群さんの本は読んだことがなかったので読んでみました。
「午前零時の玄米パン」は、群さんがはじめて書いたエッセイ集らしいです。30歳のころか。群さんの年齢が僕と同じですので興味もありました。
エッセイは、小学生の頃から高校、大学そしてアルバイトや雑誌社への就職した頃の思い出のようなものです。そして友達や同僚など友人との付き合いのお話です。
小さい頃からおてんば娘でその豪快な性格がよく出ています。男運のなさ、女性の表と裏、周りの人間のおかしさを軽快に描いています。高校生の頃の思い出や新宿歌舞伎町の様子など性のことや、朝飲んだ牛乳瓶が転がっているという一人暮らしの女性の実態(笑)、見た目とその実生活のギャップなどは笑ってしまいます。ある意味では、女性による女性の暴露という感じも受けます。
このような本ですから笑いながら楽しく読める本でした。
軽快で豪快な文章、ありのままを書いているその面白さ、楽しい文章ですが、その裏側にある現実の厳しさや寂しさなども見られる本です。でも文章の隙間に見えるこのような女性の現実や寂しさも面白おかしくさらっと書いているところが群さんの魅力かもしれません。
読んで面白いのですが、なんとなく読み終わったあとに考えさせられるものがないというのか。。。。。深さがないというのか。
これは始めて出版した本ですし、若いころの本であるからかもしれません。
エッセイという文章であるからかもしれません。
郡さんにはもっと女性のたくましさを丁寧に書いたものがあるのか?こんな思いもありますし、おてんば娘が50歳になりどんなおばさんになったのかという興味もありましたので2000年に出版された「挑む女」という小説を買ってきました。近いうちに読んでみたいと思います。
2003年11月 記
夕螺