年表の見方と使い方
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非公認ページです。すべての文章は作品からの僕の読後感と最小限の引用です。
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年表を書き進むにしたがい追加していきます。
英字 あ行 か行 さ行 た行 な行 は行 ま行 や行 ら行
銀色夏生辞典
角川文庫
1993年6月25日初版発行

在庫の有無は角川書店ホームページ
銀色夏生ページ掲示板
1992年6月3日から1993年3月15日
つれづれノートA          (年表)
つれづれノートのNo.2です。
前回のを、おもしろく読んで下さった方々がいたので、また書いてみました。これからもいろいろな経験をして、3冊目4冊目と出せたらいいなと思います。
意外なことがたくさんおこったらいいのにと思います。まあ、以外でなくても、なるほどなあということでもいいです。
それにしても、こうして書いていると、書いている自分の時間と、読まれるときとすぎていく時間と、すぎていき続ける時間のことを、フト考えてしまい、なんともいえない気持ちになってしまいます・・・・・。
とにかく私は元気ですから。

(「つれづれノートA」背表紙より引用)


今日、気づいたことがある。私は、その人の人生の中で何かに向かっていない人といると気持ちが落ちつかなくなるということだ。
(中略)
今日は何もする気がなく、ずっとねむるか、食べるか、ふらふらとしている。それでまた、つれづれノートを書きはじめようと思った。本を書いている間は、不思議と気が張ってきて、毎日の物事も新鮮にうけとめられる。

(「つれづれノートA」出だし4ページより引用)
つれづれノート1巻は、1991年2月15日で終わり、後書きは91年初夏とあります。そしてつれづれノートAは、1993年6月に発行されています。発行年から見て、2巻の最初の記事は92年6月3日で、最後の記事は、93年3月15日と思われます。
そうしますと91年2月から92年6月までの約1年4ヶ月のあいだつれづれノートは空いていると思われます。
このようにこちらのページでは1年4ヶ月空いていると仮定をして年表は作られます。まちがいがあった場合は訂正をさせていただきます。
ですから、まず、この1年4ヶ月のあいだに出版された作品を紹介してから記事に入っていきたいと思います。

2巻より今年(2003年)6月に出された12巻までは、毎年出版されています。
2巻は、恋人ムーちゃんと結婚をし、新居に引っ越し、赤ちゃん(かんちゃん)が生まれ、夏生さんの巣作り(家庭生活)も楽しくなっていき、つれづれノートも1巻とはまた違う雰囲気となっていききます。
また、妊婦のスイミングで知り合ったお母さんたちなど、登場人物も多くなります。妊娠・子育てという今までなかった環境の中で人間関係の幅も広がりますね。
出産・子育ては大変なことと思いますが、夏生さんらしく楽しさに変えていききます。女性から見ると、こんな夏生さんにも励まされるのではないでしょうか。
1巻では「友達」として登場した「弥生ちゃん」も写真も紹介され再登場。
もちろんムーちゃんの出番も多くなります。家庭生活も現れています。
夏生さんや赤ちゃんの写真もたくさん。
夏生さんがつれづれを書いている時間、そして僕がこうして読んでいる時間、そしてつれづれは続いて今年は12巻が出版されました。過ぎ去った時間は取り戻せないけど、その過ぎ去った時間も含めて、その時々の時間を夏生さんと共有できることの楽しさ。これがつれづれの魅力でしょう。

                   夕螺
   年月日 曜日     「つれづれノート」記事から引用     僕の感想
1991(平成3)年
  夏生さん31歳
  6月25日日記「つれづれノート」(角川文庫)発行   
  7月25日   写真集「pin・up」(角川文庫)発行 「Pin・up」をまとめ終わりました。
(2005/5・24)
本の名前をクリックしていただくと表示されます。
 10月30日   詩集「宵待歩行」(角川文庫)発行 「宵待歩行」をまとめ終わりました。
(2005/7・25)
本の名前をクリックしていただくと表示されます。
 12月10日   漫画イラスト集「四コママンガ」(角川文庫)発行  「四コママンガ」をまとめ終わりました。
(2005/8・ 5)
本の名前をクリックしていただくと表示されます。
1992(平成4)年
 夏生さん32歳
    この年2月にハワイへ行き詩を書く。 
  4月25日   写真詩集「春の野原 満天の星のした」(角川文庫)発行  「春の野原満天の星の下」をまとめ終わりました。
(2005/8・28)
本の名前をクリックしていただくと表示されます。
    以上「つれづれノート」出版から「つれづれノートA」が書きはじめられるまでに出版された本です。「つれづれノートA」は、1992年(平成4年)6月3日から始まります。
曜日の書いていない日がありますが、それは原文にも書かれていない日ですので原文のままにしました。
 
  6月 3日   それでまた、つれづれノートを書きはじめようと思った。
隠遁生活「ものすごく、何もしない」
今住んでいる部屋、犬とヘリコプターの音に悩まされる。
寿司
   隠遁生活
4月に「春の野原満天の星の下」を出版をしてから仕事をしていなかったのか?この後11月に「光の中の子どもたち」が出版されますが、結婚をし、妊娠をし、その中で仕事も一休みだったのでしょうと思います。生活も落ち着き、お子さんができるというなかでこの「つれづれノート2」も書き始め、「光の中の子どもたち」も書かれたのだと思います。
隠遁生活といえば、夏生さんは時々「今日は何もしない日」とか「タラタラ過ごす日」などということを書いていますし、時には数ヶ月間ほとんど仕事をしないときもあります。
いろいろと生活上の都合も感じます。
  6月 4日   近所で花など写真を20枚ほど撮る   
  6月 6日   自分が設計した家がもうすぐできる。
「私の夢は、誰にも左右されない自分独特の場所から現実を見て、感じたことを書き続けること」
冷やし中華
    自分で設計した家
東急田園都市線沿線?
ところどころに家の様子やイラストもあります。
平成14年ごろからご実家の宮崎に2軒目のご自分で設計をされた家をたてはじめますが、こちらの家は
「家ができました」(角川文庫)として平成15年に出版されました。

「私の夢は、誰にも左右されない。。。」
下の七日の日記に「むーちゃんと結婚しました」とありますが、新居はもちろん二人の愛の巣なのですが、夏生さんはだいぶマイペースな生活をしていきます。その点では、たとえ夫婦でも自分の生活の場は大切にしているようです。
もちろんこの「場所」とは生活の場所というものだけではなくて心の場所でもあります。
  6月 7日   むーちゃん(結婚しました)と散歩 「つれづれノート@」では、むーちゃんが夏生さんのご実家に行ったりしますが、その後この年3月に結婚されました(10月6日の日記にあり)。「つれづれノート」をさらっと読むと、できちゃった婚かと思ったりしますがそうではないと思います。3月に結婚し12月に赤ちゃん。。。。計算は合うと思うのですが?
これからむーちゃんの悪戦苦闘?がはじまります(笑)でも、むーちゃんもマイペース?
「生きることは、実験だ」と夏生さんは書きますが、一つの新しい結婚形態での実験かもしれません。
  6月 8日   「何かへ向かっていない人といると気持ちが落ち着かなくなる」 「つまり自立している人」「精神的に自立をしている人が好きです」
  6月 9日   ハチミツ ハチミツにはこだわりがあるようです。詩にも出てきます。
  6月10日   近所に住んでいるやよいちゃん テンプラ
  6月16日 (火) 2年ほど前からコツコツ撮っているものがある。もって帰ることもできるもの。(後の詩集「葉っぱ」の写真か?)
さらさら
マイケルジャクソン
卵・縮緬雑魚・ほうれん草のチャーハン
  6月21日 (日) 自然の力について 自然の力の「ちょうどいい」という判断は、人間の身勝手さかもしれませんね。
  6月23日 (火)   トマトスパッゲッティー
  6月27日 (土) クール宅急便で思わぬカニが届く。なんとカニの下にはサザエや海老も。
アレルギー検査・・・ダニとカビ
夏生さんはカニアレルギーのもあり、痒くなるそうです。
後に弟テルのお嫁さんナゴさんの実家からカニが時々届きますが、このカニは?
  6月28日 (日) むーちゃん味噌ラーメンを作る。
結婚観(出会いと別れ)
 
  6月30日 (火) 母親しげちゃんの二人の姉(夏生さんの叔母)美人三姉妹。
ふみ子おばちゃん
宗教そのものよりもそこにひきつけられていく人々に興味。
むーちゃんと焼肉
焼肉 
  7月 1日   港区の母親学級へ。
「子供ちゃんが生まれるのです。たのしみです。」
いよいよかんちゃん誕生
ラスクtomboさんの「らすくのやかた」)
  7月 3日   引越しの見積もり  
  7月 4日 (土) 引越しの見積もり  
  7月 5日 (日) むーちゃんと水天宮へ 水天宮は、安産の神さまとして関東では有名です。
我が家も子供ができたときには行きました。安産を願いさらしの腹帯をもらいました。
水天宮の参道(参道といっても車が多く通る道ですが)にはたくさんのお守りを売る店や食堂がたくさんあります。夏生さんご夫妻もこの辺の食堂に入ったのかな

ポークソテー
  7月 6日 (月) むーちゃんと1泊2日の伊豆旅行
下賀茂温泉の露天風呂
 
  7月 7日 (火) 弓ヶ浜・石廊崎ジャングルパーク・堂ヶ島
親子丼
堂ヶ島は好きです。何度か行きました。
時計草、千葉県の温室で見たことがあります。たしかに時計のようでした。ジュースは飲んだことがありません。
  7月 8日 (水) 母親学級 クリの野菜づつみピラフ
  7月 9日 (木) 家具探し カツカレー
鯛のかぶと煮・カニの味噌汁・冷やしなめこそば
  7月10日 (金) 友だちとデパート はも料理
  7月11日 (土) 好きなことわざ「因果応報」「浮世は廻り持ち」、嫌いなことわざ「濡れ手に粟」
内股膏薬

エミさん
  7月12日 (日) 知らない同士で話すときのその人の壁。すきな人に壁を出されるとワクワク。  
  7月15日   お風呂で本を読むのがすき。
ファンレター
母親学級
日本一の親子丼
サトイモの煮っ転がし、おひたし、アジの開き、オクラ


お風呂で読書
「つれづれノート」には時々お風呂での読書の話しが出てきます。僕は鴉の行水並ですのでお風呂で読書というのは考えられないのですが(本も汗で濡れてしまうし。。。)、半身浴というものもあるようですから健康にもよいのでしょうか?
たしかに風呂に入っている時間を有効に使うということでもあるのでしょうか?
  7月19日   風呂上りのリラックスタイムに、むーちゃんが急に友達を連れてくる。  
  7月25日 (土) スポーツクラブで吉川晃司に会う。10年前からの知り合い。  
  7月28日   引越し  
  8月14日   宮崎の実家へ。母親しげちゃんに妊娠報告。  
  8月15日   宮崎の実家から与論島へ。20日帰宅(宮崎) 与論島滞在中の日記なし
  8月26日 (水) 私の結婚。。。 一つ屋根の下に住んでも、お互いは独立生活。家計も独立採算制。お互いに収入がどのくらいかはわからない。そんな結婚生活(夫むーちゃん)に夏生さんは、こんな気の会う人に出会えてよかったと。。。
年末に赤ちゃんが生まれますが、その生活は。。。
夫むーちゃんの気持ちと夏生さんの気持ちのすれ違いがこの頃から?
約1ヶ月日記なし      
  10月5日  
二週間ほど前のある日、むーちゃんが帰ってきた。
バイクで転んで松葉杖
夏生さんはホテルで仕事 

9月。。。
この月の日記がありませんが、夫むーちゃんはどこへ?バイクで出かけていたよう。むーちゃんもマイペース。
9月という月は詩にもあります。ふらっとでかけてしまう男という詩もあったような?
  10月6日   この年3月に結婚
結婚式は10人ほどで。写真は撮った。
イラストによると文金高島田で?
「私がしばらくいなくて、」(むーちゃんは)「どうだったろうか?私が帰ってうれしいだろうか?」
 夫むーちゃんもバイクで出かけていたようで、その後夏生さんもホテルで仕事。夏生さんも寂しい思いをしていたのでしょう。夏生さんがホテルに行ってしまいむーちゃんはどうだったのか?確かめたい夏生さんの気持ち。たぶんむーちゃんは平然としていたと思います。女心を感じますなぁ。
  10月24日 (土) 寝室を別に 赤ちゃんが生まれてからはなおさらこの寝室の別はよくなかったのかも?川の字になって寝なくちゃ。。。。
  10月30日 (金) 妙義山へドライブ  
  11月1日   川越で鰻  
  11月10日 (火)  「光の中の子供たち」角川文庫より出版 出版については、日記中には記事はありません。
「光の中の子どもたち」をまとめ終わりました。
(06.4.10)

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  11月17日 (火) 読書
笹沢左保「人喰い」・大槻ケンジ「のほほん雑記帳」・島田裕己「信じやすい心」
「私は、人に命令されたり。。。。とにかく人に言われるのがきらいで。。。。」
このようなお話は、時々出てきます。夏生さんの性格の強さを感じます。
作品の作り方や、出版に対してなど、仕事面でもこの性格が表れていると思います。
離婚したお二人の夫もこれで失敗をしています。
むーちゃんは、借金を返したこともつれづれにも書いてと。イカちんは、つれづれにウソを書いてはいけないと。。。。
12月15日から1月28日まで日記なし   11月に写真集「冬の道」角川書店より発行

 12月16日長女あーぼう(かんちゃん)誕生
 出産のため日記なし
「冬の道」と「光の中の子供たち」は同時発売か?

「冬の道」は持っていません。手に入りましたら紹介させていただきます。
1993(平成5)年
 夏生さん33歳
   1月25日「ナルシスナルくん」角川文庫にて発行 「ナルシスナルくん」をまとめ終わりました。
(06.4.24)

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  1月29日 (金) むーちゃんは子供が生まれてからもあいかわらずで、あーぼうを遠巻きにながめて立ち去ってゆく なんとなく男として(父親として)は、むーちゃんの態度がわかるような気がします。初めは怖いので抱っこもできないこともあるし、子供をあやすというのもこっぱずかしいし。。。。でも、少しづつ慣れてくるものです。
こういうなかで、夏生さんが、私とあーぼうは二人でこれから仲良く過ごしていきます。というのもね。。。先の寝室を別にするということにも関連して。でも、母親としては、むーちゃんにもあーぼうと接して欲しいという気持ちはもちろんあったのでしょうが、夏生さんも変に強いですからね。。。
  2月2日 (火) 結婚感
究極の恋愛・子育て感
 
  2月3日 (水) 以前住んでいたところの近くに部屋を借りて、私とあーぼうの隠れ家に また一歩あゆみはじめる夏生さん。結婚をし、家を建て、子供が生まれて一区切り付いたという感じで、また新たに前に進もうとしています。私は、常に何かへと向かって動いていないと気がめいる性質
このようなことは、この後のつれづれでも度々語られます。こういうときは、夏生さんはぐっと一人の人間に戻ります。
  2月28日 (日)    この日の日記の後、小品やエッセイが載せられています。
  3月15日 (月)    この日で「つれづれノートA」は終わります。仕事場としてのマンション契約も終わります。
「つれづれノートB」は、93年7月1日からはじまります。
曜日の記載の有無は本文そのままです