第24話
さくら
お花見のさくらって、とてもきれいでその場にいるだけで心が和みますよね。
でも、もっとさくらが好きになる方法をみつけました。
それは、同じさくらを毎日みて、その移り変わりを感じることです。
まだ、つぼみのときには「はやく咲いてほしいな〜」と見つめて楽しみます。
そして、はじめて咲いたときには「やった!さいた!」と大喜びします。
その後は、花がどんどん咲いていくのが毎日の楽しみで、ついに満開のさくらを見上げたときには、
さくらドーム?の中で幸せの光につつまれて、うっとりした気分になれるのです。
満開をすぎた頃から、少しずつ、新緑の葉の色に目を奪われるようになり、今度は新緑の
みどりとさくらのほのかなピンクの彩りとの調和に、また格別の感動を味わえるのです。
いよいよ花びらも散って、土の上がピンクのじゅうたんとなっているときには、地面から
ほんのりした温かさとやさしさがこみ上げてきます。
そのときには、落ちている花びらにこう語るのです。
「さくらさん、今年もほんとにありがとう。最高に素敵でしたよ!おかげさまでいのちの
パワーをいっぱいいただきました。来年、また会うのが楽しみです!」
とさくらの花への感謝と来年に会える喜びを伝えるのです。
つまり、どんなときのさくらであっても、それぞれに輝いているということです。
人生も同じで、若いときには若い魅力、熟年には熟年の魅力があって、
「どんなときでも輝くことができるよ!」ということをさくらさんから教えてもらいました。
大自然には、生きるヒントがたくさん詰まっているのですね。
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