第40話


大自然は、常に変化し、生成発展しています。
ゆえに、安定せず、ときには、待ったなしの厳しい状況にもなります。
雨が降ったらびしょ濡れになります。
けれども傘を差せば、濡れずに済みます。
これは、天地自然の道理に順応した人間の対策であり、智恵です。

ところが、人間は傘を持たずに「まさかあんなに雨が降るとは思わなかった」と びしょ濡れになってはじめて、傘のありがたみを知るものです。
そして、次の雨には濡れないように傘を用意するぞ!と決意するのです。
これが、人生の学びとなります。

傘は人生そのものの対策でもあるのです。

何事においても、計画を立てるときは、ベスト、ベター、最悪の3つのパターンを想定し、 それぞれの傘を用意して対策を打っておくと安心して実行に移せます。
特に、最悪の場合の傘を用意しておくことが大切です。

残念ながら、失敗に終わっている人の多くは、望むべき未来しか考えず、自分はきっと 上手くいくと信じ込んでいて、それ以外の手立てを打たないでいることが多いのです。
そんなときに限って、状況が変わり、悲惨な事態を招いてしまいます。(残念!)

日本人は昔から侍魂というか潔さの美徳においては、すばらしいものがあります。
しかし「現実を直視する」のが苦手な民族で、太平洋戦争で東京大空襲で壊滅的状況に なっているにもかかわらず、「神国日本が負けるはずがない!」という、ひとつのシナリオ しかもっていなかったので、戦争を続行し、最終的には原爆まで投下されて多くの被害者を出し、 無条件降伏することになってしまいました。

現実を直視するということは、自分にとって都合のいいことだけでなく、最悪の未来を想定し、 さまざまなシナリオとその対策を打っておくことなのです。

これからは、地震、津波、大型台風、洪水などの災害や病気、倒産、リストラ、事件、事故、 離婚、死などもいつ起こるかわからないし、起こったときの対策を立てておくことが必要でしょう。
つまり、守りを固めることで、安心して攻めができるようになるのです。

もうひとつは、自分の失敗を分析して、それを教訓にし、同じ失敗をしないように こころがけることです。

うまくいかない人のパターンは、失敗をただ忘れようとして、再び同じ失敗を繰り返してしまうのです。
「禍い転じて福となす」人は、過去を後悔ではなく、教訓にしている人です。

さあ、雨が降れば、傘をさしましょう!
傘がなければ、一度はぬれるのもいいでしょう・・・
ただし、二度目からは、しっかりした傘をエレガントにさしましょう!
そして、雨の傘、仕事の傘、健康の傘、家族の傘・・など用途に応じて準備しておくと 「備えあれば憂いなし」ですね。

くれぐれも「かさはかさばる?」と言わずに、忘れずに持っていきましょう!


一覧   第39話 杉について   第41話 神仏と自分との関係を強固にする