『機神咆哮デモンベイン』プレイ語り

えーと、なんでいきなりこんなページが出来ているかと言うとですね。
自覚もないまま咎狗にハマって、その流れで、かねてからやりたいと思っていたデモンベインを購入&プレイしてしまって。
で、目一杯ハマってしまったんですね。
プレイ中、突っ込みたくてたまらなくて、ついつい咎狗より先にこんなページをupしてしまいました。
いつもの通り、ネタバレ含めて色々語ってます。でもって、咎狗をプレイしたのを前提にした話もあるので、
ご注意くださいね(まぁ、あがけと咎狗をプレイしないでこのページに辿り着く人はいないと思いますが、一応)。

プレイしました。 大十字九郎 アル・アジフ 覇道瑠璃
ライカ マスターテリオン ドクターウエスト 執事
その他の人々 ミニドラマCD PS2版 OVA



プレイしました。
面白いです。
ロボットものなのにちゃんと‥‥もとい、魔導ものなのにちゃんとロボットものしてるのは凄いと思いました。
だって、技とか駆動原理とか全部魔導関係なのに、メカ(デモンベイン)が取って付けたようには感じないですから。うまく融合が図られてると思います。
公式サイトに1プレイ20時間、と書かれてますが、確かに最初はそのくらいかかりました。
中盤までは一本道ですが、後半は攻略キャラによって話の印象が全然変わります。
でもって、一通りの疑問を解明する為には全ルートを見ないとダメですし。
相手キャラが変わるだけで同じ話、と言うアドベンチャーも多い中で、とても良く出来ていると思います。
殆ど、主役の九郎の一人称で語られているので、セリフ以外の描写も九郎のツッコミやボケなどが入って、スキップするのがもったいないです。一度見たイベントなのにまた全部テキストを読みたくなるようなゲームは久しぶりです。
ただ‥‥惜しむらくは、PC版はフルボイスではない、と言う事でしょうか。
一応、重要なシーンとかには声入っているのですが、それもメインキャラだけですし。
無声で来たのに、いきなりしゃべり始めるとびっくりします。
その点からすると、PS2版の方がいいかもしれないですね(CGの追加もあるし、全年齢対象なのであんまり過激なシーンはないだろうし)。
ストーリー的にはダークだと思います。クトゥルー神話がベースになっているので、仕方ないですが(クトゥルー神話を知っている人には二度オイシいゲームです)。おかげで、一般人の死者の数が半端じゃないです。血とか内臓とかも派手に飛び散ってるし。残忍さを強調する為なのかもしれませんが、あまりにも死人が多くて、ちょっとツラいものが。
まぁでも、CGに出て来るのは血まみれの背景とかキャラどまりなので、咎狗のクラブのシーンが大丈夫だったなら平気かと思います。このあたり、女性ユーザーに配慮してくれてるんでしょうか。スプラッタ系は苦手なので助かりました(初プレイ時は、内臓ぐちゃぐちゃとかバラバラ死体とか出て来るんじゃないかと身構えながらプレイしていた)。
ルートはヒロインごとに3つです。オススメは覇道瑠璃→ライカ、アル・アジフですね。
詳細はキャラごとに述べますが、瑠璃ルートでは九郎があまりにもヘタレなので。
もっとも、話が話なので、二つあるバッドエンドは後味が悪すぎです。
特に、アルルートのバッドエンドはいかにもダークでサイケでグロっぽいラストなんですが、あれ、PS2版では生かすのかなぁ。でも、あれがないと話にオチが付かないし。あれをフルボイスで聞くのは嫌かも。
で、最後ですが、音楽なんかも良いですね。
ヒーローものっぽいテイストがありつつ、ゲームをしていて耳に障らないので。
雰囲気的に、ばっちり合ってると思います。
全体的に、本当に良く出来たゲームだと思います。

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大十字九郎
一応主人公。正義感(だけは)強いと思います。まぁ、ロボットものの主役としては当然か?伊藤健太郎さんのキャスティングは大正解だと思います(ゲーム発売時はヘルシー太郎となっていた‥‥『健』太郎ね‥‥‥)。最初は「本当に伊藤さん?」とか思ったのですが。だって、いかにもヒーロー、って声の伊藤さんしか聞いた事なかったので。でも、普段はどこにでもいるおにーちゃんで、戦闘の時はヒーローっぽい格好いい声になってるので、ファンとしては二度美味しかったです。
でもって流され大王(ニトロの主役キャラって流され属性は標準装備なんだろうか?)。
特に中盤までは(ルートによっては後半まで)流されっぱなし。ある意味、ザコな一般人を彷彿とさせる反応は楽しいです。
まぁ、それ程の流されっぷりが気にならないのは、引きずり回すキャラがあまりにも強くて個性的なせいでしょうか。
ドラマCDで西博士に「ヘタレ主人公」と呼ばれてますが、はっきり言ってその通り。
普通、ヒーロー系で男性向けものの主人公は、戦闘で強い弱いは置いといて、女好きとかナニには自信アリとか、超テクニシャンとかがお約束です。大半の場合、手の届く女性は片っ端から食うとかモーションかけるとか積極的です。
でもこの人、積極的に女性を押し倒すのは、あまりにいいようにされて逆ギレした時と、催淫効果のある煙を吸って理性なくしちゃった時(しかもこの時本番はナシ)だし。
全編通してHシーンが一割程度(そんなにもないかも)だから仕方ないのかもしれませんが。
まぁ、その辺りが女性ファンも多い由縁かもしれません。
あ、でもナニのサイズはとんでもないです。HシーンのCGでは、ナニはモザイクではなく透明処理で、ねちっこい液体(笑)で形を見せてるのですが、ヒロインとの対比で見るともろにペットボトルサイズだよ!(勿論、マスターテリオンも然り)
なんか、ストーリーとか持ち主の性格とかと比べるとちょっと違和感があったりしました(苦笑)。
に、しても。
男性向けゲームにも関わらず、絶対見るハメになるデモンベインの搭乗シーンムービーでの意味のない仕草とか(ヒロイン変身ものとかで、変身後に何故かヒロインが悩ましげに首を一振りしたりする、アレ)、女装シーン(PC版ではテキストのみなのがせめてもの良心なのか?)とか、その他もろもろ(その他については相手キャラごとの時に)のシーンは女性ファン向けのサービスなんだろうか。
個人的には、変身後(笑)はもうちょっとキツい感じの顔でもいいのになと思うのですが、元のキャラが目が大きい系だしなぁ。
でも、このゲームにハマったのは九郎にホレたと言うのが大きいので、それも含めて好きなのかも。

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アル・アジフ
一応メインヒロイン‥‥なのだと思うのですが。
平たい話、本です。年を経た魔導書が魂を持つ、ってのはいいとして、ロリ系の女の子になるのがいかにも男性向け。
で、年食ってるせいなのか、口調が偉そうです。だから九郎が振り回されるんだよな。
所謂、「戦闘に関しては色々知ってるけど人とのコミュニケーションはやってなかったので戸惑ってしまう」お約束なキャラです。
そーゆーキャラを放っておけなかったのか、アルが死んだと思った後の九郎の行動は格好良かったですね。ちゃんと男らしいと言うか。つか、アルいなくても結構戦えるじゃん。ある意味、一番主役らしかったかもしれない。
アルルートでは、九郎と言うあまりにもお人好しな人間に触れた事による、彼女の魔導書としての苦悩が描かれます。
この話のメインルートでもあるので、彼女を攻略しないと話が訳わかんないままに終わっちゃうんですね。
また、このルートでしかまともに出て来ないエンネアが、個人的にものっっっすごくツボでした。
彼女とのエンドがあれば良かったなぁ。
まぁ、彼女はマスターテリオン同様、このルートではキーになる一人なので無理だったんでしょうが、でも、女の子の中で一番好きだったなぁ。いや、ロリで猫耳系でちょっとネコかぶってるけど、家事万能で、本当は優しくて寂しがりやなあたりが可愛いすぎでした。
このルートでは、ちゃんとマスターテリオンとの戦いにも決着が着くので(バッドエンド以外ではそれなりに幸せそうな最後だし、特にエセルドレーダは幸せそうだった)、好きと言えば好きなルートです。
トゥルーエンドは悪くなかったですが、ノーマルエンドの方も捨て難いなぁ。
九郎が格好良かったし。
でも、ニトロプラスって、意味もなく腹出すのが好きなのか?
マスターテリオンでぶっ飛びましたが、ノーマルエンドで、宇宙を股に掛けて戦って来たらしい九郎(この時のアルは可愛かった)が、何の必然性もなく腹出ししてたのに目が点になりました。
いや、ポーズ格好いいよ?上着も格好いいし。でも、なんで下が、そう言う形に切れ目が入ってる訳?てか、これで動いたら下、落ちないか?
格好良さにホレながらも、突っ込みまくってしまいました。
でもって、バッドエンドはねぇ‥‥正直、こーゆー、グロでシュールでスプラッタな世界は苦手です。イっちゃってる人の脳内世界、みたいな。
しかし何より、スプラッタでグロな食卓よりも、マスターテリオンとエセルドレーダとナイアが「お兄ちゃんv」と九郎と一緒に仲良く食卓を囲む光景が一番の悪夢かもしれない。PS2版ではこれにも声、入るのかなぁ。うわぁ‥‥‥。
あ、余談ですが、アルの声をアテている神田さんはまるっきり違う役回りのエセルドレーダもアテていて、「声優さんて凄い‥‥」と感心してしまいました。

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覇道瑠璃
お嬢様。と言っても、なんか世界で一番大きくて技術力の高い街の実質的な支配者なんだから凄い。
いきなりドレスなのもある意味、凄いけど。
まぁ、この手のお嬢様が世間知らずと言うのはお約束です。その辺りは結構ほのぼのなんですが。
個人的に『姫ルート』と勝手に命名していたり。
いや、確かに九郎は彼女を『姫さん』と呼んでるんですが(実は九郎のこの言い方は好きだったりする)、でも、このルートでは九郎の方がはっきり言って『姫』だと思います。
だって、いくら主役が彼女を守って瀕死の重傷を負って意識不明だからって、攻めて来る敵にヒロインがロボット乗って出て行くか?
読み進めながら、「ピンチになった時には、九郎が怪我を押して出てくるのかな?」とハラハラしながら思っていたのに、結局瑠璃一人で敵を撃退。
しかも九郎はまだ目覚めなくて、単独で基地内に侵入して来た敵に苦戦してるのはやっぱり瑠璃。しかも、彼女は所謂『戦うヒロイン』じゃなくて、昨日まで世間知らずに守られてた女の子だよ?
その情けなさに唖然としているうち、瑠璃はピンチに。
でもまだ目を覚まさなくて、黒幕に悪夢に閉じ込められてしまって暴走する始末。
挙句の果てに瑠璃に身を挺して暴走を止めてもらってるし。
もう、中盤のヘタレっぷりは目を覆うばかりです。それに比べて姫さんの男らしい事!
いやまぁ、守られるばかりがヒロインの役目じゃないから悪くはないですが、それにしてもなぁ。
なんか、怪我をしたヒーローを健気に守るヒロイン、じゃなくて、床に伏せる姫を必死に守る王子様みたいだよ。
余談ですが、彼女を庇って重傷を負った九郎が倒れた時のCGは、たっぷり二画面分な上に服の破れ方(破けた服の残り方)がなんかヤラしいと思いました。だって、男性向けとは思えない脱がせっぷりと言うか。やっぱり女性ファンを意識してるのかなぁ。
このルートではとある謎が解明されるので、彼女のルートの最初はノーマルエンドしか見られません。攻略サイトでその事を知ってちょっと不満だったんですが、プレイしてみると、確かに、一度はノーマルエンドを見る必要があるストーリーでした。二週目でトゥルーエンドが見られるのですが、不覚にも、どっちのエンドでもちょっと涙ぐんでしまったり。特に、ノーマルエンドは切ないです(いや、繰り返す歴史って好きなんですが)。

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ライカ
シスター+メガネ+巨乳、と言う、ある意味最強なおねーさんキャラ。
実は密かに変身ヒロインだったりする。まぁ、話の中盤程度で見当はつくんですが。
このルートではメインの謎ではなく、ちょこちょこ出て来る謎の正義の味方絡みのエピソードが解明されます。
なので、メインの話とはストーリー運びも全く別。
でも、このルートの九郎が一番格好良くて強いと思います。
だって、自分で武器作っちゃうし、敵の手に渡ったデモンベインを身一つで取り返すと言う、ロボットものとしてお約束な展開もあるし。
ただ、九郎の格好良さと反比例して、マスターテリオンはこのルートでは格好悪いです。
部下に裏切られて殺されたまんまで、ラストにも出てこなかったもんで「え?これで終わり?!」と呆然としてしまった。その意味でも、他のルートとは全く違う話です。
でも、見方によっては、このルートが一番テンポも良くて気軽に楽しめるかも。
エンドは一種類ですが、ストーリーが解明される云々を抜きにすれば一番好きなタイプのエンド。世界が変わって、みんなが忘れてる中で自分ひとりだけが過酷な戦いの事を覚えている(しかも、それを自ら望んで)と言うのにものっっっすごく萌えます。
余談ですが、変身ヒーローにお約束の、そっくりで真っ黒なライバル。
声をアテてるのは檜山さんです。檜山さんて、実は男性向けゲームとかアニメビデオとかに結構出てるんですよねぇ‥‥‥。

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マスターテリオン
最初、ヒロインもぶっとばしてこの人を九郎の次に書きそうになりましたよ。
一応、ライバルです。人間とは思えない(一応人間ではないみたいだけど‥‥深く突っ込むと良くわかんなくなるからやめておこう)くらい強いです。
でもってちょっぴりナルシー入ってて気障で天然です(でもってちょっぴり露出狂)。
しかも、緑川さんが声をアテてます(既にこの時点でポイント更に高し)。
いやだって、ゲーム起動して一番に聞こえてくるのがこの人の声だよ?主人公でも、ヒロインでもなく?
強くて冷酷、って所に九郎は頭に来たみたいですが、傍から見ると気障で天然なだけで。
はっきり言って、この人の性格は良くわかんないです。
偉そうに新興宗教のトップに君臨してるのはいい。人間を虫けら扱い、ってのもお約束。
だけどさぁ、いくら繰り返す歴史の中で生まれ変われると言っても、部下の裏切りを薄々予想してたくせに、あっさり殺されるってのはつまんないと思います。
せめて目一杯挑発して高笑いで殺されるとか、意味深な事を言い残して死ぬとかだともっと格好良かったんだけどなぁ。おかげで、復活しないライカルートではただのヘンな人に見えてしまったよ。
人外の美形だそうですが、なんで腹出してるんだろう‥‥。教団でくつろいでる時、胸はだけてるんですが、外に出る時はちゃんと胸留めてるんですよね。にも関わらず、胸の下から臍の下まで丸出し。
しかも、この手のキャラって普通は線が細いのに、見事な腹筋だし。あそこまで鍛えてる腹筋を持った魔導士って一体‥‥(苦笑)。
でもって、この人のセリフの三分の一くらいは笑い声のよーな気がします。
いや、緑川さんって高笑いをさせれば天下一品だと思うので、このキャスティングをした人には脱帽です。あ、勿論含み笑いとかも最高だと思います。
つか、顔を見て、声が緑川さんって知った瞬間、口調と笑い声が耳元で聞こえたもの。最高のキャスティングですね。
ただ‥‥この人、高笑いだけならともかく、何の前触れもなく歌いだしたり踊りだしたりするんですよね。やっぱりヘンな人ですが。
PS2版では緑川さんが歌うんだろうか‥‥(怯)。
鍛えまくった腹筋のせいか、結構老けて見えるんですが、ゲーム内での扱いは『少年』。‥‥‥うーむ。
声に関してはなんかもう、手放しの賞賛のされ方です。いや、緑川さんの声はいいですけどね。
九郎がアルと契約してるのと同じように、マスターテリオンも魔導書(エセルドレーダ)と契約してるんですが、メインストーリーの最後の方なんて、九郎しか見てないんだもの。これじゃあエセルドレーダも妬くよなぁ。
てか、九郎への執着を見ると、やおられても無理ないよなぁと思ったりします。

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ドクター・ウエスト
キ○○イ(笑)。マスターテリオンに負けず劣らずヘンな人ですが、頭はいいです。だって、完全自律型の人型ロボット作ってしまうんだもの(しかもこの人の徹底した所は、自分に完全服従ではないものを作ると言う、このテの博士にあるまじき所だと思う)。
この人をアテてるのは山崎たくみさんですが、その演技力(+キャスティングした人)にも脱帽。登場キャラ中でもしかして一番長いかもしれないイっちゃってるセリフを、滔々と早口でまくし立てるのは凄い。
良くあるヘンなヤラレキャラなんですが、単にそれで終わってないのは、最後まで話に絡んでくる事と、山崎さんの耳に残る熱演に負う所が大きいです。
どんなにキ○○イでヘンな奴でも、自分のポリシーに従っている辺りが意外にも男らしく。
マスターテリオンをクーデターで殺した幹部に己の美意識から噛み付くし、味方側に来たら来たですんごいメカとか作っちゃうし。
「もしかして、いい人?」とか何度思ってしまった。
話全体がダークな雰囲気であるだけに、こう言う殺しても死なないよーなキャラがいるのは一服の清涼剤のようですね(笑)。
あ、ついでに彼の作った自律型ロボな女の子、エルザですが、ギャグでもいいから彼女とのエンドがあっても良かったんじゃないかなぁ。
だって、エルザって出て来た時のインパクトに比べるとなんか影が薄かったし。
いい子なんですが、今一個性に欠けると言うか(周りの人間が個性ありすぎるから、かえってロボット程度では何の個性にもならなくなってしまうあたり)。
あ、でもエルザの水着ルックは萌えた(それにしても、海で泳げるロボットが作れる西博士は凄いと思う)。

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執事
本名はウィンフィールドと言います。でも『執事』の方がなんか言いやすいなぁ。
ある意味、一番底が知れない人だと思います。あちこちで、若い頃には凄い修羅場をかいくぐってきたらしい事を匂わせるのですが。
にしても、武器の通じない敵ザコメカを素手で倒すばかりか、普通の人間なんか瞬殺の、敵の幹部と対等に渡り合ってしまうこの人って一体‥‥。変身してない九郎より余程強いって。
しかし、ボクシングでメガネでこの髪型って、某有名格ゲーを思い出すのですが、どうなんでしょうね?
つか、この人絡みのCG、結構多いんですけど?
だって、敵をぶっとばしてる所とかはともかく、敵の刃を歯で真剣白羽取りしてしまうカットなんかすっごいキレイだし。
敵の不意打ちに敗れた所も妙に力入ってるし。
極めつけは、敗れて意識不明から何とか目を覚まして、最後の戦い(実はそうではなかったけど)に行く九郎に縋って必死に言葉を綴るシーン。そのツーショット加減がアヤシすぎて、とても男性向けとは思えないよ!
ライカルート、アルルートでは倒せなかった敵の使った奥の手の事を密かに教えるんですが(このシーンは結構好きだ)、姫ルートでは悔しがっただけで。「あれ?」と思っていたら、結局自力でリベンジを果たしてるし。執事としては格好良いですが、やっぱり姫ルートの九郎って情けない(涙)。
でもって、中盤、モンスターに囲まれての、変身後の九郎とのツーショットにものっっっすごく萌えました。
かっこいー(はぁと)。
て言うか、この人と九郎との仲を煽りまくってるような気もするんだけど?
だって、姫ルートで、もし九郎が姫さんと結婚したら?って話になった時、この人、午後のティータイムに敵ロボが攻めて来て、デモンベインに乗って出撃するご主人様(九郎)を見送る自分を妄想して頬を赤らめてるし。
最初、キャラだけ見た時にはまぁ美形だし、九郎と絡んでも不思議はないなぁと思ってましたが、プレイしてみると、執事×九郎を書いている人の気持ちが凄く良く判ってしまいましたよ。

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その他の人々
その他の人々、と言う事で。
まず、ナイアさん(本当のラスボスなので、その他扱いは何かなとは思いますが、大して書く事もないし)。
クトゥルー神話に詳しい人は、この人の名前見ただけでピンと来るんだろうなぁ。
あ、余談ですが、九郎の名前もそっち系の作者の名前のパロだそうです。
黒幕。所謂、一番悪い人。アルルートを見ると、この人に比べたらマスターテリオンって可愛そうだよなぁとまで思ってしまいます。
折笠愛さんが声をアテていて、中性的で正体不明なキャラクターに良く合ってると思います。
でも、九郎とかマスターテリオンの方に思い入れがあるせいか、好きにはなれないんだよなぁ。
アルルートの最後の方、九郎に裸で迫るんですが、あれってPS2じゃどうなるのかなぁ。変に下着だけ付けてても萎える気がする‥‥。
この人の「九郎くぅんv」と言う呼び方は結構好きです。あ、マスターテリオンの「大十字九郎!」って呼び方も好き。
ドラマCDではマスターテリオンに負けず劣らず突っ走ってくれてるので楽しいです。これで、悪い人じゃなかったらもっと好きだったんだけどなぁ。

それから、ゲーム中で何の役にも立たず、一般市民の避難に精を出している治安警察のストーン(巡査あたりなのか?)とネス警部。
PC版では声が出ないですが、随所でいい味出してます。
ストーンは、普通人だから全然敵わないのに、それでも市民を守る為に必死になる姿は健気です。ゴツい男は好みじゃないですが、その健気さにはちょっと感動。
でも、どんなに酷い目に遭っても死なない辺りは、もしかして普通人じゃないのか?(笑)
でもって、ネス警部は、なんか悟りきっちゃってるみたいな人で、いつも飄々としてるのが個人的にツボ。
実は凄い人!?とか言うオチを期待したのですが、さすがにそれはなかったです。声をアテてる中田和宏さんって、結構悪役とかやる人じゃなかったっけ?でも、そう言うシブい声の人も結構好きです。
PS2版では声が入るので、期待大ですね。
あー、PS2版と言えば、敵の幹部のキャスティングは有名どころの方達なんですが、一部「はぁ?!」と言うような感じのキャスティングもあったので‥‥聞くのが楽しみなような怖いような。

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ミニドラマCD
三本出てますが、絶対買いです!いやもう、大爆笑。
現在、延々とエンドレスで聞きまくり。
アニメイト販売だそうですが、なんか女性向けの匂いがします。て言うか、1と2はともかく、3あたりになると「これ、男はつまんないだろ?」とゆーネタなので。だって、執事(とナイアさん)が、からかってるとは言え、九郎に口移しを迫るんだよ?!西博士の女装はともかく、九郎がふた○り状態になっちゃうんだよ?!ジャケットも、表はともかく(表は三枚とも上半身裸の九郎達だし)、裏はまるっきり女性向けだし。
まぁ、全体的には九郎の流されっぷりとマスターテリオンの天然っぷりが大爆笑。
特に1では目一杯流されまくってる九郎と、延々高笑いを続けるマスターテリオンが最高です。
てか、緑川さんは笑わせてこそだよなぁ。脚本家さん、良く判ってらっしゃる。
3は九郎が風邪をひく話なんですが、この時、伊藤さんは本当に風邪をひいていたそうで。
最初に聞いた時、「今の声優さんの演技って凄いよなぁ」と思ったのですが、そのままじゃん!
普通にドラマもいいですが、こう言うギャグって好きだなぁ。咎狗とかでも最後にギャグCD出してくんないかなぁ。

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PS2版
PC版プレイ後、PS2で出ていると言う事と、そっちはどうやらフルボイス&九郎の女装シーンのCGが付く!と言う事を知って、速攻ヤフオクで入札しました。
でもって、PS2も衝動買いしました、おそるべし、ニトロプラス!
やっとの事で、全クリしました。
な、長かった‥‥‥。
フルボイスになったので、PC版ではセリフなんて一読してさっさと進めてたのに、確実にそれよりは時間かかってますからね。
測ってないですが、体感的には30時間くらいかかったような気が。
おかげで、暇さえあればプレイしてましたよ。
でも、面白いもんでほぼ同じテキストでもついつい読んでしまったり。
やっぱりフルボイスはいいですねぇ。この為にPS2を買った甲斐があったってもんです。
まぁ、PCの移殖ものにはお約束の、重すぎる為にキーレスポンスが異様に悪い、ってのはありますが。
ただ、アドベンチャーですし、RPGとかとは違ってストレスを感じるのはスタートとセーブとかの時だけですしね。オートモードもあるので、基本的には手放しOKですから。
いや、未プレイで、キーの重さにをあまり気にしないのであれば間違いなくPS2版の方がオススメです!!!
だってまずフルボイスだし、PC版ではテキストで書かれていた情景描写の一部がフル3DCGムービーになってるし(テキストで書かれてた導入部がムービーになってたのが一番驚いた)。
Hシーンがソフト(キス止まり)になってるのもいいかと。
だって、九郎があまりにもヘタレなので、いくらヒロイン相手とは言え、押し倒してしまうシーンがものっっすごく違和感あったんですよ。
あのくらいの甲斐性なしには、キスで充分ではないかと思います。
て言うか、普通、18禁ものをコンシューマに移植する時って、いかにも「Hシーンだけ抜きました」って違和感のあるシーンになってしまう事が多いんですが、これは脚本家さん、さすがでした。違和感、全くないです!シーンによっては、かえってPC版より違和感のない展開になっている程で。
全部の展開を頭に入れないとこうは行かないと思うので、シナリオ部分に何より感動してしまいました。
勿論、書き下ろしCGとかも加わってて良かったです。何と言っても、九郎の女装!
普通、あそこまで力入れて書くか?!おそるべし、全年齢対象‥‥‥。
しかし‥‥‥このゲームって、はっきり言って声優さん泣かせだよなぁ。
だって、ちょっとイっちゃってる人が多いから、単語の連呼が多いし叫びも物凄く多いし。
そうそう、主役の伊藤さんのボイス量って、普通のゲームの倍以上じゃなかろうか?
だって、ワンプレイでもかなり時間がかかる上に、後半は3ルート、ほぼ違う話なので使い回しはごく僅かだったし(敵とかはあまり変わらないんですが、それを受け取る九郎の状態が全然違うんで)。
あ、緑川さん本当に歌うのか?!と怯えてたんですが、「詠う」の方だったのでホッとしたり(でも、踊ってるCG書き下ろしってのはどーよ?)。
フルボイスで聞くと、本当に緑川さん、高笑いが多いです。悪役笑いさせたら日本一だと思います。いや、マジで。
それにしても、やっぱりフルボイスだと気分の盛り上がりが違います。
アルルートでエンネアが最初に出て来るシーンなんて、既に先を知ってるから涙ぐんでしまっていたり。
あ、余談ですが、アルルートでのバッドED。PC版プレイ時にはあまりにシュール系だったんで、後半スキップでぶっとばしちゃったんですが。
今回フルボイスだったんで、つい聞いちゃったんですよ(やっぱり、ナイア、マスターテリオン、エセルドレーダが『おにいちゃん』呼ばわりしてくるのには悶絶してしまった)。
まぁ、実質的なラスボスだったナイアに取り込まれちゃうんですが(おにいちゃんネタは、その中で見ている悪夢)、彼女が「僕の花嫁として永遠に‥‥‥」とか言っているのにひっくり返ってしまった。
いや、ナイアさんは性別とか関係ない系だからいいよ?だけど、何故に男の九郎に『花嫁』?!そりゃまぁ、花婿、なんて言ったらギャグかもしんないけど。
やっぱりヘタレだよ、九郎‥‥‥。
まぁ、あまりにもぶっ続けでプレイしまくっていたので頭の中がすっかりデモンベインに。ヤバい‥‥‥。
でも、本当に面白かったんだよぅ。
しかも今、サントラをエンドレスで聞きながら作業してるので、余計頭が‥‥‥(デモンベイン聞きながら咎狗書いてる自分がなんとも言えない)。

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OVA
PS2版はゲームディスクとOVAがセットになっています。
まだPS2を持っていなかった為、OVAだけ見てました。
これ、角川製作なんですよね。ちょっとびっくり。
なので、絵はきれいです。
九郎とかが生で動いてるのは嬉しかったなぁ。
普段はお馬鹿っぽい九郎が時々鋭い表情になるのにドキドキしたりして。
欲を言えば、もっとアルの出番が欲しかったのと、変身後の九郎にもっと活躍して欲しかった事かなぁ。主役の女の子(しかも、危険に首突っ込むくせに役立たず)視点なので、変身後の九郎の立ち姿すらまともに出て来なかったんだよなぁ(涙)。
つか、OVA限定のオリジナルキャラが出張りすぎ。三分の一くらいは主役の女の子の話だし。
西博士が目立つのはまぁ仕方ないけど(ゲーム本編もそうだけど、西博士って結構オイシい役回りだと思う)。
本当はアニメで動くマスターテリオンとエセルドレーダが見たかったんですけど。
せめてオープニングとか付けてくれれば良かったのに(涙)。

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