懺悔伝説!
選挙看板

学生時代に「選挙看板の設置」というバイトをしていました。
あらかじめ決められた場所に,クイを打ち,ポスターが貼ってあるベニヤを打ち付け,倒れないように補強するというマイナーな仕事です。この仕事で注意する点は,ポスターを絶対傷つけたり汚したりしないことです。たしか,犯罪になっちゃうんだよね。
選挙看板は,1日に何個所も設置するのですが,場所によって面倒なこともあります。例えば地面がコンクリの場合は,クイが打ち込めないのでガードレールや塀に鉄線で固定したり,坂道の場合は,段差を付けてベニヤを打ち付けたり…。
そのため,平地で土のある場所が一番好まれ,私は「ラッキーカンバン」と呼んでいました。

幸い,その日の最初の設置場所もラッキーカンバンでした。私は,土の上にハンマーで力強くクイを打ち込みました。ガチーン!
「ん!硬ぇぇぇ。石に当たっちゃったかなぁ」
私は面倒なので石ごと粉砕してやることにしました。男気があります。と言うか不精物??
ガスーン!今度はクイが地中深く埋まりました。
「よし!」と思っていると打ち込んだクイが少し震えています。
「このクイ,痛くて泣いているのか?それとも地底人がクイを掴んでいるのか?」
私が呆然としていると,クイを打ち込んだ穴から水があふれ出て来ました。
「あ!やっぱ泣いていたのか?」と言う余裕もありません。あふれ出て来た水の量はハンパじゃなく,ドドドォォー!と噴き出し,あっという間に辺りは水浸しになってしまいました。これが石油だったら大金持ちです。晴れた日に水災害!面玉ひん剥いて驚いている親方。
どうやら水道管をブチ破ってしまったようです。私もやる時はやる男です。
近所の子供たちがやって来て,「温泉だ!冷たい温泉だ!」とはしゃいでいます。冷たい時点で温泉じゃないだろ!
この後は,当然のように後処理がとても面倒でした。とっても。。。

後日その場所を通ると,晴れの日が続いていたのに,その場所のポスターだけは濡れてヨレヨレになっていました。でも,ポスターに写っている人は笑顔でした。。。
ごめんよぉぉぉぉ!ラッキーカンバン!

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