メッセ館青ログ:オリジナルキャラ設定話に小話をつけてみる3.5

設定話順に5人ずつとなります。
クリムゾン、リュート、ラウド、かれん、夏まで


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クリムゾンの場合



頭がくらくらする。
もちろん空腹のためだ、血が足りない…

「いやだなぁ…本当に」

館の二階の自室に向かう。
そこに飲料用血液のストックがある。
このストックはエースのラボで作られたものなので抵抗がないのが幸いだ。

階段を上りきり、ふらふらと奥へ向かおうとする。


かちっ。


しまった!と思うがもう遅い。
ガシャっという音と共に、球体関節の人形が操り人形のように何体も落ちてきた。

「うっ…ちょ!!」

ひるんでいると今度は頭から水音。




「アキ…やりすぎ。」
「あはは、ゴメンゴメン」

あたり一面血の海。
まさか飲料用血液を頭から掛けられるとは…

「しっかし兄貴、見事に毎回引っかかるね」

トラップを仕掛けられた時、注意は受けていたのだが…
どういうわけか空腹時に間違いなくひっかかる。
やはり空腹では注意力が欠けてしまうようだ。


「ま、そういうふうに仕掛けたんだけどね」
「…」
「末っ子の意見としては早めに摂取してもらいたいんだよねー」
「善処するよ…」



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リュートの場合。



「舞え、舞い狂え」

次の瞬間、衝撃に続いて激痛が走り視界が歪む。

何が起こったか解らなかった。
暴走したラウドに真横に吹き飛ばされ、おもいっきり塀に叩きつけられたのだ。
まさかこんなことになるとは思うはずがない、油断した証拠だ。

「っぐ…何が原因だ…」

普段から術でラウドに枷をつけて押さえつけている。
その「枷」を外すのに失敗して暴走したとしか考えられない。
しかしその枷は自分が掛けたものだ、外すのに失敗する理由が無いし、考えられない。


「なーにやってんのよリュート」
「お前らか…」

割り込むように降り立つ二つの影。
いつも余計なちょっかいを掛けてくる二人組か。

「一大事だったら二択」
「俺のモノにキズつけたら承知しない…!」
「りょーかい♪」

軽い返事だったが、目が笑っていない。
その証拠に、きらりと月光を跳ね返した糸は一瞬でラウドの動きを止めた。

「ん~フェイト、やっぱり腕掴んで止めちゃって」
「月唯…すこしは踏ん張れよ」
「リュート~、ぼーっとしてないで早くやっちゃいなさい」

はっ、と我に返ると完全にラウドの動きは封じられていた。
ラウドの力は自分がよく知っている。
それを一分少々で鮮やかに止めたこの二人の力量は計り知れない。


こいつら一体何者だ?



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ラウドの場合



当ても無く無彩色の空間を走る。
地面を走っているのかすらわからない。

「どこだ…」

とにかく探さなければ、時間がない。
手首のブレスレットについている金色の細い鎖をたどれば見つかるはず。

既にどこをどう走ったのか覚えていない。
ただ過ぎて行く時間にあせりを隠せない。

『焦った時には一旦止まるといいぜ~』



急にある声を思い出した。
足を止めて周りを見まわしてみる。

気配を感じ、後ろに向き直る。


探し人と…死神

振り下ろされる死神の鎌


ただ声も出ず、駆け寄って抱きしめることしかできなかった。



はず、だった。

「…あのね、死神の鎌は魂(あんた)たちを切れないわよ?」

死神に声をかけられ、恐る恐る目を向けるとまったく傷は無い。
ただ、首に巻きついている何かが崩れていくのが目に入る。

「おそらく、死んだ後も縛り付けるための呪詛だね…」
「呪詛…」
「切ったからもう大丈夫、早く行きなさい」


どこかで見たことのあるような死神はそう言うと、無彩色の空間に消えていった。


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かれんの場合



「あたしがナマモノ苦手って知ってるよね…っ」
「うん、だから声だけ録音してみましたv」
「~~~~っ!!」

とりあえずこのなんとも形容しがたい感情をどこかに発散したい気分だ。
月唯からヘッドホンで聞かされたものは、いろんな意味で破壊力バツグンだった。

「任務だけど、見たときから『あれー?』とは思ってたけど…まさかマジだったとは」
「…はわわ~…あー…ヤバイよコレ…」

任務中に出くわした事態に、月唯が機転を利かせて録音したものらしい。

「うわぁ…そこまでする…」
「…してたみたい」
「なんかその場に居たいような居たくないような」
「居るとものすごく萌え死にします」
「うんうんうん萌え死にしそう。てかこれは死ねるぅ」
「でしょー、隣の部屋と仕切りでしか区切られてないからタダ漏れでさー」
「それもいろんな意味でツライ」
「しかも現場見えないから、余計に想像しちゃうんだよねー」
「今まさにそんな感じ~」


とりあえず、表におけない内容の会話なのは間違いない。
そんな白黒コンビの日常。



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夏の場合



ジェードから足払いをうけておもいっきり後ろにしりもちを付く。
立とうとするが、もう受身ばかり500回も受けて立ち上がれない。

「今日はこれで終わりにするか?」
「まだまだ!!」
「…立てないのにムチャ言うやつがいるか」

軽くげんこつされて、肩を貸してもらい立たせられる。

「ったくムチャ言うやつが一番危ないんだよ」
「俺ムチャしてませんよ、師匠」
「動けなくなるまでになってるヤツが何を言う」

動けないとわかると、ジェードはひょいっと無造作に夏を担ぎ上げた。

「ちょい!!師匠!!!」

抵抗するがたいした事にならない。
それだけ肉体的疲労が出ているのだ。
控え室に戻された夏は、すぐさま秋の用意した冷水のバケツに手足を突っ込むことになる。
同じくジェードも手足を氷水のバケツにつっこんでいる。

「くーっ…これやらないと後で腫れてくるんだよぁ」
「師匠、毎回こんなことしなくても…」
「あのな、いつ任務がきてもいいようにしておくのも俺らの仕事だ」
「はい…」


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