メッセ館青ログ:オリジナルキャラ設定話に小話をつけてみる1.0

気が向いたので小話をちまちまと。

設定話順に5人ずつとなります。
フェイト、ワザナ、フォーレイ、月炎、カー君まで

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フェイトの場合。



どうも今回の長期任務は納得がいかない。
もともとエースからの任務は理不尽な内容が多いのだか、今回は特に。

「どーかんがえても、犯罪者の隠れ蓑になれってことじゃないか」

いやむしろ犯罪を手伝っているんじゃないかと思う。

「完成した術を見たいって……これ禁術だろ、人の魂千人分って」

イクスってそれの軽く10倍は自分の実験のために殺めたんだし、そのくらい自分でやれよ。と思わなくもない。
一線を越えたヤツの感覚はよくわからない。


「オレも似たようなものだけどさぁ…」

自分の出生のことはイクスのデータベースにあった。
もともと生体兵器として生まれた身である。
「フェイト」という名前をつけられる前の記憶はないが、相当戦場を巡ったのかもしれない。

「…同属嫌悪ってやつか、これ」

どうにもラウドと自分の姿がだぶる。
納得いかない理由はこれもあるだろう。



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ワザナの場合。



「マズひとーぉり」

武器を装備した腕でニンゲンの腹を一突き。
血は一滴たりともこぼれない、すべて武器が吸い取ってしまう。

「きひひひひ、イイネェ楽しイネェ~」

愉快そうに痙攣し始めたニンゲンを見る。

「血は闇の王子サマにぷれぜんと~ぉ」

動かなくなった頃を見計らって、無造作に死体を投げ捨てる。

「絶望ノ魂はオレのエさぁ~、無駄がナくていいネェ」

連れのニンゲンだろうか、腰を抜かして動けないでいる。
ワザナは次の獲物に爪をつき立てた。



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フォーレイの場合。



あのカリザナが気づいていない。
随分あの白黒コンビはストーキングの腕を上げたものだと感心してしまった。

「聞いているのか?」
「聞いているよ、新しく見つかったアーティファクトだろ?」

自分は目が見えない代わりに「魔力が見える」という力がある。
この力で普段はアーティファクトの鑑定作業に追われている。
おかげで白黒コンビが近くにいて、気配を消してもわかるのだ。

「力が弱くても、ちょっと力のかかる方向が危険だね」
「了解、封印処理をして保管します」
「お願いするよ」

もうそろそろであの二人は任務に参加するようになるのだろう。
知らないフリをして見守ってきたつもりだ。

「まったく…変なところで成長しているなぁ」
「どうした?フォーレイ」

独り言がカリザナに聞こえていたらしい。

「さっきから白黒コンビがそこにいるんだけど、気づいた?」
「何!?」
「やっぱり気づいてなかったか…腕上げたな二人とも」

カリザナの驚いた声が聞こえたのか。
鑑定室の窓の下からひらひらと手を振るのは、おそらくかれんだろう。
遅れて手を振ったのは、指輪の影があるので月唯で間違いない。


ずいぶんあの二人も成長したものだ



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月炎の場合。



部屋の天井が見える。
とりあえず状況を把握することを考えよう。

空腹のクリムゾンが首筋に噛み付いているのもいつものこと。(無意識でやってるんだし
こいつが落ち着くまで頭を撫でるのも普段どおりである。
傍らで、大地も俺の脈を測りながら診ているのもいつものことである。
今頃、冥華がガーゼを取りに向かっているだろう。

「あわわわわわ」

問題は残り3人だ。
雪、ゆか、藤の三人が戸惑っている。

「だぁいじょうぶだから心配すんな」
「いやだってそのあの」

答えた藤は混乱しているようだ。
まぁ男が男に押し倒されてるんじゃムリもないか。
ちなみにこの状態のクリムゾンはバカ力なので抵抗しないのが吉。
今も押さえつけられてる肩が痛い。

「とりあえずお前ら、すこし落ち着け」
「うんうんうん。ちょっと外行って気分転換してくる」

少しだけ落ち着いた雪が二人をひっぱって部屋の外へ出て行く。
なんで俺が一番落ち着いてるんだか…



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カーマインの場合。



全部隊のメンバー異動が決まった。
とうとう今の1部隊長が異動することになったらしい。
何か裏であったらしいが、今までの隊長ははっきりいって1部隊に向いてない。

「それにしても随分動くもんだ…」
「あ、休んでた怜ねーちゃんも6部隊に居た澪ねーちゃんも戻ってくるのか」
「ひさびさに精鋭部隊って感じがするな」

新規の名簿を弟のジェードとアルドと見ながら隊長室へ向かう。

「お、夏のやつ13部隊に上がったぞ」
「じゃジェード兄の相方と入れ替わりかぁ…オレは相変わらず緋翠とだ」
「13部隊の隊長も出て行くけど次誰だろうね」

一部隊とすぐ下の10番台の部隊の入れ替わりが激しく、三人であーだこーだとチェックしていく。
副長が動いてないところを見ると、副長の策略+αか。
相当計画を練り上げて根回しした可能性があるような顔ぶれだ。
一部隊のメンバーを見て声が出ないくらいだ。

「すごい…」
「副長本気だぜコレ…」

弟二人はメンバーのすごさに驚いているようだが…

「…今度の1部隊長って、澪さん?」
『え。』

慌てて三人で隊長室に駆け込む。
そこには副長と談笑している新隊長がいた。

「お、来たな13部隊長」
「は?」
「あれ?カーマイン君13部隊の隊長になってるわよ」
「へ?」

慌てて手元の名簿を見ると確かに13部隊の隊長が自分になっていた。

「えええぇ!?!?」
「やるじゃん兄貴」
「うっわ、カー兄ぃが隊長かよ」

弟たちが遠慮なくばしばしと背中を叩く。
よく見るとシオンも13副長、オペラにいたっては1部隊昇格だ。
大変になるだろうけど、どこかうれしい。


ここまで見守ってくれた姉さんへ、ありがとう。



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