![]() (一応、童話です)
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−主な登場人物と背景−![]() 1:場所 日本のあるところに「朝日岳」と言う山があり、その山の麓に「朝日村」という村があります。 朝日岳と朝日村の堺付近に「鏡池」という池があります。 鏡池の畔には弁財天様を祭る御社があります。 ここが、物語の主な場所です。 2:登場人物 ・子狐コンコン 今年5歳になった雄の子狐。腕白でおっちょこちょいでいたずらっ子。いなり寿司が何よりの好物で、いなり寿司が食べられれば野を越え山を越え何処でも行ってしまいます。 得意の武器は、「おならプー」と「浣腸!」 ・霊狐ケンケン 子狐コンコンのお父さん。弁財天様をお守りする仕事と朝日岳の森を守る仕事をしています。 大変大きくてしかも強く、熊でも一撃で倒すと言われています。それで「霊狐」と呼ばれています。 でも、普段はとても温和で穏やかな性格です。 ・モモちゃん 子狐コンコンのお母さん。いつもニコニコしていて優しく、お父さんの仕事もお手伝いしています。 ただし、どこか神秘的なところもあります。 元「ミス狐」だったとの話しもあります。 ・弁財天様 鏡池のお社に住んでいます。永遠の18歳。大変な美人で気位が高いんですが、コスプレ大好き。 コスプレ大会があると世界のあちこちに行ってしまいます。コスプレ大会では、いつも注目度ナンバーワンです。 モモちゃんとも仲がよく、二人でおしゃべりしているのがよく見かけられます。 ・メガネの親父 正確な名前は不詳。東京でサラリーマンをしていましたが、会社が倒産。そのショックで鬱病になり、母の実家である朝日村に引っ越ししてきて「転地療養」中です。 いなり寿司を作り、それを町のスーパーに卸し生計を立てています。 午後は、主に畑仕事をしています。 ・バタバタ モモンガの子供。子狐コンコンの親友。いつも飛行訓練をしている。将来の夢は、宇宙飛行士。ねむねむの木から作るねむねむの粉を空中散布する術を持っている。 ・ウリ坊 イノシシの子供。バタバタと同じく、子狐コンコンの親友。弟妹がたくさんいて、お父さんお母さんとともに兄姉の面倒をよく見ている。山芋が大好物で、山芋堀の名人。 −鬱病について− ここからはこの物語とは全く関係がないんですが、鬱病やパニック障害で苦しんでいる人の手助けをするためのページです. 鬱病やパニック障害は、大変つらい病気です。鬱病は心の風邪と言われていますが、そんな生やさしいものではありません。 私もずいぶん苦しみました。今でも、正直苦しんでいます。 そこで、現在、これらの病気で苦しんでいる人たちに少しでもお役に立てればと思い、別ページを立ち上げました。 宜しかったら立ち寄って下さい。 <<スポンサード リンク>> ・横田社労士・行政書士事務所 |
(序)子狐コンコンとメガネの親父 (メガネの親父の家)とても天気がいい、ある春の日の事でした。 今日も、子狐コンコンは、小さな男の子に化けて、朝日村に遊びに来ました。 そして、とある1軒の民家をのぞき込み、中に中年の男の人がいるのを見て、「にやーっ」とつり上がった目を三角にしながら笑いました。 (男の子に化けたときの子狐コンコンです)「売って下さいな」 と、子狐コンコンが家の中にいるメガネのおやじに大きな声をかけました。 「はあい、どちら様ですか」 と、家の中からメガネの親父が答えました。 「いなり寿司売って下さいな」 と、子狐コンコンが再び声をかけました。 「はいはい、少々お待ち下さい」 と言ってメガネの親父が子狐コンコンがいる戸口に出てきました。 「おや、おかしいな。誰もいないじゃないか。おいらの空耳だったのかな」 と、メガネの親父が言いました。 「おい、メガネの親父、下を見ろ、もっと下だ。可愛い僕がここにいるだろ!」 と、子狐コンコンが怒って言いました。 「下ですか。あれ、やっぱり、誰もいないじゃないか!」 と、メガネの親父が言いました。 「もっともっと下だ。もっと下を見て見な!」 と子狐コンコンが怒鳴りました。 「あっ、居た、居た。ちっこい子供がいる!!!」 と、メガネの親父が驚いて言いました。 「どうせ僕はチビですよ。ふーんだ! まあ、それはさておき、兎に角、、家の中に入らせてもらいますよ」 と、男の子に化けた子狐コンコンは、遠慮することもなく、スタスタと、慣れた足取りで、家の中に入って行ってしまいました。 家の中に入っていった子狐コンコンが再び、 「売って下さいな」 と、言いながらぺこりとお辞儀をました。 「ちっちゃいお客さん、いったい何を売って欲しいんですか? おいらの家はいなり寿司の卸し売り業なんですけど」 と、答えました。 「だから、僕はいなり寿司を買いたいの!」 と、子狐コンコンが言いました。 「お客さん、残念ですけど、さっきも言いましたが、おいらの家は卸売業でして、個人には販売してないんですよ」 と、メガネの親父が答えました。 「僕はそこを何とか売ってくれるようにお願いしたいの。 ねえ、僕にメガネの親父が作ったいなり寿司を食べさせてよ。 いなり寿司、僕、大好きなんだよ。 それに、「メガネの親父が作るいなり寿司はおいしい」って評判だよ」 と、子狐コンコンが甘えた声で言いました。 「そこまで言われちゃ仕方がないなあ。 それでは小さいお客さんには、特別にお売り致しましょう」 と、メガネの親父が嬉しそうに答えました。 そしてメガネの親父が子狐コンコンに作りたてのいなり寿司を差し出しました。 「やった!!!」 子狐コンコンは大喜びして、その場でいきなり食べ始めました。 がつがつ、がつがつ。 がつがつ、がつがつ。 ・・・・・・・・・・・・・・・ いなり寿司を食べ終わると、子狐コンコンは耳から歯間ブラシを取り出し、歯を「シーハー」しながら、 「ああ、食べた、食べた。メガネの親父のいなり寿司は最高だね」 と、満足そうに言いました。 「お客さん、最高の褒め言葉、有り難うございます。 おいらの作るのいなり寿司は、全て地元の食材で作ってますからね。 地元にこだわって作ってるんですから、不味いわけがありませんよ」 と、メガネの親父が喜んで言いました。 歯の間を歯間ブラシで歯をシーハーし終わると、 「どうもご馳走様でした」 と、子狐コンコンは頭をぺこりと下げながら言いました。 そして、 「じゃあ、僕はこれで帰ります。さようなら」 と言って、またまたぺこりと頭を下げて子狐コンコンは家の外に出て行こうとしました。 その時、 「そこの小さいお客さん、ちょっと待ったあ!」 と、メガネの親父が叫びました。 すると、 「何か用ですか?」 と、子狐コンコンが怪訝そうな顔をして尋ねました。 「何か用ですかじゃないでしょ、小さいお客さん。いなり寿司の代金、お金をまだもらっていないんですけど」 と、メガネの親父が言いました。 「ああ、お金ね、お金ですね。お金は・・・・・無い!」 と、子狐コンコンが自信たっぷりに答えました。 「お客さんそれじゃ「食い逃げ」じゃないですか。お客さん、こっちに来て下さい」 と、メガネの親父が子狐コンコンを捕まえようとすると、子供に化けていた子狐コンコンは狐の正体を現し、 メガネの親父の腕をするりとくぐり抜け、あっかんべーをしながら、 「お金がないから、これ、やるよ」 と言って、メガネの親父にポイッと何かを投げてきました。 そして、子狐コンコンは一目散で逃げて行ってしまいました。 メガネの親父は子狐コンコンが投げていった物を手にしてよく見ると、それは「ふきのとう」でした。 「今日は「ふきのとう」を置いて行ったのか」と、メガネの親父が呟きました。 そうなんです、子狐コンコンとメガネの親父はいつもこんな事をして遊んでいるんです。 いつの頃からか、子狐コンコンがメガネの親父になつき、メガネの親父も子狐コンコンが可愛くて仕方がないのでした。
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