12月05日(木):ッてやんでぃ

「返せ」 「返さない」と喧しいけどさ、あの方達はね、モノじゃないのよ、モノじゃ。そこんとこ解っているのかねぇ、ッたくさあ。
そこのオピニオン・リーダーを気取ってる旦那、なぁにがモゴモゴと口ごもって「永遠のジレンマ」だよぉ。
「キャスターと編集委員としての立場は違います」だって? 
あぁ、そうかい、そうかい、今まで厳密にそうやって、いろーんなお仕事なさってきたわけね。あんたは偉い!

さて新年恒例、「旧制中学・高校合同同窓会」には、来年もまた講演なんぞをなさりにいらっしゃるのかな? 名刺交換会 の場だというそんなとこにゃさ、卒業このかた興味がなくって、一歩も足を踏み込んだことのないこのアタシだけど、いらっしゃるのなら行ってみようかね。
抜き襟ぞろりの 粋な着物で、水割り片手の場違いオンナがいたら、このアタシさ。
楽しい質問を 大声でいーっぱい するから、待っててね、先輩。

あっ、現場主義が数々のスクープに繋がったと公言なさってる、そう、そこの旦那。
まぁ、余計なお世話でしょうが、早朝から不愉快そうな顔でTVのお仕事なさるより、ネット・コラムで御同業の方々に文句たらたら云ってるより、あなたの大ーぃ好きな現場に行かれちゃどうですかねぇ? 
監視の目を劇的にかいくぐり、あんたが批判なさってるアタシら愚衆が、目を見はっちゃうような報道をしてくださいよぉ? 
待ってますぅ。

それから、フェミニズムとかの、その、おねぃさん。
フェミニズムってさ、弱い者の味方じゃなかったっけ? そこんとこ、はっきり、させようね。
言葉で言葉を遊んじゃ、駄目なんじゃないのぉ。そう、思わない?

それからそれから、ッて、もう止ーめたッ。大勢いすぎて、書いてるうち、アタシャ血圧あがってきちゃう。

でぇ、「ッてやんでぃ、バッカにしちゃぁいけないよぉッ」と、アタシもちょいとばかし尻馬にのせてもらっちゃってるのが
http://trycomp.oc.to/seal/ とか (現在ココに記したサイトはありません)
ちょいと姐さん、なに云ってんの? とお思いの方、こちらを、ちょっと覗いてやってくださいね。



12月07日(土):泣いちまったぁ

泣いちまったぁ。不覚にも、泣いちまったよ、アタシ。

行動へのハッキリとしたネット上での意思表明から、1ヶ月。大急ぎでHPを立ち上げて、たったの1週間。
目標額600万円が達成されたことにではなく、心を結集し、ある人は力強い確信をもって、また、ある人はおずおずと書き込んでいる、その熱く素朴な言葉の数々に、お恥ずかしくもさ、涙しちゃたんですよぉ。
18,006人(12/6 15:00現在)の 「想い」は、今年のうちに、ニューヨーク・タイムズでの「意見広告」という「形」になる。尻馬にのせてもらって、ほんとぅに良かったよぉ、アタシぃ。

アタシャね、「国意」だとか「国民の総意」だとかってぇのは、言葉を聞いただけで、虫酸が走るくれぃに、でぇっ嫌い。「善意」だ「正義」だなんてぇのも、もうそれを耳にした途端にさ、うっそぉっ! てなもんよぉ。
ちゃんちゃらおかしい。
でもさ、こう、なんて云うかさ、心ンなかにさ、すーっと飛び込んできちゃったんですよぉ、今回のことは。

呼びかけ人の7人衆、今までの言動から、ありゃまぁっ!どうした!?のお方もおられますよぅ、はっきり云っちゃうとさぁ。 でもね、この際、ぐちゃぐちゃと細ーい ことはいいんですぅ、アタシ。
だってさ、7人衆のある方(々)の、意思表明までのなんやらかんやらを、偶然ではありますがぁ、知っちゃってるわけですよぉ。悩んでた、迷ってた。

よぉーしっ!決めたぁ!となると、おっちょこちょいな江戸っ子ですからねぇ。
でも、これで終わったわけじゃぁ、ないんですぅ。熱しやすく冷めやすいがぁ江戸っ子よぉ、じゃぁ駄目なんですぅ。
ビンボでショーモナイ、こんなアタシですが、まだまだ一肌も二肌も脱ぐぞぉっ。

って、ちょいと、そこのぉ、おにぃさん、一肌二肌、見たいのは若ぇぃオンナがいいってかぁ!? 
そりゃぁそうだっ、怒ン ないよぉ、この姐さんは。
正直なにぃさん、よかったらさ、これ持っててよぉ、で、年賀状にさぁぺったんぺったん貼っておくれ 、ブルーリボン・シール。



12月12日(木):クイック、クイック……。

「ただいま、非常に混雑しているため、予約を受け付けることができません。もうしばらくお待ちの上、再度ご予約を頂きますようお願い致します。」
チケット予約フォーラムにアクセスすると、ずーっと、こればっかっ。
クリックし過ぎて、右手がヘン。はっきり云って、痛い。
でもまだ左手があるぞぉ。左手も駄目になったら、足にだって指はあるんだぁっ。クリック、クリック、クリック、クリック、クリック、クリック……………。

さすが、数々の掟破りがその歴史の一部ともいえる「○○ー」だけのことはある。昨日11:00amから、突如、先行予約販売を開始。
昨日はさ、説明するのもいやンなるほどの忙しさで、そのヘンのチェックをしなかったのが悔やまれる。
今朝、遅まきながら情報を得たアタシは、もぉ、こう、なんていうかさ、血の流れが一挙に速まり、ドクンドクンとその流れる音が聞こえてくるほどの、舞い上がり状態、興奮状態。本日の予定は、ぜーんぶぅ自主的にキャンセルしてさ、ずーーっと、PCの画面を睨み付けて、クリック、クリックってなわけなのよ。
勿論、食事なんかする気もおきない。ただただ、チケットを手に入れなきゃぁ、でクリック、クリック、クリック。
ン?なんのチケット? 
これほど必死になるのは、決まってるじゃん。アタシが愛してやまないThe Rolling Stones のさ。

しっかしなんだぁ、世界で唯一のストーンズのオフィシャル・サイト、そのサイト内のOfficial Fan Clubに安くもないお金を払って入会したのは、あんなOfficial Fan Club Hatが欲しくてじゃぁないよぉ、アタシぃ。ツァー・スケジュールが決定されれば、即それがアップされ、チケット販売日前にネットで買える、そのためさぁ。
今現在も、そのサイトには、Japan Tour のJの字もない。2003年8月29日のロンドン公演まで、きちんとチケット情報までが書かれているのに、である。
ほんとに来るのぉ? 

電話をとってしまったせいで、アタシのキツーイ数々の質問に、答えなければならなくなっちゃった「○○ー」のとっても気の毒なオネィさん、「東京・大阪公演は、決定です」とは云うものの、なぜ、ストーンズ側の正式発表前にチケットを売り出すことが出来るのかには、「ファンクラブとは関係ありません」としか答えられなかったなぁ。
そのファンクラブはね、ストーンズ・サイド が運営してるのぉ。北米ツァーだって、欧州ツァーだって、その他のツァーだってさ、今まではそのサイトでの日程発表前にはね、正式にチケットなんて売り出されてはぁ、いないのよぉ。

アタシら真っ当なファンの連絡網はね、この時代、世界をカバーしてんのよぉ。
アタシもお仲間の、とあるメーリング・リストのメンバー達はね、自分が行った公演のことは、よくもまぁそこまでぇと、驚くほど事細かにな内容を直ぐに書いては、速攻でメンバーに流しているし、入手困難なクラブ公演のチケット入手情報なんてぇのも、お手のもの。
だからね、今日のうちには、何人ものそこの外国のメンバーが、このJapan Tourの不透明な先行予約販売情報を知っちゃうってぇわけぇ。

2002年9月3日ボストンでツァー初日。そのまえからさ、日本公演は2003年の2月か3月とは、確実な筋から聞いてましたよぉ。それに、2003年3月4日のブリスベンから、6月4日ミュンヘンまではね、スケジュールが空き過ぎなので、要注意だったのにぃ。

あっ、いけないいけないっ。気を抜いちゃぁ、いけないよぉ、クリック、クリック、クルック、とぉっ。

彼らを、彼らの音楽を語りだしたら、アタシ、とどまるところ知らず、ですぅ。
今は名前を変えちゃった、あのFENから聞こえてきたThe Rolling Stonesのあの曲。
それ以来、狂おしいまでに彼らの曲を聴きこんでいるんですから、もうン十年のファン歴になるんですよねぇ。

あの、悪夢としか云えない、1973年1月の来日中止。1988年3月の武道館でのMick Jagger単独公演。1990年2月の全員での初公演から、一回も欠かしたことがないアタシは、前回はロサンゼルスのドジャーズ・スタジアムでした。
チケットを買うためのリスト・バンドを手に入れるために、暗いうちから並んだっけ。その時のまるで映画の1シーンのような出来事や、公演終了後の感動物語、それに、東京ドームでのアタシのステージめがけての突進話などのお笑いオバカ話。
そんな数々のエピソードは、また別の機会ということでぇ、クリック、クリック、あっあーっ? 行ったぁー! 成功!!
3月15、16日東京ドームのチケットをゲットぉ出来ましたぁ。どうせ、良くて1階スタンド席でしょうけど、これで、一応……。
さあっ、気分を入れ替えて、いつものアリーナ席を正規の値段で手にするためには、これからいろいろとさぁ、頑張んなくっちゃぁ、ですぅ。

でもさぁ、アテナイの「アカデメイア」でさ、トーガを着て肩に梟なんぞを乗せて講義するためには、どうしてもパスしなけりゃなんない論文、題して『存在としての芸者は、日本文化の一部たりうるか』を、四苦八苦して書いてるというのに、こんなことにさ、一日つぶしちゃったアタシってなによ? なんなのよぉ?
はぁ〜っ……、ため息がでちゃう。
でも、でも、でもね、うふうふうふふっ。



12月25日(水):Ana Maria への手紙

大好きなAna、日本はあと数十分でクリスマスを迎えます。
キリスト教徒が圧倒的に少ないこの国でも、街を歩けばクリスマス・ソングが流れ、ショーウインドーはクリスマス色で飾り付けられていますよ。
Ana、あなたが「わかんない。不思議な国だ」と呟いた日本は、今年もまたそんな感じでクリスマスを迎えようとしているのです。
とにかく、あなたが母国で、元気なのかどうかだけでも知りたいのです。いつもは、とっくにスパニッシュ満載のXmasカードが届いているのに、今年はまだ。だから、なんだか余計に心騒ぐものがあります。
私より血の気が多いAnaのこと、反政府デモで拘束されたんじゃないだろうか? デモの最中に大怪我でもしたのではないだろうか? などと、いつにも増して、悪い方わるい方へと、私の想像力が働いてしまうのです。

こちらから手紙を出すことは、もうとっくに諦めているのは、知っているよネ。今まで何通もの手紙が、あなたの手元には届かずにどこかへ姿を消してしまっていますもの。
「国内の郵便事情が悪いという理由だけではない」、そうはっきり断言したAnaのその言葉に込められた意味や重さが、やっと私にも分かって来はじめています。
だから、「ネット環境が整った。これからはちゃんと頻繁に連絡がとれるよ」と、あなたからの最初のメールが届いた時には、心の底からホッとしたものです。それからはお互いにとんでもない時間に、MSNメッセンジャーをオンにしては、文字チャットをしてましたよネ。そんなことも、なんだかとっても遠い昔の出来事のような気がしてしまっています。

そのネット環境も、いつのまにか不思議なことになっていて、私がメールを送っても、Unknown addressで戻って来るようになり、それがもう半年以上も続いてます。
気になってしょうがなかったので、あなたが教えてくれた番号に電話をしました。でもネ、Ana、あなたはそこには住んではいないようでした。
私のスパニッシュ能力は挨拶程度だということは、知ってるでしょ? だから、電話をかける前にはしっかりと辞書を使って文章を書き、その電話にでた女性に、とにかくAnaに連絡を取りたいと、一方的に喋りました。判ったことは、「Ana? それは誰のことだ。私にはわからない」。たった、それだけ…。
本当にどうしたんだろう? どうしているんだろう?

今夜はクリスマス・イヴだから、生まれた時からカトリック信者のAnaのことが、心のなかに浮かんで来てしまうのかもしれません。
Ana、憶えていますか? あのクラス、まるでディベート専門のクラスみたいだったMr.Jのクラスで、私に最初に話しかけて来た時のことを…。
あなたは休憩時間になるやいなや、喧嘩腰で私の前に立ちましたよネ。いつもは真っ白な皮膚に覆われた顔が興奮のためか、それこそ真っ赤。ブルブルと小刻みに震える手で十字を切り、両手で祈った後に、こう、私に云いました。
「 あんたってなんて怖ろしい人なの! 神様を信じないだって!? 宗教なんか信じないだって!? あんたって、アナーキストなの?」
私が、クラスに登録したばかりのあなたと、キチンと向き合った初めての瞬間がそれでした。「アナーキスト」の一言には、正直、面食らいましたよ、そして、大声で笑いたくなりましたよ、Ana。
あなたは、カトリックがこの世界に存在する唯一正しい信仰だ、イスラムなんて悪魔の呼びかけと、あの時は信じて疑っていなかったのですから、無理もありません。ましてや、無宗教であると宣言している私みたいな者が、自分と同じクラスにいるなんて、きっと許せることではなかったし、同じ血が流れる人間だとも思いたくはなかったんでしょう。

でも1ヶ月も経つと、あなたは混乱しながらも、「世界は多様である。人々も多様である」という「事実」を、認めるようにはなりましたよネ。あのMr.Jの授業と、それを受ける雑多なクラス・メート達に囲まれていれば、それは不思議でもなんでもないことだったと思います。
そしてAna、あの時はアナーキストという言葉の意味を、あなたがどう解釈しているかが全く分からず、「アナーキストとは何か? 無宗教だということが、どうしてその言葉につながるのか? 私は無宗教だ。なぜならば…云々」と拙い米語で一生懸命に反論しましたっけ。でもネ、今だったら私、「あんたはアナーキストなの?」という問いかけに、ハッキリとこう答えられます。「Yes, I am」。

あなたも好きだと云っていた『IMAGINE』。
以前、あの歌詞を真面目に分析し「これはアナーキズムの歌だ」と私の目の前で云った方がいます。 その時には面白い解釈をする人だなぁ、 としか感じられなかった私ですが、2001年9月11日のあのN.Y.へのアッタク以降、彼の云ったことの深さを、様々と考えるようになっています。
そう、「天国も地獄もなく、国もなく殺しあうことも宗教もない、みんなが兄弟のように暮らし、富や欲などいらないと………」そう想像したとしたら、どうだろうAna ?
小難しいことはイイよネ。いつまでも子供っぽいこと云ってるんじゃないよ!という非難や冷笑も、甘んじて受けようと思います。
あなたの国で起きている事だけではなく、この世界のあちこちで今日も起きている、たくさんの不条理で悲惨な出来事に思いを巡らす時、私は、この歌の意味を実感します。
そして、もしこの歌がアナーキズムの歌であるとしたら、私は胸を張って大声で云おうと思います。「私はアナーキストだ」と。

Anaには私たちのクラスメート情報だけでも知らせたいことが有り過ぎて、どれから教えていいのか分からないくらいです。あなたの良き喧嘩相手だった、私の親友F君情報も一杯ありますよ。
「私、また新しいオトコが出来ちゃって、そのことで忙しくしてて、長い間のご無沙汰でした!」なんていう、いつもの調子のAnaからのメールを待っています。
でも、もしも、そんな状況ではなかったとしたら、どんなことをしてでもいいですから、元気で生きていてくださいネ。そうすれば、同じ地球上にいるんですから、いつかきっと、どこかで会えます。
そう、信じていますから、私。

あッ、これを書いているうちに、もうこちらはクリスマス当日になっていました。
敬虔なクリスチャンであるAna、そして、あなたがこよなく愛しているスパニッシュに敬意を表して、
! Felices Pascuas !
そしてちょっと早いけど
! Feliz Ano !

                     With Peace, Love and Respect, うふふッ



1月05日(日):明けましておめでとうございます

明けましておめでとうございます。
アタシ、今、ちゃんと三つ指ついて、皆さんに新年の御挨拶をしておりますよぉ。

しかし、かえすがえすも残念なのは、お正月だってぇのに、日本髪にきちんと結いあげ、裾模様の黒紋付きという「出の衣装」でさ、御贔屓さんへの御挨拶まわりが、今年しゃ出来なかったことだねぇ。まぁ、なんといっても、アテナイに居るんだから、しょうがないっちゃぁ、しょうがないんだけどさ。でもね、ゾクゾクッとするぐらい大好きな、あの鬢付の匂いを、身にまといたいもんだぁ。

さて新年といえば「初夢」ですが、皆さんはいかがでした?
アタシは、なんだか慣れない土地の慣れないベッドのせいか、なぁんにも夢らしきもんを見なかった気がするんですよ。いつもは、ばっちりカラーのはっきりストーリーの初夢を見るのにねぇ。残念です。
で、その代わりと云っちゃぁナンなんだけど、アタシャ、お元日に初夢ならぬ「初泣き」をしちまったぁ。いえ、なに、別に新年早々、オトコと痴話喧嘩したわけじゃぁないですよ。この、アタシのコラムの第1、2回でふれた、あの「ブルーリボン・シール」のせいなんです。思わぬヤツから届いた思いがけない年賀状に、貼ってあったんですよぉ、そのブルーリボン・シールがさぁ……。
やっだぁもう、なんでぇ、アタシってぇ、なぁんて涙もろいオンナなのぉ、って自分で自分に驚いたくらい、涙がぽろぽろ。ハイ、決してアタシに、それはオトシのせいでは? とは云わないでね、お願いよ。

ソイツには、アタシの急な一時帰国ン時に、会いましたよ、数人の友達も一緒に、お酒なんぞをとても楽しく呑みました。で、このアタシのことだからさ、Xmasカードや年賀状に貼った残りのシールを持って行き、「さぁ、よかったら、持ってって。使ってよね!」ってやったわけ。もうとっくに、アタシからシールを手渡されてたヤツをのぞいて、「いいよ、わかった!」ってなもんで、みんな嫌な顔もせず気持ちよく貰ってくれたのね。
でもね、ソイツはそん時、その場でちょいとばかし固まっていたんだ、実際のところ。

アタシはさ、ただ、ああそうなんだぁ、こういうことは嫌いな人なんだぁ、って思っただけ。だってそうでしょ? こういうことに、政治的な意味合いは無い、ってなふうには、アタシ、口が裂けても云い切れないもん。まして、よそ様のそういったことに、ズカズカと土足で踏み込むようなことをするのは、このアタシの江戸ッ子としての沽券にかかわることさぁ。

ところがですよぉ、その、固まりつつも興味なさそうにしていた張本人からの年賀状に、ペタンと1枚のブルーリボン・シールが貼られていたというわけなんですよぉ。

まったくもう、新年早々、このアタシを泣かせやがってぇ…。

きっと、ソイツがあの場で固まっちゃってたのは、自分も持っているシールに手を出すのはもったいない、無駄になる。かといって、「俺あるからいいや」と云うのも、彼の美学では許せることではなかったんじゃあないかと思うんです。オトコだねぇ!
それとも、この「うふふッ」を、ちょっと驚かせてやろうという、悪戯心? 遊び心?
そんなことはどうでもイイや。このアタシに涙を流させたのは事実なんだからさッ。
でもね、「新年早々、泣かせやがってぇ!」なんて、いつもの調子で云ってるけどさぁ、それは、いやー、お恥ずかしいけど、アタシの照れよ、照れ。わかってるとは思うけどさ。

風の便りに、とある店の主が、新年の新装開店にあわせ、軒先にひっそりとブルーリボンを掲げてくださったとか。また、「あんた、芸者におなりよ」とアタシに声をかけてくれた姐さんも、年賀状にブルーシールを貼りまくってくださったとか、いろんな有り難くも嬉しい噂が、次々にアタシの耳に飛び込んで来ています。
皆さん、ほんとうにありがとう!

ブルーリボン(・シール)運動は、悲しいことに、今年もまだまだ続きます。
不条理としか表現できない不幸な「事実」。
その事実に、一人でも多くの方の興味や関心を引きつけ続けられますように、一時の熱狂的な騒ぎではなく、地味ではあるけれど持続した支援の輪が広がり続けますように…。1個のリボン、1枚のシールが、そのきっかけとなりますように、願ってやみません。
これからも、よろしくお願い致しますね。

さて、書きっぱなしじゃマズイので、アタシも参加させていただいた「意見広告7人の会」の御報告も、この場をお借りしてさせて戴きます。
1ヶ月に満たない間に、のべ2,390名が募金に応じ、呼びかけ人の方々をはじめ、参加者の誰もが予想しえなかった募金額は、¥13,681,516(2002年12月25日9:00am現在の集計による)に達しました。そして、昨年12月23日のNew York Times に、全面「意見広告」は無事、掲載されました。
まずは、N.Y.T.への意見広告掲載という当初の目的は達成しましたので、今月10日がめどの会計報告の公表後、余剰金は「家族の会」にお渡しし、その時点でHPのBBSを閉鎖、この運動は「凍結」の運びとなりました。最後まで、スッキリ、サッパリの、本当に気持ちのよいネットをベースにした運動でした。
ただ、終結ではなく「凍結」であることの意味は深く重く、参加者個々人が、これから自分のものとして、何をどう持続して行くかに、全てがかかっています。
意見広告掲載直後から、おかげ様で海外メディアからの問い合わせや取材も多く、また実際に海外での報道が、目に見えて増えています。海外からの窓口になっている方は、「暮れも正月もないぞ」と嬉しい悲鳴をあげております。
海外向けの関連英文サイトは、これからも更新し続けますので、皆さんのなかに、外国人の友人知人をお持ちの方がいらっしゃいましたら、是非、下記のサイトを御紹介して戴けたら幸いに存じます。本当に、外国人の方々は、この「事実」を知らないんです。
http://trycomp.swee.to/THINK/index.htm

本年もこの「うふふッ」、なんだかなぁ?とか、ッてやんでぃ!ってなことを、勝手気まま、そしてまた少々お行儀の悪い言葉で、こちらに書かせていただくことになりますが、どうぞ、御贔屓に!!
これからも、どうぞ、よろしくお願い致します。(再び、三つ指)





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