第54話

ご先祖さまの立場で祭祀を考えよう!


関西のお盆は、終戦記念日である8月15日前後です。
この時期は、お墓参りでお寺や霊園は人でいっぱいになります。
ご先祖さまと交流できるのは、日中と夜の時間が同じになるお彼岸が一般的ですが ふるさとに帰省できるこの休みに、お墓参りをする風習ができたようです。

祭祀は、その国、その土地によって違ってきます。
日本で生まれ、日本に住んでいる以上、日本民族として今までずっと続いてきた伝統・文化・風習が、 自然とDNAにも組み込まれています。
日本での祭祀も、先祖代々が受け継いできたことが思念として残っているので、 子孫に大きな影響を与えることになります。

先祖の祀りは、「ご先祖さまがおられるから、現在の自分がここに生きている」という、 ご先祖さまに対して感謝の想いが前提となっています。
それだけに先祖の祀りに関しては、ご先祖さまのためのものであり、自分の思想・信条で勝手に 変えることは、ご先祖さまが納得しないことになるのです。

自分の思考・行動は、自分の成長のためにどんどん改善していくことは大いに結構ですが、 ご先祖さまが拝み、信仰していた菩提寺の宗旨を変えたりキリスト教や新興宗教で別の流れで 祭祀を行うと、ご先祖さまは「わしには、その宗教は分からん!頼むから元に戻してくれないか?」 というサインやシグナルを子孫に送ってきたりします。
その現象として、本人は新興宗教で立派に奉仕しているのに、家庭内不和になったり、 家族が肉体的・精神的に苦しい状況におかれたりすることもあります。

お墓もご先祖さまの意向が大切であって、生きているものの都合や判断で、海への散骨や変わった 形のデザインの墓、「〜家(累代)之墓」とせずに「一期一会」「南無阿弥陀仏」(ご先祖は 阿弥陀如来ではない)と書いたお墓など、お墓におられるご先祖さまにとっては評判が悪いようです(笑)

また、お墓のことでカウンセリングをしていて、調べると、先祖は都会の霊園より、故郷の墓に とどまりたいという意向が多いのです。
近くだから、すぐお参りできて喜ばれる!と生きているものは考えがちですが、 ご先祖さまの多くは、お盆、お彼岸の来れるときでいいから、遠くてもこの縁ある土地の お墓にお参りにきてほしい!と思っておられるようです。
(もちろん、その家系の流れや都合によってそれぞれ違いますが・・・)

やはり、墓だけが問題なのではなく、自分にとって縁のある土地(ふるさと)というのは、 産土の大神さま、鎮守の大神さまとの縁があるので安心感があるのです。

こないだ、ある有名な占い師さんがお墓のことについて話しておられましたが、 自分の価値基準だけで、これがよいと決めつけていたのにはガッカリしました。

お墓は確かに大切ですが、それはその地域や家の宗派、風習、事情によって、何がいいのかも 違ってきます。
いくら立派なお墓でも、ご先祖さまは喜んでおられるとは限りません。
問題は、ご先祖さまの立場に立って、納得してもらい、少しでも喜んでもらえることを しているかどうかにあるのです。

ご先祖さまが喜ばれるのは、お墓の掃除です!
タワシ・水を使って右回りで汚れを落とし、お墓の周りの草もきれいにとり、掃除した後、 フライパンでよく煎った塩で墓全体、特に四隅や周辺をしっかり「祓戸の大神、祓え給え、 清め給え!」と言いながら清めると効果的です。

掃除の後、お墓の上に手を当てると、あたたかくなります。
そして、最後にご先祖さまのご開運と感謝をお祈りすると何とも爽やかです!

ご先祖さまは、できないことを要求したりはしないものです。
お墓参りできる環境にあるのに、お参りしないことに不満をもたれるのです。
また、お墓がなくても納骨堂などお参りするところがあれば、そこでご先祖さまに心を向けて 感謝をすれば、祈りは通じ、ご先祖さまは喜ばれます。

子どもができず、家(一族)が途絶えてしまう可能性があれば、 その家の宗旨のお寺か総本山に永代供養をお願いすればいいのです。

大切なことは、子孫として今できる範囲でご先祖さまに心を向けること、そして、 子孫が現実に向かって明るく、元気よく、毎日を生きる姿をご先祖さまに見せることであり、 そのことが先祖供養になっていくのです。

さて、帰省、お墓参りのこの季節、お墓参りでなくても、ご先祖に心を向けて、
「大好きなご先祖さま いつもありがとうございます!
 あ〜ありがたし ありがたし・・・ あ〜おかげさま おかげさま・・・」
と笑顔で、語りかけてみませんか?

きっと、あたたかい波動がかえってくることでしょう・・・・


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