LikeLife
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主人公高坂和真(こうさかかずま)は、
年若い叔母と、天然ボケの幼馴染に
苛まされているいたって普通の学生?
しかも突然自分の携帯電話がかわいい女の子になってしまっていて、
三つ指突いて「よろしくお願いします」だって。
しかもちょっと変わった転入生が何人も登場し、
やっかいな事がどんどんやってくる。
ため息をつかずにいられない、
和真の青春一体全体どうなっちゃうの!?

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氷庫版あれこれ感想などはこちら

てなわけで前作 OrangePocketで日の目を浴びたHOOK第4作目、LikeLifeです。

オレポケでは選択するタイミングが分け不明だったRTC(時間制限選択肢)を受け継いでおりますが、選択肢発生前の警告や時間制限バーの表示などで分かりやすく表現されるようになりました。
うれしい限りですが…時間制限の表現が以外にチープです。どうでもいいことだけど。

ある日突然、自分の周りの物が女の子に…物に萌えるのはどうかと思いますが、人の形してて喋って可愛ければどんなでもオッケーですね。
物が人にって九十九神のようですね。まぁ原因はある人物によって引き起こされていますが…
てなわけで、妖怪に囲まれてすすむドタバタコメディと認定しました。

〜アバウトな全体的感想〜

はい、このゲーム全くと言っていいほど状況説明と主人公の独白がありません。
(エッチシーンだけ、饒舌的なごとく説明でてきますが…)
そのかわり、音と絵の動きで表現しようとしていますが、かなり無理があります。
逃げるときの"ピュー"って音などの擬音語の表現、キャラ同士の絡み等うまく表現できています。
ただし、会話オンリーでテンポ良く面白おかしくサクサクと進むのはいいけども、時折あれ?っとなる展開が幾つかあります。
会話の前後が分け不明で噛み合ってなかったりと、分けわかんねーよ叫びたくなりましたがそこは萌えと理性でカバー。

曲は、基本的には明るいノリノリな感じでゲームにピッタリです。
歌が、OP、挿入歌、EDとあり挿入歌が各キャラ攻略中にいいタイミングで流れてくれます。
挿入歌とEDがお気に入りだったり。耳に残る曲があるとプレイ意欲が沸いてきます。

このゲーム下手するとメインよりもサブキャラのモノ娘達が萌えると思いましたが
実際やってみると、メインの携帯っ娘や吐血っ娘、腹黒幼馴染が非常に良い感じです。
印象が180°変わりました。
ちなみに攻略のお勧め
姫子→椿→絆→あとり→結未
の順がいいと思います。
このゲームクリア毎とゲーム中でアイテムが取得できて、システムボイスや留守電ボイス、おまけシナリオが手に入るので
全員クリアをしたほうが良いと思います。

〜LikeLife ビジュアルファンブックなこと〜

LikeLife VFBが発売したのでちょっと追記
内容はショップ特典や雑誌掲載のイラスト、各キャラの攻略、HOOKの裏話、書き下ろしショートノベル等など
あとはおまけCD-ROMが付いてます。
おまけにはミニシナリオと壁紙があってシナリオは結未のお話
LikeLifeが好きなら有無を言わさず買う価値はあります。
いろいろとネタバレやちょっと気になってた疑問も解決するかもな内容です。(特に姫子に関してかな

〜キャラ別感想−以下完璧にネタバレを含みます−〜

基本的に各ヒロイン、エンディングがNormalとTrueの2種類あります。
どっちがTrueか分からないのもありますが。

宮里 結未(CV 新堂 真弓)

アホでもいいもん!大好きっ♪ ずっとずっと大好きだからぁ

人畜有害ボケボケ天然幼馴染。ボケ具合は凄まじいです。
かなり作ってるんじゃないか?と思うくらいです。実際キャラ作ってるんでしょう
意図して主人公を落とし入れてる感があって結未シナリオ以外ではうざっと思うことがありますが、なんとなくあの独特な声のおかげで許せてしまう。
最初は微妙な片言っぽい舌足らずな喋りがムカつきましたが、なれると逆に声聞くだけで萌えてきます。
遅効性ヒロインと命名。

主人公好き好き一直線(公言しまくり)の結未なので、いくら周りの人(悪友の一撃)がアプローチかけ様とも全て流します。
ただし、好意を持っていることを知っているのでいい様に使われたりします。この変腹黒いなと思います。
ちなみに挿入歌(空と雨と虹と)はタイトルからして結未のためにあるんじゃないかと勘ぐったりします。

話的にはこれと言った起伏もなく進みます。
結未から一方的に好き好きオーラ出しまくっていたのが、結未の胸を触ってしまったのをきっかけにお互いに好き好きになります。
こうなったら盛りのついた犬のごとく学校の屋上だろうが教室だろうがトイレだろうがヤリまくりです。
お陰で試験がボロボロで危うく二人仲良く留年となりそうになったり
結局ラブラブしていこうねってことになり、
Normalでは主人公が授業で胡蝶の夢(現実か夢か、夢か現実かはっきり区別がつかないこと。また人生が夢のように儚いことのたとえ。のお話)を読んで終わるという意味深な感じ
Trueでは失くした思い出の写真の代わりにこれからの思い出をいっぱい作ってガンガン撮っていこうねな感じ
で終わります。
一応メインヒロイン(姫子のほうがメインになってるような感じですが)の扱いを受けている内容ではないかと思います。
良くありがちな、ヒロインにトラブル発生、解決に奔走しまくる的な展開もなく普通の日常の延長な起伏のない話ですがダレることのないテンポの良さはいいです。
パンツ履かずに学校に来て、教室内で公言するのはどうかと思いました

有川 あとり(CV 大野 まりな)

私、貴女の思いを引き継ぎます

小動物系赤面引っ込み思案転校生。無類の麦チョコ好きだけども、なぜ好きなのか結局不明のまま
主人公を異様に怖がっていて、ことあるごとに逃げる隠れる。
そして主人公におちょくられる。
一挙一動が萌えます。
しちゃった次の日に朝会うとしどろもどろで恥ずかしがりまくりです。
ああもうかわいいなぁ…… などと主人公が言っちゃうのも理解できます。
ちなみに意外と嫉妬深いとこもあるので手を出してくる女の子には冷たかったりします。

あとりはモノヒトへ変える能力を持っています。
全ての現況はあとりが主人公の街に引っ越してくることによって引き起こされます。
したがって内容は本質的なものになります。
どうしてモノヒトになるのか…そして主人公との仲が進むことによって再びヒトモノへと戻っていくのか。
モノがヒトとなったのはあとりの孤独を癒すための、まやかしとも言える夢のような力のせい。
あとりは共働きの両親から相手にされず、唯一面倒をみてくれていた祖母が亡くなった孤独感により能力が発現します。
ヒトがモノへと戻るということは、あとりの孤独感が癒されて、なくなるため。
主人公の周りのヒトが次々とモノに戻っていくのは、かなり悲しいです。
当然携帯電話の姫子も…唐突に何も言えずに戻ってしまいます。
Normalではあとりの能力は完全に消え失せ、主人公とそしてクラスメイト達と楽しく過ごしていく。
Trueでは一度は能力が完全に消え失せますが、癒された孤独感の代わりに得た悲しみを乗り越え再び能力が発現します。主人公と、クラスメイトと、心を通わせたモノ達と楽しくドタバタと過ごしていく。
あとりがいなければ全てが始まらなかったですね。
何気にあとりシナリオでは結未がいい人になってます。
腹黒さもなく素直にあとりと主人公のなかを祝福してます。
ひとつ気になったとすれば、えちシーンが唐突過ぎて雰囲気ぶち壊しな気がしないでもないです。

高坂 姫子(CV 草柳 順子)

姫は、どんなになっても、和真さんのお側にいるですよ

主人公の携帯電話。主人公が最初に遭遇するモノ娘です。
着信があると自前の着歌で知らせてくれる。マナーモードにすると体全体で揺れて3人に分身する(ちょっと感じちゃう様子)
デジカメ機能は見たものを心に刻み込んでおく(見せること不可)。メールは読み上げてくれると。
極めつけは、通話、マナーモードにするのになぜか乳首を押さなければならないという(うれしいけど)仕様ぶり。
主人公の叔母こと妙さんの根回しによりなぜか転校生として学園に来ます。
純真無垢でたとえ携帯できないサイズだろうと携帯したくなるくらい可愛いですが、妙さんに色々と入れ知恵されてしまいます。
まぁ、えちシーンでは自分色に染め上げてますが…

展開的にはこのゲームの本筋と言ってもいいのではないでしょうか?
人と物との恋愛…課題がいっぱいです。
いつか物に戻ってしまいやしないか。
物ゆえに素体となった物の寿命で早々に死んでしまいやしないか。
携帯電話ですからいつまで生きていられるか…5年?10年?
そんな苦悩に陥ることをダッチワイフの三葉から姫子へ、だって、貴女も物なんですもの
その三葉をモノとして扱う総哉から主人公へ、てめえは、あれがヒトの女の姿をしているから、それを愛していると錯覚しているんじゃねぇのか?
と突きつけられます。
それでも主人公は姫子を愛することを決めるのです。
Normalでは姫子は物言わぬ携帯に戻ってしまいます。それでも愛することを主人公は誓います。…微妙に悲劇な気がします
Trueでは物言わぬ携帯に戻った姫子にひたすら電話をかけます。そんな主人公の願いが届いたのか姫子は再び人となり、二人は健やかなるときも病めるときも、人であろうと物であろうと変わらない愛を誓うのでした。
まぁ物のヒロインというあたりで予想範囲に入りそうな展開ですが、十分心に染み渡りました。
ラブラブで終わりますが、その先には苦難がいっぱいあるのでは?と思うので素直にハッピーエンド万歳!と言えないのが悲しいです。
LikeLifeの真のヒロインは姫子といっても過言ではないです。
実は裏であとりが絡んでます。
自分の能力によって発現したヒトに好意を寄せた主人公を心配に思って、三葉と総哉をけしかけたかもしれませんね。
最終的に姫子が再びヒトに戻れたのは主人公自身の力の発現かもしれません。

観覧車でのえちシーンがあります。観覧車の前後にカーテン閉めて、無制限で乗りますなプレートを架けて情事に及びますが、このネタ実際にあります。
話の中で京王なかやまランドという遊園地に行くのですが、もう名前で元ネタがよみうりランドだと分かりました。
実際よみうりランドのOHP見るとその観覧車があります。
リアルで情事に及べます…まぁどうでもいいことですけど。

沢木 椿(CV 九条 信乃)

六葉茜に染めるわよっ!?

万年吐血娘。主人公の学園に転校してきますが実は昔一緒の学校でした。
転校早々主人公に近づいてきますが、自分のことを覚えてないショックで吐血します。
これ以降ギャグシーンでは必ず吐血するという、なんだか良く分からないキャラになります。
その吐血具合がなんだか微妙に萌えます。
口調が棘を含んだ感じからか、変なファンクラブが設立されたりします。
暴言浴びせて〜ピンヒールで踏んで〜つばを吐きかけて〜等々の要望が発生し女王様的存在として映っているようです。
声がみずいろではのんびりおっとりぽんこつの日和と一緒ですが、全くキャラ違って最初は気づきませんでした。
こっちの声質のほうが大変好みです。

実はこの椿、本人ではありません。
本物の沢木 椿(以降 沢木)は現在入院療養中であり、主人公の前には現れた椿は昔同じ学校のときにバレンタイン日に渡そうとして渡せずにいたチョコとメッセージカードのメッセージカードがヒトになったものです。
椿はあとりの能力の影響を受けるずっと前からヒトになり、病気の沢木の世話をしていました。
つまりは沢木のつよーい想いによるものですね。
沢木から主人公の思い出をいろいろ聞いたり、メッセージカードの時から知っていいた沢木の想いから椿は沢木とうまく引き合わせようと転校してきたわけです。
そんな椿も主人公と接するうちに好意を抱いてしまうというお約束な展開になります。
Normalでは椿の本来の役目を優先し沢木と主人公がくっつくことを願ってモノに戻ります。そして椿の願い通り二人はくっつきます。
Trueでは椿に告白した主人公の気持ちを受け止め、付き合うことになります。が、沢木ともちゃっかりよろしくしちゃってます。
一応椿とくっつくのをTrueとしてますが、結局のところ沢木エンドか椿エンドかなのでどちらがというのはないですね。
椿エンドをTrueと思う派です。
実は姉妹というか沢木と椿のどんぶりにやられたりしてます。

竜胆寺 絆(CV 大花 どん)

あの時、絆はお兄様がほしいと思いましたの

お嬢様。全てお金で解決できると思っている浅はかなブルジョア。
たぶん攻略しない限りは一番嫌悪されるであろうキャラです。
主人公に対して一途なのは結未と同様ですが、お金持ちな分達が悪いです。
学校を買占め、主人公の周囲は私の土地なので許可をとりなさいとかあります。
当然周囲でも嫌う人が出てきます。ヒロイン達は嫌っていませんが
嫌っているのも愚民のたわ言と言わんばかりに本人はいたって気にしてないようです。
お金でなんでも出来ると思っている絆ですが、人一倍努力家で自分にできないものがあると意地でも身につけようとします。
この変の健気さというかが萌えどころでしょうか?
屋敷で世話をしていたメイドが別の仕事でいなくなってしまいしょうがなく自分でメイドになり戸惑いながらも仕事をこなすあたり良いです。
メイドなので主人公に奉仕します。ご主人様とか言ったり

内容としては我がままお嬢様を調教公正させるという感じです。
幾分素直なところを見せてくれると可愛くもあるのですけど。
Normalではドタバタな感じで、主人公が絆に振り回される。 Trueでは人と人の絆、人と物の絆、その大切さに気づき素直に主人公を愛してることを告げお互いを大切に思う。
となります。
実は絆にはメイドさんは一人しかいないのですが、あとりのお陰でティーポットや傘、超合金メイドな金庫などがヒトになってます。
便利の一言でなにも気にせず使っているようですが
最終的には、絆を助けてくれたヒト達にお礼を言ったりするあたりは、絆が素直になり成長したと見れますね。
攻略して初めて良さがわかるヒロインです。

〜その他な感想〜

このゲームサブキャラが大変いい味だしてます。
下ネタ連発だけども言うときはとっても良いこといったり、ヒロイン達に変な入れ知恵したりな主人公の保護者の叔母さんこと妙さん
実は好意を抱いてるんだろうけども常に冷たく接する冷蔵庫の氷庫さん。彼女の冷たさっぷりが逆に萌えを誘います。
結未大好きな主人公の時には敵、極たまに友な悪友、一撃
等々いないと話がツマラナイよーなキャラが目白押し
ちなみにポストのトウカにはおまけシナリオでトウカエンドが用意されています。
黒板消しの消し子と氷庫さんは攻略というかエンディングはないものの、えちシーンがおまけシナリオであります。
タイトル画面でトウカ、氷庫以外の物達の名前を打ち込むと各キャラのショートストーリーが楽しめたりする隠し要素もあります。
いろいろと楽しめる要素満載で満足度は良いゲームです。
ドタバタコメディ好きにはもってこいだと思います。

ちなみにどうしてもCGモードとアイテムが埋まらない人はタイトル画面で
↑ ↓ → ← ↓ ↑ A B
のコマンドを普通にゆっくり入力しても大丈夫なので入力してなにか音声が出ると成功となります。
そうするとCG・アイテムが全開になります。
ちゃんと攻略したいって人にはおすすめしませんが


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