カメラの苦しみ方 1 | ||
カメラを持つことは、多くの人は楽しみと感じているだろう。 私も初めのうちは、いろいろ考えて選んで買って手にした喜び、機械を操作する楽しみ、写真が出来上がるのを待つ楽しみ、できた写真を見る楽しみがあった。 最初のカメラ 私が最初に買ったのは、オリンパスペンFという一眼レフカメラだった。 標準レンズ付きだったと思う。 このカメラを選んだ理由は、第一に荷物にならない。ということだった。 タオルと石鹸を入れる洗面袋にカメラと広角、テレコンバーター1個が入った。 移動手段がバイクだったから、荷物を小さくするということが重要だった。 また、ハーフサイズだったので12EXのフィルムで24枚撮影できるのも懐が寒い私にはありがたかった。 ツーリング先での撮影を主に使っていたが、友人が写した私のバイクの写真を見て驚いた。ガソリンタンクが私が写した写真より滑らかなのだ。どうして私のカメラではあのように写らないのかわからなかった。 友人の使っていたカメラは、ペンタックスSVとプリセット絞りの望遠レンズであった。 私はオリンパスの会社にその理由を尋ねた。 返事が来た。35ミリサイズの半分のフィルムからプリントするためコントラストを強くしなければならないというものだった。 (後でわかったことだが、夕方建物の影にあるバイクを写したものだった。コントラストが無く軟調に写るわけだった。) アサヒペンタックスSP 写るということから写った写真の質を求めるようになり、私はペンタックスSPを買った。 ペンFは、マニュアルカメラであった。SPもそうであったが、ボディに開放平均測光の露出計を内蔵していた。 標準レンズ、広角35ミリ、望遠135ミリと揃えていった。 35ミリが一番活躍した。 カラーフィルムが出始めたころで、発色を意識してか、レンズはコントラストが強かった。旭光学がレンズのマルチコーティングの口火を切った。 あのレンズと同じ会社の琢磨レンズなのに、あのガソリンタンクのしっとりとした滑らかさは出せなかった。琢磨レンズは柔らかいと言われていたのだが・・・ ニコマートFTn 琢磨レンズの映像の硬さとグラデーションの不満(カラー向けにエッジを立てていたらしい)、ピント合わせがしづらいことからファインダーの明るいニコマートFTnにせざるを得なかった。 このほかにキャノンやミノルタがあった。 この頃ミノルタSRを使っている人が多かったように思う。 FTnのボディを2台持ち、レンズは35、50、105の3本を持っていたが一番多く使ったのは35ミリであった。タクマーの35ミリは広角レンズのような写りであったが、ニッコールの35ミリはタクマーレンズに比べると38ミリくらいかなと思うほど、その写り方には違いがあった。後で思ったのだがタクマーレンズは周辺部に歪曲があり、ニッコールにはそれが少なかったのではと考えている。 ニコンF 端正なボディスタイルと、雑誌に書かれる名声に惹かれ、せっせと仕事してせっせと貯金をし、買ったものさ。カメラを買うとニッコールレンズで撮影した写真集が届けられる。200ミリで撮影した写真、このレンズを手に入れればこんな写真が撮れるんだ〜と、またまた頑張っちゃった。 |
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