エアロスミス AEROSMITH

2003/07/04公開

本体名:ナランチャ・ギルガ

プロフィール62巻P26、エピソード50巻P169〜

能力:ラジコンサイズの戦闘機型スタンド

スタンド形成法射程距離パワー射程・パワー増加法
能力戦闘体 数10m 単化維持力中射程

スタンド解説

■ラジコンサイズ(全長40cm程)の「プロペラ戦闘機」型スタンド。その外観はオモチャのようにコミカルで機首部分は「顔」を思わせるデザインになっていて、操縦席にはパイロットの人形も乗っている。(ちなみにパイロットの名前は、ジャンプ誌上で行われた作者へのQ&Aによると「スミスさん」だそうである) ただしこれら顔や人形はあくまでデザイン上のものであるため、視覚や聴覚は備わっていない。

■普通「飛行機」というものは、前方に進み続けることで浮かび続け、少しずつしか方向転換できない。(つまり反転する為には宙に大きく半円を描かねばならない) 「エアロスミス」はスタンドであり重さも無いため、空中で静止したり前方以外に真っ直ぐ移動したりもできるが、それでもやはり飛行機と同じ飛び方のときにこそ最大の飛行速度を得られる。(これは後述する機銃の威力にも深く関連する) 

■「エアロスミス」は両主翼の「機銃」と、機体底部に一発のみ備えられた「爆弾」により攻撃を行う。機銃は数秒間に数10発のペースで断続的に撃ちまくれるが、銃身は翼に固定され、しかも飛行しながら撃つために、正確な狙撃は期待できない。(後述する「レーダー」との併用時は例外) また、機銃は撃ちまくれるぶん銃弾一発一発に与えられるスタンドパワーは弱いらしく、それゆえその破壊力も肉を浅くえぐる程度しかない。ただし、機体の前方への「飛行速度」を速くすれば、その分そこから前方に発射される銃弾も「加速」でき、破壊力も人体を貫通するほどに上昇させられる。(「リトル・フィート」戦の最後の攻撃では、繰り出すナランチャの腕を「カタパルト」にして「機体」との二段加速を行っている) 爆弾は、投下されて弾頭が物体に接触すると爆発、破壊力は物体の表面を吹き飛ばす程度で爆破半径は1m強と狭く、敵のよほど近くで爆発させないと大ダメージは与えられない。この爆弾は一度使うと無くなってしまうが、1〜2分もすれば自然に再装填されるようである。

■「エアロスミス」には自身の攻撃などによる「燃焼」や生物の「呼吸」を探知できる「二酸化炭素(化学式CO2)のレーダー」が搭載され、その探知状況はナランチャの眼前に現れる「モニター」で見ることができる。モニター画面は中心から縦横に伸びる線と二重の同心円で区切られ、そこにCO2反応の「位置」が丸い光点で示され、CO2排出量が多いほど光点も「大きく」なる。(この反応の表示自体には「呼吸」と「燃焼」との区別はなく、判別するには反応の「変化」から推理する必要がある) レーダーの探知半径は100m以上、探知範囲の拡縮・探知感度の設定・探知投影面の切り替えは自在に行える。最後の「探知投影面」とは、立体空間内のCO2反応をどう平面のモニター上に表示するかである。例えば周囲のCO2反応を見たければ、本体または機体を「中心」に、地面と平行な面を「投影面」にして、CO2反応の「方角」と「距離」を表示する。

■「エアロスミス」攻撃時の投影法は少しややこしい。まず、機体を包むと仮想する球体を(星座を描く「天球」のように)「投影面」にする。そして、この球体の機体真後ろ部分に穴を空け前方へと伸ばし開いて、機体の真正面が「中心」となる円盤型に変換、これをモニターに表示する。この表示法ではCO2反応は、機体正面からの「上下左右への向き」と「角度の大きさ」とが表わされることになり、これは飛行しながらの攻撃に非常に即している。さらに、この時モニターは「機銃」に対して「照準」の役割を果たし、CO2反応を「中心」に捉えた瞬間に機銃を撃てば、正確に反応物に命中させることができる。