2022年度YOSHI基金生Landyn Deforestくんの紹介

ペンシルベニア州出身の17歳知識を身に着けることが好きで、日本語習得の熱意は並外れてい
AFS大阪東支部所属で、旭高校に通学。相互理解、平和の構築のために努力することは、
AFSプログラム参加者の義務と思うと応募書類に記している。
12月15日に来名し、服部宅に1泊2日滞在。12月16日(金)に、午前は名古屋米国領事館を
訪問しマシュウ首席領事と面会。午後からは旭丘高校生徒会主催の交流会に出席した。


マシュー・センザー首席領事と面会 12月16日 10:00~10:30

Landynくん、AFS古嶋さん、服部政一さん美恵子さんが同席。
マシュー領事から服部へ30年の活動のねぎらいの言葉がありました。穏やかで丁寧な日本語で
お話しされました。その後古嶋さんがAFSの国際交流の状況を報告。服部からは、旭丘高校の
生徒たちをはじめ、若い方たちに日米で支えあって続いている活動を語り継いでいきたいと話しました。
Landynくんは領事の仕事に興味がありどういう経路で在職しておられるかを尋ねました。

  

    左から、古嶋さん、Landyくん、マシュー首席領事、服部夫妻


旭丘高校生徒会主催交流会 12月16日 14:00~16:30

旭丘高校生31名、教員2名、留学生(インド、スリランカ、フイリピン)3名、
AFS東海支部から山田さん、YOSHIの会会員(服部政一、美恵子、松井、高山、福島)5名、
記念樹の桜の下で参加者が記念撮影後、交流会に入った。

  

  


平田雅己YOSHIの会代表挨拶
一部抜粋。副会長代読。
夫妻が培ってきた非暴力原理に基づく日米民衆同士の草の根の日米関係の姿は、とかく軍事偏重に
なりがちな現在の日米政府間の日米関係とは一線を画します。武器による平和と武器に頼らない
平和、どちらが持続可能性のある平和だといえるのでしょうか。夫妻の活動はそのような普遍的な
問いを皆さんに投げかけています。


旭丘高校電気部ムービー

銃規制運動の30年を振り返りムービーで紹介 内容と講評は後記アンケート報告を参照ください。
 
 スピーチ

(服部夫妻のスピーチ)   30年を振り返って
(息子を失ったときの気持ち)
自分の国をみなおし、自立ができる良いチャンスだと思い、息子に強く留学を勧めました。
そのため「息子の死は私の責任だ」と自分を責めました。
体の一部がなくなってしまったように感じました。
一方で、息子の死が無駄にならぬよう、息子に何か仕事をさせてやりたいと強く思いました。
ホストファミリーで、同い年のウエブ君が「日本から来た留学生が銃の犠牲になった。
銃社会を変えてほしい。」と大統領に手紙を書くと聞きました。
それがきっかけで、大統領あてに「米国の家庭から銃の撤去を求める請願書」を帰国の機内で
書き上げ、通夜の席から署名活動を始めました。

(これまで活動を続けてこられた原動力は何か)
初期のころは署名やお手紙などによる、日本中の方や海外の方からの励ましに力をいただきました。
支援団体YOSHIの会の方たちには、物心両面で支えていただきました。
何より心強かったのはルイジアナ州のホストファミリーが、私たちの心に寄り添い行動を共にして
くださる姿でした。私たちが署名運動を開始した後、米国でも署名活動を始められました。
銃規制関連のイベント、サイレントマーチと、ミリオンマムマーチなども一緒に参加し、
刑事裁判民事裁判などいくつもの場面で支えていただきました。

(高校生が今大切にすべきこと)
自分たちの経験から難題を解決するには時間が必要ですが、まずはじめることが大事かと思います。


10月の30周年のイベントでは、米国の方たちが、私たちの活動を高く評価していることを知り、
大変うれしく思いました。
日本からの署名活動が息子のホストファミリーHaymakerさんを動かし、Haymakerさんが銃規制団体の
ネットワークを作り上げ、そのことがブレデイ法をつくる原動力にもなっていっています。
米国の高校生たちがYOSHI基金を通じて日本の生活をする中で、母国のアメリカを見直す体験を
しています。若い方が動くようになり表面では現れなくても底辺で着実に変わってきています。

(YOSHI基金生ランディ君のスピーチ) 
アメリカ社会は銃規制への賛否は二分されています。残念ながらアメリカ人にとって銃犯罪は
よくあることです。それによってアメリカの人々は政治的に二つの政党にはっきり分かれています。
僕には銃犯罪は悪化しているように見えます。毎年銃乱射が起こっています。複数の理由が
ありますが第一は恐らくアクセシビリティの容易さだと思います。アメリカの人々の安全を守るために、
もっと厳しい規制が必要です。
日本に来て異文化を直接に体験したり、日本語で日本人と自然に話したりするのは夢でした。
その夢は、この留学の滞在と服部さんのお陰で叶えられました。
困ることも勿論ありますが一つ困っても100倍喜ぶこともあります。日本に来たから自分自身が
少しずつ変わっていく気がします。以前より強くなり、別の人の気持ちを違っても理解できるように
なりました。
意図的にいつも難しいことをすると、いつのまにか変化が怖くなくなります。
だから勇気を出して、夢を叶えられるように頑張ってください。

(スリランカ、インド、フイリピン各国留学生のスピーチ)
出身国の治安状況や、銃規制の状況について各国の状況を話した。内容については後記の
アンケート報告を参照ください。

デイスカッション

テーマ1.アメリカに移住する際、銃は持つべきか?
テーマ2. 戦争は必ずしも悪ではないのか? 
全員が両方のテーマを議論、留学生は分散して入る。その後それぞれのテーマに
ついて意見交換


詳細はアンケート報告を参照ください。