過去の柔道整復業界と厚生労働省の対応

過去の柔道整復業界と厚生労働省の対応

中央社会保険医療協議会(中医協)と厚生省の対応

 厚生労働省傘下の中央社会保険医療協議会(中医協)には、 H16.01.07現在29名の委員が居ります。そして次の様な部会・小委員会の活動を行っております。
      総会
      調査実施小委員会
      薬価専門部会
      保険医療材料専門部会
      診療報酬基本問題小委員会(診療報酬調査専門組織医療技術評価分科会もここに含まれます。)
  委員の構成を見て戴ければすぐ判りますが、診療側委員として医師会関係は5名、歯科医師会関係2名(歯科は、医師と異なり単科です。)薬剤師会関係1名(薬剤関係としては専門委員としてさらに3名となり計4名となります。)に対して、柔道整復師等に関しては毎度蚊帳の外です。
 さらに驚くべき事があります。療養費(柔道整復、鍼、灸、あん摩マッサージ指圧、病院の療養費等として支払われる医療費)枠として『国民医療費の1%を越えられないという不文律』があるのだそうです。そして、その額は、国民総医療費30兆円とした場合、3000億円となり、柔道整復だけで、2500億円(内 社団法人日本柔道整復師会分が、1700億円) との計算になるそうです。… 東京医歯薬出版社発行ひーりんぐマガジン2003秋季号(創刊号)より
  患者さんの増加が見込まれる場合には、一般的に医療費は上昇する筈なのですが、療養費に関しては、当初の枠内(国民総医療費の1%以内)に収めると言う事になっているというのです。来院される患者さんの数、或いは傷病部位数には全く関係なく、柔道整復師の施術費が決められていると言う事になります。この様な事が厚生労働省内では通用しているというのです。特定の者によって特定の者の所属する団体だけが、利益を得る様な委員の構成は、いかがなものでしょうか。

      保険者側(健保、船員保険及び国保の保険者並びに被保険者、事業主及び船舶所有者を代表する委員)代表委員……………………………………………………………………………8名
        社会保険庁*1
        健保組合連合会*1
        労組*2
        大手民間企業*1
        海員組合*1
        船主*1
        国保団体連合会*1
      診療側(医師、歯科医師及び薬剤師を代表する委員)代表委員……………………8名
          日本医師会副会長*1
          日本医師会常任理事*3
          日本医師会(病院協会会長)*1
          日本歯科医師会常務理事*1
          地方歯科医師会会長*1
          日本薬剤師会常務理事*1
      公益代表委員…………………………………………………………………………4名
          大学教授(経済学部、商学部)*2
          総研開発機構客員研究員*1
          NHK解説委員*1
      専門委員………………………………………………………………………………9名
          地方自治体の長*1
          老人医療センター名誉委員長*1
          製薬会社関係*3
          医療機器・機材、用品関係*3
          日本看護協会専務理事*1



2004.01.11
































2004.01.11