メッセ館青ログ:オリジナルキャラ設定話に小話をつけてみる0.5

気が向いたので小話をちまちまと。

設定話順に5人ずつとなります。
ゼノン、カリザナ、怜ちゃん、月唯ちゃん、シスまで。

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ゼノンの場合。



そろそろ、いろいろな勉強のため高校に入って二年目の秋になろうとしている。

「空気冴えてきたなぁ…」

この日は寮の屋上で昼寝をきめこんだ。
最近ばったりとジャマが入らなくなり、休日は寮の雑用がなければゆっくりできるようになった。
後輩の緑ともいい感じに打ち解けたのも収穫だ。

「ふあぁぁ」

下の時間と上の時間の流れは違うが、ゼノンは上の時間も悪くはないと思った。
しばらくするといたるところで木々の紅葉が始まる。
初めて見た去年はとにかく驚いた。
でも鮮やかできれいだと思った。

「まだはじまるのは早いよなぁ…」

今年はどんなに鮮やかだろう。



緑が焼き芋を教えるちょいとまえの話。



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カリザナの場合。



隊長室から出ると気配を探る。

「…今日はいないのか」

13部隊の白黒おっかけコンビに追い掛け回されること半年。
ちょっかいを出されることはないが、非常にうっとおしい。
最近だんだん気配を消すのがうまくなっているのは褒めたいような、恐ろしいやら…

「ふむ、偶には手合わせにでも行くか」

気分転換に他の部隊の修練施設に出向くことにした。
副隊長の手合わせに付き合える腕があるものは限られる。
迷うことなく1部隊のVR修練施設に出向いた。

「あ。」

間の抜けた声。
その声の主は悩みの種・白黒コンビ。
我に返った二人は察したらしい

「夏のおじさまー!!」
「カリザナ副長来ましたー!!」

控え室をはさんでにぎやかに相手を呼び出す。

「お前達…邪魔しているんじゃないだろうな」
「ほえ?受身の練習してただけですよー」

ちょっとした嫌味のつもりだったが、さらっと返されてしまった。
伊達に13部隊にいるわけではないか…

「一週間ぶりだな、副長」
「指揮だけだと体が鈍るので手合わせに来た」
「そりゃ大変だな」
「悩みの種も減ればいいんだがな」
「すまんな。甥っ子たちが迷惑かけて」
「最近、気配を消すのがうまくなったからなぁ」

「…いろんな意味で成長が楽しみだな」
「…まったくだ」



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怜の場合。



「もーーー!!迎えに来てくれたっていいじゃない!!」

赤い光が点滅している研究所の廊下。
随分前に警備レベルを最大にして建物を封鎖したため、まったく人気はない。

「いくら私が影伝って逃げられるとしても、軍相手にできるわけないでしょ!!」

研究の成果は既にワープさせている、これは研究責任者の意向だ。
研究のデータもすべて消してくれとのことだったが…
怜を研究所に助手として送り込んだ人物の一言は「全部貰ってきてください」と。

「そろそろ警備システムがハックされてもいい頃よねぇ」

大急ぎで再奥の研究施設から出るための通路に向かう。
ここだけシステムが強固に作られているため、魔法類がいっさい使えない
とにかくここだけでも脱出しないと話にならないのだ。

「…やばい、ここまでシステム解かれてる」

携帯端末で警備システムの情報を調べると予想以上に近くまでシステムが解かれていた。
さらに落としていた一部の電源も復旧している。
これでは影を伝って脱出するのが難しい。

「…もうどうにでもなれっ!!」

IDカードを通して扉を開ける。
扉の先には見知った顔があった。

「お疲れ様、怜。ココから先に入れなくて迎えに行けなかったよ」
「…イクスさん」


この人はいつでもこうなんだっけ…



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月唯の場合。



一つ一つ指輪を磨いていく。
全部で10個一セットの指輪は武器のワイヤーを扱うための大切なものだ。

「♪~」

鼻歌を歌いながら手入れをしていく。
ワイヤーの巻き取り器や中継リングも手入れをする。
武器の手入れの一番最後が指輪の手入れだ。

ワイヤーを引っ掛けやすく、さらにデザインも一つ一つ違う作りだ。
特殊なロックがついているため、指から抜けることもない。
これを作った人はよく考えたものだと思う。

「よし、こんな感じかな?」

磨いた指輪を身につけ、まじまじと観察する。
よくワイヤーがかかる場所が磨り減っている。
それも味がでていいなと月唯は思う。


この指輪は数少ない父からのプレゼントなのだから。



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ネメシスの場合。



はっきりいってイライラはピークである。
普通ならば問答無用で最強クラスの魔法を叩き込んでいるところだ。
それだけダークネスの邪魔は日増しに回数が増えていた。

「ふむ…確かに厄介だな」
「ですので、何かいい解決策はないかと」

仕方ないので春休みを利用して、自分達の種族を束ねる姉に相談に戻ってきた。
とにかく追い払わなければ上での任務は果たせない。
しかしこちらは授業でいそがしいのだ。

「しかたない、少し早いが…」

しばらく考えていた姉が口をひらいた。

「武器を持たせよう」
「えっ!!」

武器…といえば「名前の武器」しかない。
大罪の名の武器。

「まだ二つ名はやらないが、戻ってきたら持たせるつもりだったしの」
「…」
「ほれ、劇場に出向くぞ。お前に与える武器は決めている」

追い払うのにそこまでしなくてもいいとは思うが、たしかに武器があればそれだけで威嚇になる。
しかしそれが通用する相手だろうか?
疑問に思いながら、姉の後を追うことにした。

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