第37話

人間の価値観を変えよう


「地球にやさしい・・・」
というフレーズがよくありますが、この表現は、人間のために地球を大切にするという 発想からきているような気がします。
つまり、人間中心の価値観が根底にあるのです。

地球から人間を見ると、好き勝手なことをして、与えている恵みは、使い放題。
その上まだ足りないとグチをいっている人間もいます。
あげくの果てに、恵みそのものである大地を戦争によって破壊しているわけです。

そんなときに「前よりは、ちょっと地球にやさしくしてあげるね」といわれても、 心の向け方が少しずれているように思いませんか?

「地球にやさしく」ではなく、「地球にありがとうございます」という感謝の心をもつことが 第一なのではないでしょうか。

現在の地球の状況を子育てに置き換えると、あるものに辛抱ができず、足りないと親に要求し、 望みが通らないと、親に暴力を振るう子どもとも似ています。

今の地球は、ある意味、子育てに困り果てている親の立場のようなものです。
親としては、わが子なだけに見捨てることもできず、何とかしたいわけですね。
ただ、人間の親子のようには会話ができないために、人間に地球の心をうまく伝えられないのです。

天変地異は一種の地球の自浄作用です。
適度の異常気象も地球のホメオスタシス(恒常性機能)なので必要です。

ところが、ここ最近は天変地異や異常気象が続いています。
これは、直接人間に話ができない地球の神さまからのメッセージではないかと感じています。
「人間中心の価値観を改めよ!もう限界に来ているぞ!」と・・・・・

人間の歴史は「土地の争奪戦」といっても過言ではありません。
しかし、土地の本当の所有者は地球の神さまということになります。
国土は国魂の神さま、地域はうぶすなの神さまがオーナーであり、責任者という感じになります。

人間には所有権はなく、あるのは使用権だけなのに、所有権の無いもの同士が争っているわけです。
そして、争いに勝っても奢ることでまた滅びていくのです。

私たち人間は地球に生まれ、地球に抱かれ、地球に育まれ、地球に死んでいきます。
つまり人間は生きているのではなく、生かされているのです。
生かされていることに気づき、いのちを大切にする心こそ「うぶすなの心」です。

うぶすなの心を知るには、人間以外の生き物になったつもりで地球をみてみることです。
すると自分をふくめ、人間の傲慢さに気づくことでしょう。

「私は、誰にも迷惑などかけていない」
という人がいますが、食べることも地球に負担をかけているわけです。

今こそ、「人間中心の価値観」ではなく「地球中心の価値観」に転換する時期にきています。

迷惑をかけないで生きることは、不可能です。
だからこそ、せめて謙虚な姿勢で地球に感謝して、地球上のいきとしいけるすべてのいのちを大切に する心をもち続けたいものです。


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