第49話

宿命を活かす


生まれた土地、生まれた日時は、その人にとって変わらない宿命です。
縁の中でその土地、その日時に生まれることで親、兄弟、姉妹、先祖、友人知人との関わりが 発生してくるのです。
産まれた土地には、産土(うぶすな)の大神さまと自分との深い縁があるわけで、 これは大切な宿命なのです。

そして、自分の産まれた日時によって、自分の気質や性格の特徴が顕れます。
(だから占いは生年月日を重視するのです)
つまり生年月日も大きな宿命になるわけです。
その他に、性別、身長、体つき、顔、くせなども宿命となります。

宿命は、自分が生きていくための最適な学びの条件として、人間ひとりひとりにオンリーワンに 与えられています。
この宿命という条件の中でどう生きぬいていくかで人の運命が決まっていきます。

自分の宿命をありがたく受け入れると、自分の中の得意分野が輝いていきます。
自分の宿命を否定すると、弱い部分が顕在化していきます。

宿命である生まれた場所(産土)は、自分のルーツであり、ふるさとです。
ルーツやふるさとを否定すると、ルーツやふるさとから否定されます。
ルーツやふるさとが大好きだと、ルーツやふるさとから守護していただけます。

宿命である気質や性格も自分の想い方によって、運命に大きな影響を与えます。

たとえば「几帳面さ」を「丁寧さ」として活かすか、「神経質」で気にしすぎるというマイナス面 にしてしまうかの違いです。
すべては活かすと輝き、否定すると力が弱まってしまいます。
元は同じであるはずなのに、片方は開運し、もう片方は衰運となってしまいます。

すべての人には、生きる価値があり、光輝いている自分の持ち味があります。
自分の運命を開く、つまり開運とは、持ち味である自分の宿命に感謝し、その宿命に磨きを かけていくことだと思います。
宿命に磨きをかけるとは、宿命から学び、自分をよりよく自己変革していくことです。
変えるといっても、自分の芯は変えずに、自分の幹である宿命をしっかり肯定した上で、周りの 状況に応じて変化させていくのです。

この世に生きている限り、世の中は変わり続けていきます。
そんな中、自分らしく次のステージに上がるために自己変革していくと宿命は最大限に活かされ、 運命は好転します。
自分が変わることを怖れるのではなく、自分を見失うことを怖れることです。

自分の宿命に感謝して、個性やくせは輝く持ち味に変化させてしまいましょう!
自分の持ち味が好きになれば、自分の感性も行動力もパワーアップします。
すると、気づかなかった花の美しさに目が向き、食べるものがおいしくなり、親がありがたく、 子どもがかわいくなり、顔が自然と笑顔になっているのです。

すべては自分の宿命を肯定することからはじまるのですね。


一覧   第48話 真言密教とは   第50話 森が地球を元気にする