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坂上田村麻呂の墓
この墓には、平安前期の武将坂上田村麻呂を葬っている。
田村麻呂は、奈良時代の武将坂上苅田麻呂の子。
延暦20年(804)、当時の日本では大きな問題となっていた蝦夷地を平定するため征夷大将軍に任命され、遠く陸奥に出兵し、これを治めて大変な功績をあげた。
京都にあっても弘仁元年(810)の薬子の乱などに活躍し、官職は右近衛大将にいたった。
弘仁2年5月23日死去、54才。
この地で葬儀が営まれ、嵯峨天皇の勅によって甲冑・剣や弓矢を具した姿で棺に収められ、平安京にむかって立ったまま葬られた。
田村麻呂はまた仏教の信仰も深く、清水寺を創建したことでも有名である。
なお、この墓地は、明治28年平安遷都千百年祭にさいし整備されたものである。
京都市
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