第70話

神仏との上手なお付き合いの仕方



日本は八百万の神々の国であり、たくさんの神仏がいらっしゃいます。

そして、人間と同じように神仏にも喜怒哀楽の感情があります。
ただし、人間より人間ができていて?あたたかくて慈愛と光に溢れています。
神仏とのお付き合いの仕方は、神社に御鏡があるように「神は鏡のごとし」
で、こちらの想い、接し方、認識の度合いによって、顕れる神仏やその応じ
方は変わってきます。

神仏を尊重して感謝するようになれば、神仏も人を尊重して感謝されるので、
現実に感謝できることが増えてくるようになります。


お祈りの基本は、人間が生きていく上で、なくては存在できず・生きていけない
ご存在にただ有難く感謝する心ではないかと思います。

ご先祖さまや両親がいるから、今ここに存在できているのであり、蔭から
見守っているふるさとの産土の神さま、住んでいる土地の神さま、仏尊さま、
そして、太陽や大地の恵みのおかげさまで生かしていただいているのです。

そのことに気づき、「ありがたい・・・」と思える心になれば、神仏とつながり、
祈りが通じやすくなります。

身の回りのものにも感謝をすることで、どんどん自分の味方が増えていきます。
家、食べ物、植物、動物、靴、パソコン、車、自転車等、そして自分の体に
心をこめて「ありがとう・・・」といえば、感謝したものが喜び、調子よく
なります。


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また、感謝とともに神仏に喜ばれるお祈りは「神仏の御開運を祈る」ことです。

御成敗式目の冒頭に次の言葉があります。

   「神は人の敬いによりて威を増し、人は神の徳によりて運を添ふ」

「敬い」とは、尊ぶこと、畏れること、礼を尽くすことであると同時に、
神さまのお役に立つことであり、応援することであり、喜んでいただく
ことを行動に移すことでもあります。

神は人の敬いや祈りによって御神威を増して、その御神威が上がった神の徳
によって人は開運することになります。

つまり、神と人は相互に歩み寄って、助け合って成り立っているのです。


開運というと世俗的な言葉ですが、神さまを崇めすぎると、距離が離れて
親しみが持てなくなり、あたたかい温度を保てないので、神さまへの敬意
と親しみの両方を尊重した「御開運」を祈るという表現は、神仏がお喜びに
なり、人と神の距離が近づく祈りであると、確信しています。

   「〜神社の大神さまのいや益々の御開運をお祈り申し上げます」

の祈りには、大好きな神さまが調和されて、より一層、光輝き、活躍される
ことを心より応援している願いが込められているのです。


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感謝と御開運のお祈りは、神仏とお付き合いをしていく上で、自分も神仏も
心地よくなり、親しくさせていただける最適なお祈りとして、全国の神社・
寺院で実践してきましたが、その中には通じないときもあるものです。

ひとつは人間の都合で神仏が本来の働きができずに封印されたり、変容して
しまわれているときであり、もうひとつは自分の祈りに濁りがあったり、ハート
からではなく、頭で考えた都合で祈っているときには神仏に通じないようです。

神仏に事情があるときは、あまり深入りせず、何度か足を運んでお祈りさせて
いただいたり、お掃除や植樹、神社に必要なものを奉納したり、お祭りを盛大
にするなど、神さまが喜ばれることを継続的にしていくことです。


そして、自分の祈りに関してはゆったりとリラックスして心地よく祈ることです。

たとえば、恋人と会話しているときにチラチラ時間をみられると、相手は
ガッカリしますし、その人に真剣に話す気持ちにはなれないですよね。

神社でも時間のないときは焦って参拝してしまうものですが、神仏には
バタバタした落ち着きのなさが伝わってしまい、かえってご無礼になって
しまうので、急いでいるときこそ、ゆったりと祈ることを心がけることと、
時間的に無理なときは、境内に入らず、鳥居前でお祈りさせていただく方が
いいかと思います。(私の失敗体験より)


では、以上のことを心にとめて、神仏と上手にお付き合いされることを
心よりお祈り申し上げます。
(私の方まで実践報告・感想等いただけると、嬉しいです)




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