第35話

大自然とからだ(肉体)を愛でる


宗教の世界には「神と人」「仏と人」という形で教典があります。
しかし、神道、特に古神道の場合は「神と自然と人」この三位一体が特長であり、 教典がありません。

神道は、自然の摂理に神を見て「大自然をもって教典となす」という世界で、自然と生命のなかに 神性を見い出し、山川草木をはじめ、万物に神が宿るとしています。

神道は教えではなく、自然を愛し、感じる中で、人と神さまがともに歩み続けていく道ということで、 ~(示して申す)の道、即ち神道なのです。

神さまは、自然のバイオリズムを司り、生命を育む働きをしているのです。
つまり、神道の核になる考え方は「いのちそのもの」なのです。

「いのち」といえば「喜び、楽しみ」の要素が強いのですが、人々は争いが多くなるにつれて、 「哀しみ、怒りなど」の感情に苦しむようになります。
そこで、悩んでいる人を助けるための働きが仏教となり、「生き方の教え」を説くように なったのです。

神道が基本なのですが、神道だけでは人を救えないということで、仏教が出てきて、 人々に大きな影響力を与えていきます。

仏教をはじめ、宗教は心(精神)を重視し、人の心を変えていくことに力をいれていますが、 人の心はなかなか変えられるものではありません。
心が病んでいるときに、心に目を向けることは辛いものです。
そんなときには、心ではなく、環境を変えていくことで心が楽になっていきます。

環境は、人の心(精神)に大きな影響を及ぼします。
ケガレたところにいると想いもケガレてくるものです。
反対に、清らかな自然の中に身をおいたり、神社に参拝して、自然のエネルギーをいただくと お祓い効果にもなり、気持ちが澄んできます。
太陽や大地に接しているうちに、いのちの大切さに気づくようになり、じわじわそのエネルギーを 吸収しているうちに、心まであたたかくしてしまうのです。

もうひとつ、心に問題があるときには、むしろ体に目を向けることが大切です。
人間の肉体も大地の神さまからいただいているのです。
私もそうなのですが、人間は神さまからいただいている肉体に対して、もっと愛し、接し、 感謝して大切に扱う必要があると思っています。

人が大地に、地下核実験など大変な刺激を加えたり、汚れたものを入れるから、
地球という神さまの浄化の力が活発になり、天災を引き起こすのです。

人がからだ(肉体)に冷たいものやよくない刺激を与えるから、
内臓の機能の低下を防ぐために、発熱や下痢という浄化作用を引き起こしているのです。


肉体は地球でもあるのです。
肉体を大切にすることは、地球を大切にすることでもあるのです。

心の力は、体の具合が悪ければ、弱くなります。
肉体を大切にすると、いのちの力を強め、心の力にまで元気を与えます。

肉体を大切にするというのは、普段から身体に話しかけてコミュニケーションをとり、 ダメージを受けないように常に養生していくことなのです。
医学が発達したといって、治療ばかりに頼っている人は、本末転倒です。

大地や肉体が望んでいることは、画期的な造成や最新の治療ではありません。
「いつもありがとう・・・」と感謝して、手入れして養生することなのです。

あなたも今日から大自然を愛で、体の養生に心がけませんか・・・・


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