度の走力だったが、それでも初めて一般の大会に出場する事ができて嬉しかった。
また、その年の11月に開催された宇都宮マラソン大会の5kmの部にエントリーし、予めお願いしていたボランティアの方に伴走していただいて、30分弱のタイムで無事に完走する事ができた。
この「宇都宮マラソン大会」の参加が、私の本格的な一般のマラソン大会へのデビューとなった。
この事に勢いを得て、翌年の7月に開催された東京視覚障がい者ランニングクラブ主催の2泊3日の合宿にかなり勇気を出して参加した。
その合宿の2日目に、ほぼ半日くらいかけて、ある程度走っては休み、エイドで給水したり、一口大にした果物やお菓子、おにぎりや冷えた豆腐などを口にしてエネルギーを補給してまた走るという事を何度か繰り返す練習をした。
この体験が私にとってとても新鮮で忘れ難いものとなった。
何しろ走った後に飲む水やスポーツ飲料、一口大の食物がものすごくおいしい。
それに、時間を気にせずに半日もの間、自由に走ったり休んだり飲んだり食べたりするという、いささか非日常的な体験がかなり刺激的だった。
その合宿の中で、バンバンクラブという伴走クラブの存在を知り、帰宅後早速そのクラブに入会し、メーリングリストにも参加した。
その後は主にこのバンバンクラブのメーリングリストを通じて多くのマラソン大会やイベントの情報を得、伴走者を捜してもらったり、自分で募集したりして、いろいろなマラソン大会に参加できるようになった。
また、マラソン大会やイベントなどを通じて多くの視覚障がい者や伴走者と知り合う事もでき、私の世界が格段に広がった気がする。
代表者をはじめ、バンバンクラブの多くのメンバーにはとても感謝している。
やはりあの時に思い切って合宿に参加してよかったと心から思う。
☆その後、2016年3月に「古河はなももマラソン大会」に参加し、フルマラソンを5時間32分のタイムで何とか初完走する事ができた。
私のようなものがフルマラソンを完走する事ができるなんて、まるで夢物語である。

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