第21話

ご先祖さまありがとう


お盆はとっても大切な日です。
それは私たち人間とご先祖さまが交流できる特別の期間だからです。

木でたとえると、地上に出ている「幹や枝や葉」が私たち人間世界で、見えない地中の「根」は ご先祖さまにあたります。

現代人は、見える世界(花や実)にばかり気をとられて、古来からのしきたりや信仰である 「根」の部分をほったらかしたり、中には切ってしまったりしている人が多いのが現状です。

根っこがないのに、実(人生の成功)だけをならせてほしいといっても無理ですよね・・・・・・
根っこがしっかりと大地にはりめぐらされたとき、幹を通って、枝葉に栄養がいきわたり、 自然と美しい花が咲いて実がなります。
枝葉や花・実は子どもであり、子孫になるのです。
つまり、現在生きていることだけでも、ご先祖さまからの栄養をいただいているわけです。

このことに気づけば、ご先祖さまが「おかげさま」であることがわかります。

お盆にはいろいろなご先祖さまが帰ってこられていっぱいになります。

そんな中、しっかり墓参りしてくれる子孫を持つご先祖さまは
「いつもお参りしてくれてありがとう・・・これからも 見守っているよ!」
とニッコリ笑顔になり、ますます「根」が伸びていきます。

見えない世界のことは信用せず、墓参りも行ってもらえない子孫を持つご先祖さまは
「こうしてお盆に帰ってきても、寂しいもんだ!
隣はいいよな〜 墓掃除まできれいにやってもらえるなんて!
こんなことならわが子に先祖の大切さを伝えておくべきだった・・・」
と、ため息をつくばかりで「根」に元気がでてきません。

元気がなく諦めているご先祖さまがいれば、「こいつらは許さん!」
と供養をするまで怒りつづける恐ろしいご先祖さまもおられます。

ご先祖さまでも生きている私たちでも、いかに自分の存在が認められ、役に立っているかが 気にかかりますよね。
そんな気持ちを受けとめて伝えられる最高の言霊が「ありがとう 」なのです。
ありがとうは「有り難い」
有ることが難しいほどの幸運なことであり、神さまに対して使っていた感謝の言霊でした。
ありがとう」は生きている人間はもちろん、 ご先祖さま、仏さま、神さまにいたるまですべてに使える万能の言霊なのです。

ご先祖さまの中には、悪いことをした方もおられます。
たとえ極悪非道の方がおられてもそのご先祖さまのお陰で、自分たちが今生きているわけです。
どんなご先祖さまにも
おかげさまで・・・・ありがとうございます。」 と 感謝する気持ちを持つことが大切なのです。

お盆はご先祖さまに感謝して、「根」を元気にできる絶好の機会です。
お墓や仏壇のない方でも、「わがご先祖さま、ありがとうございます !」
と手を合わせれば、自分の背後に来られてニッコリされますよ。

そして感謝されたご先祖さまは、今度は子孫がイキイキと生きていけるように応援され、 生きている人間が元気になっていくのです。

「ご先祖さま・・・・大好きです! いつもありがとう ございます・・・・」
(お盆に言い忘れた方はお彼岸にどうぞ!)


一覧   第20話 おじぞうさまと大楠   第22話 ご先祖さま孝行