第20話

おじぞうさまと大楠


寒い中、子どもたちと社会見学で地域(大阪市旭区)の昔めぐりに行ってきました。
お寺や神社、京街道、千人塚を歩いて回るのです。

わたしが先頭を歩いていると、後ろで子どもたちがかたまっています。
「先生!ここにおじぞうさん、あるよ!」
子どもたちの目は私よりもはるかに注意深く、小さなおじぞうさまも見逃しません。

「オン カカカ ビサンマエイ ソワカ」(おじぞうさまのご真言)
「これを言うたらおじぞうさまと仲良くなれる!」
と子どもたちは唱えながら手を合わせているのです。

おじぞうさまの顔ばかり見ていた男の子は、
「先生!かわいいおじぞうさまが3人で、こわいおじぞうさまが3人でした。」
と教えてくれます。

私も「いつも、地域を守っていただきありがとうございます。」と一礼しますが、
子どもたちのお祈りのほうが、おじぞうさまのハートをつかんでいましたね。


樹齢800年のしめ縄の張られた大楠や、いぼ大神のご神木を見た子どもたちの感想は

「あんなに大きな木をはじめて見ました。
大楠には神さまがすごくすごく宿っているんだな・・・・と思いました。」

「木を大切にしたいです。神さまを信じてがんばります。」

「ぼくのおばあちゃん、手術してまだお腹、治ってないねん。
 そんでな・・・ぼくがこの木をさわっても、おばあちゃん、よくなるかな?」
と聞いてくるおばあちゃん思いの子もいます。

純粋な子どもたちの心にふれると元気が出てきます。

子どもたちがご神木に対して、畏敬の念をもち、手を合わしている姿をみて・・・
ある光景を思い出しました。


そうです・・・・宮崎 駿監督作品の「となりのトトロ」です。

あの作品には、大きな楠にすむトトロを親しみやすいキャラクターにしていますが、 トトロは大地の神さまであり、鎮守の大神さまそのものなのですね。
引越しすれば、まず鎮守の大神さまにごあいさつするシーンがあり、困っている場面では、 よくおじぞうさまが出てきます。

あるとき、サツキはおとうさんに渡す傘をトトロにあげて、トトロを喜ばせます。
そして妹のメイが行方不明になり、本当に困ったピンチのピンチでサツキはトトロにお願いするのです。
トトロは猫バスをよんで、大好きなサツキとメイを助けるのです。
これがまさに神仏のご加護なのです。

この話は産土信仰のすばらしさ(大自然、神仏、人間の調和)を実にわかりやすく、 楽しく、おもしろく描いた私の超おすすめ作品です。
内容、映像、歌、言霊、どれをとってもここちよい神さまの波動が伝わってきます。
小さなお子様からお年寄りにいたるまでだれでも喜ばれる作品ですね。

みなさんももう一度 「となりのトトロ」 をじっくり見られてはいかがですか?


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