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柔道

私は高校に入学して間もなく、この頃人気があった柔道漫画に影響された訳ではないが、柄にもなく柔道部に入部してしまった。
この時、同じ中学校から共に入学した友人の一人も一緒に入部してくれたのでとても心強かった。
ただ、その友人は中学生の時から柔道部だったので既にかなりの実力を身につけていた。
練習内容の詳細は忘れたが、入部したばかりという事もあり、体力強化と受け身の練習に重点が置かれ、後のほとんどの時間は「背負い投げ」の技の動作の反復練習で費やされていた気がする。
私は柔道はそれまで全く経験がなく、生来の運動音痴という事もあって、技の練習をしてもなかなか上達せず、動作もひどく不格好だったらしい。
それでも、あまり厳しくとがめられる事もなく、先輩は皆意外に優しかった。
基礎体力をつけるためのトレーニングにはどうにかついて行き、夏休みも間近となったある日、柔道部にも夏期合宿があり、その合宿はかなり厳しいらしいという話を耳にしてしまった。
それですっかりびびった私は、数日間迷ったあげく退部を決意し、その事を友人に告げると、その友人も「俺もやめたいから一緒に言いに行こう。」と言ってくれた。
二人で顧問の教師のところへ行き、退部したい旨を申し出ると、その教師は私の退部は簡単に認めてくれたのに、友人に対しては何度も「なぜだ!何もお前までやめる事はないじゃないか。」と言って強く引き止めていた。
これで私は自分が全く期待されていなかったという事をしっかりと確認し、スッキリと退部する事ができた。
こうして私の柔道人生は、受け身と背負い投げの形を覚えただけで僅か3ヵ月余りで終了した。

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